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TEXT:宇野貴教 | ||||||||||||||
あの頃の定番構成はWindows 7で通用するか? | ||||||||||||||
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Windows VistaはXP以来、久しぶりに登場した新Windowsということもあって注目を集めたが、当時の平均的なマシンスペックでは「なんとか使える」程度で、快適に動かすにはほど遠かった。実際、Vistaを導入してはみたものの、スペック不足を感じてXPに戻ってしまった人も少なくないはずだ。 しかし、Windows 7は起動するプロセスを抑えることで、(XPほどではないが)確実にVistaよりも軽快に動作する。Vistaでは重いとあきらめたマシンでも、Windows 7なら実用十分な速度が出る可能性があるのだ。 そこでここでは、旧世代マシンのパーツ構成を再現して実際にWindows 7をインストールし、弱点を見極め、アップグレードすべきポイントを探っていく。 |
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2003~2008年頃のマシン環境を再現 | ||||||||||||||
2003年からの6年間、XP前・中・後期とVista前・後期の五つの世代に分けて、当時のマシン環境を再現。Windows 7をインストールした | ||||||||||||||
XP前期世代(2003年頃) | ||||||||||||||
XPの発売から2年が経過し、かなりユーザーに浸透してきた頃である。前年にはSP1がリリースされている。まだPCI ExpressスロットはなくAGPが主流で、CPUはPentium 4が最盛期である。Windows 7を使えるかどうかぎりぎりのラインが、この時代のマシンと言えるだろう。サンプルマシンの構成では、メモリとビデオカードが明らかな弱点になっている。なお、メモリ搭載量が512MBなので、標準ではWindows Aeroが有効にならない(手動で有効にすることはできる)。 | ||||||||||||||
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スコア2.9でとにかく深刻なメモリ不足 | ||||||||||||||
サウンドデバイスが見付からない Windows Updateを行なってもオンボードのサウンドデバイス(C-Media 8738MX)が認識されなかった。そのほかは問題ない |
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XP中期世代(2004年頃) | ||||||||||||||
Socket 939のAthlon 64がヒットしたこの年の9月、SP2が公開されている。ビデオカードではNVIDIAがGeForce 6000シリーズをリリースし、3Dパフォーマンスが一気に伸びた。この頃のミドルレンジのビデオカードなら、Windows 7のAeroを動作させるのに問題はないだろう。エクスペリエンスインデックスのスコアはバランスがよいものの、できれば全項目で4点台を目指したい。メモリは現状1GB(512MB×2)だが、マザーボードの上限が4GBなので、ぜひ増やしておこう。 | ||||||||||||||
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低くはないが、まんべんなく“高くない”スコア | ||||||||||||||
チップセットはPCI Expressをサポート 不明なデバイスが一つ見付かっているが、パフォーマンスには支障がない。USB 2.0×8ポートやIEEE1394など、機能的には充実している |
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XP後期世代(2006年頃) | ||||||||||||||
CPUの上位モデルでデュアルコア化が加速してきた年である。テレビキャプチャカードのダブルチューナー化や、光学ドライブの低価格化が進行したのもこの頃。前半はPentium DやAthlon 64 X2がスタンダードなデュアルコアCPUだったが、とにかく発熱が大きかった。しかし、同年の夏にCore 2 Duoが颯爽とデビュー。深夜販売が行なわれたほか、人気モデルは常に品薄で、ほしくても購入できない状態だったのは記憶に新しい。アップグレードを検討するなら、やはりCPUがポイントだ。 | ||||||||||||||
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優秀なスコアだがCPUの発熱が気になる | ||||||||||||||
無線LANアダプタが動作していない オンボードの無線LANアダプタは認識されているが、正しく動作していない。8フェーズのVRMやeSATAなど、マザーの装備は充実している |
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Vista前期世代(2007年頃) | ||||||||||||||
この年の1月にVistaが発売された。発売日は秋葉原などで深夜販売が行なわれ、お祭り騒ぎになったが、自作ユーザー以外への普及は伸び悩んだ。この年はDDR2メモリの大暴落とデュアルコアCPUの普及があったため、このタイミングで自作したPCならパフォーマンス的な問題はないと思われる。当時の主力パーツで組んだマシンのインデックススコアは全項目5点台で、快適に動作するレベル。したがって、中途半端なアップグレードではその効果を体感できないことに注意しよう。 | ||||||||||||||
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基本的にアップグレードの必要はない | ||||||||||||||
すべてのデバイスが正しく認識されている オンボードを含むすべてのデバイスにドライバが見付かり、問題なく動作している。拡張性も十分確保されている |
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Vista後期世代(2008年頃) | ||||||||||||||
2008年のPCパーツの話題と言えば、SSDの登場と爆発的なヒット、ミドルレンジ以下のビデオカードが大きく値を下げたことだろう。自作ユーザーにはクアッドコアCPUも当たり前で、この頃のパーツ構成であれば確実にWindows 7が快適に動作するため、アップグレードの必要はほとんどない。これは、エクスペリエンスインデックスが最低5.9、「プロセッサ」と「メモリ」のスコアが7.2になっていることを見ても明らかだ(Windows 7ではスコアの上限が7.9に設定されている)。 | ||||||||||||||
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Vistaならオール5.9のスペック | ||||||||||||||
すべてのドライバが正常に導入された 最近のパーツ/オンボードデバイスで構成されているため、Vista前期世代同様にすべてのドライバが見付かった |
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