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やっぱり小さいPCが欲しいっ!!
TEXT:鈴木雅暢
小型PCの時代到来!
imageCore 2 Duoなどの省電力でありながら高性能なCPUの登場、マザーボードの多機能化やHDDの大容量化など、小型PCが実用PCとして十分使える条件が整ってきた。今回はさまざまなタイプの小型PCについて、その概要や自作テクニックなどを解説していく。
もうATXはいらない?! 今、小型PCがアツい理由
 自作PCと言えば、ATXのマザーボードとミドルタワーケース。これはもう10年以上も前から定番であり、今もなお主流であり続けている。拡張性、コストパフォーマンス、製品選択肢の多さなど、確かにATXとミドルタワーの組み合わせにメリットは多い。しかし、標準のATXミドルタワーは高さ、奥行きともに450~500mmと、日本の住宅事情、平均的な机の大きさを考えるとあまりに大きい。とくに奥行きは致命的で、机の上に置いてしまうと自由に使えるスペースを圧迫する。すでに国内大手メーカーのデスクトップ向けPCラインナップのほとんどが、ミニタワー以下の小型PCであるように、日本ではより小さいフォームファクターが好ましいはずだ。

 しかし、それでもこれまでATXが主流の座を維持してきた理由は、やはり小型PCには小さいがゆえのデメリットも存在したからだ。「拡張性が低い」、「熱がこもるから性能の高いCPUが使えない」といったようなものがその代表的なものだ。しかし、それらは今となってはもはや過去の話となりつつある。LAN、サウンド、RAIDなど、かつては拡張カードで追加していた機能はことごとくマザーボードにオンボード搭載されており、ごく普通にコンピューティングを楽しむだけならばほとんど拡張スロットを利用する必要性がなくなっている。ATXケース下部にズラリと並ぶ拡張スロットの部分が、スカスカだという方も少なくないのではなかろうか。また、最近はHDDの大容量化も顕著で、複数台のHDDを搭載する必要性も激減している。それに、USB 2.0やIEEE1394、eSATAなど高速な外付けインターフェースも普及し、いざとなれば外付けデバイスを使って十分補うことが可能だ。

 放熱が行ないにくいという問題も、もはや心配にはおよばない。Intelの新しい主力CPUであるCore 2 Duoのデビューで大きく状況が変わった。右上のベンチマークテストを見てほしい。Core 2 DuoはTDP 65WのEシリーズはもちろん、TDPわずか34WのTシリーズであってもPentium D 950を大幅に上回るパフォーマンスを発揮。消費電力の差もご覧のとおり。「性能と消費電力はある程度トレードオフの関係にある」というこれまでの常識はもう存在しない。発熱が小さく、かつ高性能なCPUを使えば何も問題がない。高性能かつ低消費電力のCore 2 Duo E/Tシリーズが登場し、消費電力の低さではCore 2を上回るCore Duoシリーズも相変わらず好調な売れ行きを見せる中、小型PCに高性能なCPUを使うことはイレギュラーなことではなくなってきた。これから小型PCが脚光を浴びてくるのは当然のことと言えよう。

 小型PC向けのフォームファクターでもっとも普及度の高いものはmicroATXだ。最近はATXに劣らないほど選択肢も増えてきている。また、キューブタイプなどのベアボーンキットも見逃せない。これらは基本的にメーカー独自の仕様となっていることがほとんどで、マザーボードの交換などが自由にできない。しかし、独自仕様にすることで、ケースとマザーボードとのマッチングを最適化することができるというメリットがある。それゆえに小型化を追求でき、さらに放熱機構まで最適化することもでき、組み立てやすく、静音性に優れた製品が数多くある。小型PCの自作を考えるならば、これらベアボーンキットも積極的に検討したい。
小型PCのデメリットは解消できる!
拡張性が低い
外付けデバイスを活用する
imageマザーボードのオンボードデバイスの充実により、拡張の必要性そのものが激減している。仮に足りない場合も、外付け機器でも十分補える
エアフローが悪く熱がこもる
低発熱なCPUを使用する
imageCoreアーキテクチャの登場を機に、CPUの消費電力は大幅に減少し、それに伴って発熱も激減。省スペースでも冷却に困る心配はなくなってきた
小さくて組み立てにくい
ベアボーンキットを利用する
imagemicroATXであれば、ATXとそれほど作業性は変わらない。小型ベアボーンキットならケーブルなどが接続済みで組み立てやすい
小型化によるメリット
設置スペースが少なくてすむ
ATXミドルタワーは大き過ぎる。キューブタイプなどの小型PCにリプレースすれば、机の上もスッキリ広々、快適に利用できる
移動がラクラク
掃除や引っ越しなどで大きく重いATXケースを動かすのはおっくう。小型PCなら簡単に持ち運べ、メンテナンスも手軽にできる
静音性に優れるものが多い
小型ベアボーンは汎用性がない代わりにケースとマザーボードのマッチングが完璧。冷却機構が最適化され、静音性が高い
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<検証環境>
マザーボード:ECS 945GTY-M(Intel 945GT)
【新Socket479】
GIGABYTE GA-965G-DS3(Intel G965)
【LGA775】
メモリ:センチュリーマイクロ CD512M-D2U800(PC2-6400 DDR2 SDRAM/CL=5/512MB)×2
ビデオカード:GeForce 7900 GTX(リファレンスカード)
HDD:日立GST Deskstar 7K80 HDS728080PLA380(Serial ATA 2.5、7,200rpm、80GB)
OS:Windows XP Professional SP2
消費電力測定時は内蔵グラフィックス機能を使用
各フォームファクターのサイズ比較
image
ATXミドルタワーの底面積は200×500mm前後が一般的で高さがあるため圧迫感がある。Mini-ITXは一見大きめに見えるが、奥行きがATXの半分ほどで、容積はかなり小さい。キューブタイプは高さはミドルタワーの半分程度、奥行きも350mm前後と短く、机の上に置いてもジャマにならない
多機能化するマザーボード
image小型PCの自作に欠かせないのがさまざまなデバイスをオンボードで搭載した多機能マザーボード。LANやサウンド機能の搭載は当然で、最近の製品ではDVI-IやHDMI、S/P DIF OUTといったデジタル出力もオンボードで備える製品が増えている。また、高機能なRAIDや3Dグラフィックス機能を持つものも販売されている。製品購入の際はこれらのオンボード機能をよく調べ、自分が必要とする機能や拡張スロットとの兼ね合いから、しっかりと製品を選び出す必要がある。
小型フォームファクター規格一覧
microATX
ATXの小型版として追加されたフォームファクター。拡張スロットを最大4本に制限することで小型化、最大サイズは245×245mm。ネジ穴の位置はATXと互換性がある。小型フォームファクターの中では一番普及しており、ATXの全高をそのまま低くしたミニタワータイプや、拡張スロットをLow Profileカード専用にすることで薄型化したブックタイプ、その中間のスリムタワータイプなど、さまざまなケースが販売されている。
Mini-ITX
VIAが、同社の小型静音をコンセプトとした「Edenプラットフォーム」向けに開発した超小型のフォームファクター。ボードサイズは、170×170mm。ACアダプタなどを採用した省電力・低発熱環境向けの製品が多いが、ケース、マザーボードともに、microATXと比較すると製品数は少なめ。
Nano-ITX
VIAが超小型PC向けに開発したMini-ITXよりもさらに小さなフォームファクター。ボードサイズは120×120mmとまさに手のひらサイズ。ただし、対応製品はかなり少ない。
nanoBTX
ATXを置き換える新フォームファクターとしてIntelが提唱するBTXの小型バリエーション。拡張スロットは2本で、最大サイズは266.7×223.52mm。一部のベアボーンなどに採用されている。
そのほか
FlexATXはmicroATXのさらに小型版として追加されたフォームファクター。拡張スロットは0~2本で最大サイズ229×191mm。小さ過ぎて汎用性に欠け、現在はほとんど利用されていない。picoBTXは、nanoBTXと同様、BTXの小型バリエーション。拡張スロットが1本でサイズは266.7×203.20mm。また、あまり見かけないが拡張スロット4本で横幅264.16mmのmicroBTXもある。
 
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