その他の特集(2011年) | |||
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TEXT:保坂陽一 | |||||||||||||||
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メーカー独自の専用マザーボードとケースを組み合わせたベアボーンPCは、小型PCを作る上で外せない選択肢の一つだろう。もちろんよいことづくめではないが、簡単に組み立てられるというのもポイントだ。ベアボーンならではの小型PC自作の現状をチェックしてみよう。 | |||||||||||||||
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PC自作ブームが始まった頃、ベアボーンPCと言えば、単純に既存のマザーボードとケースなどのパーツがセットになった安価な購入手段の一つといった印象があったが、今では大きくさま変わりしている。現在でも、一般的なmicroATXマザーボードに一般的なミニタワーケースを組み合わせたようなシンプルな製品は発売されているが、それもごくわずか。格安で入手する方法としては、いわゆるショップブランドPCが役目を引き継いでいる。そんな今、ベアボーンPCとして主流となっているのは、専用マザーボードを使用して、フォームファクターに捕らわれることなく設計された小型ベアボーンPCである。キューブタイプや、ユニークな形状の超小型マシンなど、さまざまな製品が発売されているが、どれもCPUやメモリ、HDDなどを取り付けるだけで完成させることができる。エアフローや静音性などに関しても一定のクオリティを備えたものがほとんどなので、購入時にこうした点をそれほど気にしなくともよいというのも大きなメリットと言えるだろう。 | |||||||||||||||
あらかじめケーブルが取り回されているものは、組み立ても簡単。パーツを選ぶ楽しみは減ってしまうが、自作初心者にもベアボーンはお勧めだ | |||||||||||||||
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ただ、実際にベアボーン製品を見てみると、意外に素直な構成(対応CPUや拡張スロットなど)のものは少ない。最新CPUに対応するのが決して遅いわけではないが、オリジナルのベアボーンとしての特徴作りにメーカーが力を入れるあまり、ユーザーからするとどこか不満がある製品も多いのである。自分の望むデザインのベアボーンが、自分の望むスペックを備えていることはまれであり、結果として何かに妥協して製品を選ぶ必要も出てくる(もちろん、小型PCを使う上では、もともとどこかに妥協は必要だが)。納得のゆくものがなければ、microATXなどで自作PCを選ぶという選択肢も見えてくるだろう。 なお、ベアボーンではマザーボードなどのアップグレードはあきらめたほうがよいが、なかにはMini-ITXを採用したような製品も存在する。そういった製品を探すというのも一つの選択方法だ。 |
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ASUSTeKのスリムタイプベアボーン「P1-PH1」の中身。マザーボードから専用設計になっており、その分組み立てやすい構造になっている | |||||||||||||||
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テ専用設計のものが多いだけに、形状もデザインもさまざまなベアボーンPCが存在する。こればかりは好みの問題なのでどれがよいとは言えないが、小型だから安価というわけではない点には注意が必要だ。比較対象としてATXなどで近いスペックを自作したときのコストも頭に入れておきたいところだが、デザインにほれてしまったのなら、それもまた仕方のないところである。 | |||||||||||||||
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ベアボーンPCに関しては、組み立てそのものは簡単な半面、組み立て後に拡張面でもの足りなさを感じるものも多い。限られた拡張性ではあるが、だからこそ後で後悔しない製品をとことん選びたい。また、後のパーツ交換に関しては、長く使いたければ、マザーボード以外の部分もよく見ておきたいところだ。 | |||||||||||||||
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ベアボーンPCに付属するCPUクーラーは独自のものが多く、購入後に市販のクーラーに交換するのはまず不可能と言ってよい。とは言え、現行のベアボーンPCならば、何かしら静音対策が講じられているはず。ケースの一部として、信頼して使用するのが吉だ。長く使うためにもホコリ掃除などはこまめに行ないたい。 | |||||||||||||||
小型ベアボーンに付属するCPUクーラーは基本的に専用品。小さなスペースで静音性を実現するために独自設計としているものも多い | |||||||||||||||
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ビデオカードやテレビチューナーカードなど、備える拡張スロットしだいで、そのベアボーンの活用方法は大きく変わってくる。ゲームマシンとして使いたければPCI Express x16スロットは必須と言えるだろうし、PCIスロットがなければ、現状では大幅に拡張性が変わってくるだろう。小型PCを何に使うか決めているのならば、何よりまずこの拡張スロットの構成をチェックしたい。汎用性の低いものはやはり使いにくいものだ。超小型PCの場合、こうした拡張性は望めないが、そこはある程度割り切って使う必要があるだろう(ただし、外部接続デバイスを使えば、ほとんどの機能はカバーできる)。 | |||||||||||||||
装備する拡張スロットの構成は、アップグレードの要。購入の基準として必ずチェックだ | |||||||||||||||
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ベアボーンPCでは、搭載される電源ユニットの種類もさまざま。外付けAC電源ユニットなどは、静音化、小型化に効果的だが、ビデオカードなどを利用する場合は電力不足が心配される(ビデオカードの拡張が可能な製品では採用されない)。また、故障時の交換パーツに関しては、Shuttleのような専業メーカー品であれば、店頭でも手に入ることがある。 | |||||||||||||||
超小型ベアボーンなどで採用例の増えているAC電源。電源容量は少ないが、省電力CPUのおかげで、採用しやすくなったのは間違いない | |||||||||||||||
Shuttleのキューブタイプベアボーンに搭載されている電源ユニットは専用設計だが、オプションとして店頭で入手できるタイプもある | |||||||||||||||
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サイズ的にmicroATXタイプに見えるベアボーンPCでも、内部を見てみると独自仕様というものが多い。ケースが気に入って購入したなら、後のマザーボード交換も視野に入れたいところではあるが、交換可能かどうかは購入前に内部を見て確認するか、本誌などの情報をチェックしておくほうがよいだろう。 | |||||||||||||||
AOpenのMac mini風ベアボーンPC「MP945-VX」のマザーボード。Mini-ITXとサイズ的には近いが、やはり専用設計のマザーボードだ | |||||||||||||||
ベアボーンPCの中にも、組み立てにくい製品は存在する。マザーボードも基本的に取り外すことは考慮されていない | |||||||||||||||
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発売日:12月28日
特別定価:2,310円
発売日:2022/11/29
販売価格:1,800円+税
発売日:2019/05/29
販売価格:1,780円+税
発売日:2019/03/25
販売価格:1,380円+税
発売日:2018/02/28
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発売日:2016/09/23
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発売日:2016/03/29
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発売日:2015/12/10
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発売日:2015/06/29
販売価格:2,500円+税
発売日:2015/06/29
販売価格:2,500円+税
発売日:2015/02/27
販売価格:980円+税
発売日:2014/12/05
販売価格:1,280円+税
発売日:2011/12/22
販売価格:980円+税
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