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1万円から始まるPCサウンド革命
TEXT:藤本 健
サウンドデバイスレビュー
imageサウンドデバイスのカタログに並ぶスペックは、PC本体やビデオカードなどとは大きく異なる。入出力が音声に関するものだけに、アナログ関連のスペックも多く、見ただけでは意味が分からない人も少なくないだろう。まずはスペックの見方をチェックしておこう。
比較が難しいアナログスペック
 ここからはオススメのサウンドデバイスをレビューしていくが、その前にこれらのレビューを読む上で必要なポイントを整理しておこう。用語については下で説明しているので、参考にしてほしい。

 メーカーがカタログなどで公表している測定値を見る際には注意が必要だ。たとえば音質を表わす指針である「S/N」は数値が大きいほどノイズが少ないことを意味するが、各社で測定環境が異なるため、メーカースペックの横並びの比較は意味をなさない。そのため、今回のレビューでは環境を統一して比較した。

 また、S/NやTHDなどの数値がよければ「よい音である」と言い切れない点も難しいところだ。たとえ数値がよくても、実際に耳で聞き比べるとよい音とは感じられない製品も多い。そこで、少しでも客観的なデータを提供すべく、知識や経験、感覚の異なる3人による試聴結果をこちらで紹介しているので、そちらもあわせてチェックしてみてほしい。
サウンドデバイスのS/N測定方法
image
THD
0.00167%
S/N
46.67dB
1kHzのサイン波を、サウンドデバイスでアナログ出力し、下記の検証環境を用いて測定した。1kHz以外の部分に波形が出るほどノイズが多いことになる。上のグラフはマザーボードのオンボードサウンドデバイスの波形だが、1kHz以外の部分でもノイズが多く出ていることが分かる
【検証環境】
CPU:Intel Core 2 Quad Q9550(2.83GHz)
ベアボーンPC:Shuttle XPC SG45H7(Intel G45+ICH10)
メモリ:ノーブランド PC2-6400 DDR2 SDRAM 2GB×2
HDD:日立GST Deskstar T7K250 DT722525DLA380(Serial ATA 2.5、7,200rpm、250GB)
入力用オーディオデバイス:ローランド Cakewalk UA-101
モニタスピーカー:ヤマハ MSP5 STUDIO
計測ソフト:WaveSpectra V1.40
カタログを理解するためのサウンド用語集
DAC D/Aコンバータのことで、デジタルデータをアナログ信号に変換するICを表わす。同じサンプリングレート、量子化bit数であっても、このアナログ変換の性能によって、音質は大きく異なるものになってくるので、何を採用しているかは一つの指針になる。
S/N Signal to Noise ratioの略で、信号と雑音、つまり実際に表現すべき音とノイズレベルの差がどの程度あるかを表わすもので、SN比やSNと表現することもある。単位はダイナミックレンジと同様にdBとなり、値が大きいほどノイズの少ないクリアな音のデバイスということになる。
THD Total Harmonic Distortionの略で、日本語では、全高周波歪率。サイン波を入力したとき、出力される音にほかの周波数成分がどのくらい含まれているかを表わした数値で、単位は%となる。当然歪みが少ないほうがよいので、値が小さいほど再生音がデータに忠実で性能がよいことになる。
オペアンプ OPアンプと表現することもあるが、増幅器=アンプのICのことで、サウンドデバイスの場合、DACでアナログ化された信号を増幅するのに用いられる。オペアンプによって、音質に違いが出てくるため重要な要素だ。サウンドデバイスの中にはユーザーが交換できるものもある。
再生周波数帯域 どのくらい低い周波数の音から、どのくらい高い周波数の音まで、正しく再現できるかを表わすもの。単純に○Hz~○kHzと数字で表わす場合もあるが、それぞれの周波数帯域で、どのくらいのレベルまで扱えるのか、グラフで示す場合もある。
サンプリングレート PCでは、元々アナログ信号の音声を一定時間ごとにサンプリングすることで音をデジタルデータ化して扱っているが、1秒間に何回サンプリングするかを示すのがサンプリングレート。理論上サンプリングレートの半分の周波数(高さ)の音まで表現することができる。オーディオCDの場合44.1kHzで、22.05kHzまでの音が表現可能。
ダイナミックレンジ そのデバイスで扱える最大の音量と最小の音量の比率を表わすもので、単位はdBとなる。デジタルオーディオの場合、量子化bit数と密接な関係があるが、アナログ再生においては理論的なダイナミックレンジではなく、実際の値がどうなっているかが重要になる。
量子化bit数 音をサンプリングする際、音量をどのくらい細かくとらえるかを表わすもの。オーディオCDの場合は16bit(=65,536段階)となる。24bitでは約1,677万段階と、ダイナミックレンジが大幅に向上し、より細かな音の変化までしっかりととらえられるようになる。
オンキヨー
WAVIO SE-90PCI
実売価格:8,500円前後
問い合わせ先:050-3161-9555
URL:http://www.jp.onkyo.com/
2チャンネル PCI VIA Envy24MT
image高品質な再生専用サウンドデバイス
 低価格でありながら、多くのオーディオマニアから支持されているSE-90PCI。ほかの一般的なサウンドデバイスとは異なり、音声入力機能をばっさり切り捨て、2チャンネルのステレオ音声出力に機能を絞っているのが最大の特徴。

 オーディオ機器メーカーならではのノウハウが詰め込まれた設計で、左右チャンネルの回路が線対称に搭載されているのもユニーク。Low Profile対応の小さな基板ながら、音質向上のための高性能コンデンサも多数搭載されている。
image基板上側が左チャンネル、下側が右チャンネルの回路となっており、双方の影響を遮断する銅板を境にして線対称の形で回路が組まれているのが分かる
imageステレオで再生に機能を絞り込んだSE-90PCIの端子は三つしかない。RCAのアナログ出力とS/P DIFの光出力だけと、とてもシンプル
Specification
再生サンプリングレート/量子化bit数:192kHz/24bit
音声入出力:S/P DIF OUT(光角型)×1、 LINE OUT(2チャンネル、RCA)×1
image
THD
0.00175%
S/N
80.19dB
高域と低域にごくわずかな波形が見えるが、80dBを超えるS/Nを実現しており、ノイズは非常に少ない。2kHzの倍音が若干大きめに見える
ASUSTeK
XONAR Essence STX
実売価格:15,000円前後
問い合わせ先:news@unitycorp.co.jp(ユニティ)
URL:http://www.asus.co.jp/
2チャンネル PCI Express x1 ASUSTeK AV100
imageS/Nにこだわったマザーボードメーカー製品
 PCを知り尽くしたマザーボードメーカー、そのトップブランドASUSTeKのサウンドカード。このXONAR Essence STXはS/Nが124dBを実現したと高性能を前面に打ち出したメーカー自信作。出力は2チャンネルに絞っているが、RCAのライン出力のほかに、高性能なヘッドホンアンプも搭載し、直接標準ジャックで聞けるようになっているのも大きな特徴。また三つ搭載されているオペアンプが交換可能といったマニア心を刺激する設計になっている。
imageブラケット側に搭載している端子は、左からLINE OUT、ヘッドホン、LINE INおよびマイクの兼用、S/P DIFの同軸/光兼用出力となっている
image主にアナログ回路部分に施されているシールドを外すと、オペアンプが三つソケット上に搭載されている。これらはユーザーが交換することもできる
Specification
再生サンプリングレート/量子化bit数:192kHz/24bit
音声入出力:S/P DIF OUT(同軸/光ミニ)×1、S/P DIF OUT(ピンヘッダ)×1、LINE OUT(2チャンネル、RCA)×1、AUX IN×1、LINE OUT/ヘッドホン/マイク(2チャンネル、ホン)×1、LINE IN/マイク(2チャンネル、ホン)×1、ヘッドホン(ホン)×1
image
THD
0.00223%
S/N
80.68dB
メーカーがうたっている124dBには届かなかったが、これは測定方法や測定機材による違いである。全体的にノイズの少ないキレイな波形だ
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