静音性のために3連ファンを挟み込んだ意欲作
- GeForce GTX 570
- GDDR5 1.25GB
- オーバークロック
- Gainward
- GeForce GTX 570 1280MB Phantom
- 実売価格:38,000円前後
高性能GPUであるGeForce GTX 570をOCし、3連ファンを搭載する3スロットクーラーを組み合わせた意欲的な製品。
静音性に関しては、ファンが3基あるため風切り音を感じるものの、数値から受ける印象よりもかなりおとなしい。高負荷時でも動作音の周波数が低く、耳障りではない。アイドル時は回転がさらに落ちるので、このクラスのカードとしてはかなり優秀。NVIDIA系ハイエンドではめずらしいDisplayPort端子を装備するのも特徴だ。
高性能GPUを搭載するだけあって消費電力は大きめだが、騒音を気にせずにゲームを楽しみたいというゲーマーには、おおいに検討の価値がある製品だ。(橋本新義)
Specification コアクロック:750MHz●メモリクロック:3.9GHz●ビデオメモリ(バス幅):GDDR5 SDRAM 1.25GB(320bit)●インターフェース:DisplayPort ×1、HDMI ×1、DVI-I ×2●対応スロット:PCI Express 2.0 x16
A.クーラーはミッドシップタイプ
クーラーは、ヒートシンクでファンをサンドイッチした、いわゆるミッドシップ構造を採用。ヒートパイプも6本と多い。GPU温度はアイドル時33℃、高負荷時でも66℃と優秀だ
B.充実の映像出力
インターフェースは独自仕様で、DVI-I×2に加え標準タイプのHDMIとDisplayPortを1基ずつ搭載している。なお補助電源端子はOCモデルのためか、8ピン+6ピンという構成
高性能GPUを搭載しつつ高性能クーラーで、速度と静音性、さらに冷却性能のバランスを保った製品。比較的高価だが、それだけの価値は十分にある優秀なモデルだ。
【問い合わせ先】 info@mvkc.jp(エムヴィケー)/http://www.gainward.com/
独自クーラーでオーバークロックと静音を両立
- Radeon HD 6850
- GDDR5 1GB
- オーバークロック
- HIS
- H685QNT1GD
- 価格:未定(発売日未定)
AMDのDirectX 11対応ミドルレンジGPU「Radeon HD 6850」を搭載したオーバークロックモデル。カバーのカラーリングが印象的な独自の冷却システム「IceQ X」により、高い静音性を持つ。実際に計測したGPU温度も非OCモデル(リファレンス設計ではない)と比較して高負荷時で10℃低かった。OCに関しては、GPUコアが50MHz、メモリが400MHzアップしている。
動作音については、アイドル時もそれなりの音はするが、抑えの利いたトーンで3Dゲーム中でもあまり音量が上がらない点がメリット。3画面の同時出力も可能となっている。 (鈴木雅暢)
Specification コアクロック:820MHz●メモリクロック:4.4GHz●ビデオメモリ(バス幅):GDDR5 SDRAM 1GB(256bit)●インターフェース:DisplayPort ×1、HDMI ×1、 DVI-I×1、DVI-D×1●対応スロット:PCI Express 2.1 x16
A.電源コネクタは6ピン
独特の加工を施したペールグリーンのカバーでエアフローをコントロールする。補助電源コネクタとしては標準的な6ピンコネクタを搭載している
B.−7dBの静音効果
ヒートパイプを4本利用した冷却システム「IceQ X」はリファレンスより7dB静かで13℃以上低い温度に冷却できるとうたう。GPUとの接触面には銅板を埋め込んでいる
1,920×1,080ドットでも90.5fpsと快適にプレイできるスコアが出ている。非OCモデルとの比較では1,920×1,080ドットで約6%、1,280×720ドットで約5%の性能向上が確認できる
静音性はアイドル時は今一つも性能を考えると高負荷時は逆に優秀な部類だ。オリジナルクーラーの「IceQ X」は冷却能力が高く、遮音性の高いPCケースとの相性もよさそうだ
【問い合わせ先】 03-3980-6442(恵安)/http://www.hisdigital.com/jp/
静音カードの大定番モデル
- Radeon HD 5770
- GDDR5 1GB
- オーバークロック
- MSI
- R5770 Hawk
- 実売価格:14,000円前後
1世代前のミドルレンジGPU「AMD Radeon HD 5770」を搭載した、オーバークロック仕様の静音モデル。独自のツインファン冷却システム「Twin FrozrII」によりハイレベルの静音性を実現し、今でも人気のロングセラーモデルだ。
動作クロックは定格から25MHzアップと控えめだが、付属ツールの「AfterBurner」でさらなるOCも可能。7+1フェーズの電源部、高級部材を実装する独自の高品質設計もウリで、OC耐性も期待できる。動作音は高負荷時でも耳障りな印象はない。ただし、動画機能は1世代前のUVD2.2であり、Blu-ray 3DやDivXなどの再生支援には対応しない。 (鈴木雅暢)
Specification コアクロック:875MHz●メモリクロック:4.8GHz●ビデオメモリ(バス幅):GDDR5 SDRAM 1GB(128bit)●インターフェース:DisplayPort×1、HDMI×1、DVI-I×1●対応スロット:PCI Express 2.1 x16
A.定評あるオリジナルクーラー
PWM制御の大口径ツインファンと3本のヒートパイプを使用したMSIオリジナルクーラー「Twin FrozrII」は、リファレンス仕様に比べてGPUを13℃低い温度に冷やせると言う
B.ミリタリークラスの高品質
リファレンスの4フェーズを大きく上回る7+1フェーズの電源部、通常の2.5倍の長寿命を誇るというミリタリークラスの高級部材を採用した独自の高品質設計が光る
ストリートファイター 4は比較的描画負荷の低いタイトル。1,280×720ドットで119.92f p s、1,920×1,080ドットでも73.91fpsと高画質でも快適にプレイできるスコアが出ている
1世代前のGPUを搭載しているだけに、動画関連の機能で少し見劣りするが、性能は十分現役で通用する。静音性はミドルレンジとしては文句なく、コストパフォーマンスも優秀だ。
【問い合わせ先】 web@msi-computer.co.jp(エムエスアイコンピュータージャパン)/http://www.msi-computer.co.jp/