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新世代ビデオカード購入指南

ビデオカードカタログ 1/2

ビデオカードカタログ 2/2

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ビデオカードカタログ

GIGABYTE

GV-NX96T512HP

予想実売価格：22,000円前後

問い合わせ先：03-5812-6120（リンクスインターナショナル）
03-3768-1321（マスタードシード）
URL：http://tw.giga-byte.com/

SPECIFICATION
GPU：NVIDIA GeForce 9600 GT
コアクロック：700MHz
メモリクロック：2GHz
ビデオメモリ（バス幅）：GDDR3 SDRAM 512MB（256bit）
対応スロット：PCI Express 2.0 x16

人気のGeForce 9600 GTをファンレス駆動

■	完全無音動作なのに3Dゲームも快適

　ハイエンドビデオカードは確かに高性能だけど、もうちょっと手頃な価格のビデオカードが欲しい……という悩みを解決してくれるのが、先日発表されたばかりの新型ミドルレンジGPU「GeForce 9600 GT」だ。これまでのミドルレンジGPUで、最新3Dゲームを快適にプレイするには、その描写品質をかなり犠牲にする必要があった。その理由はGPUに内蔵された“ストリーミングプロセッサ”数が少なく、かつビデオメモリへのバス幅が128bitと狭い設計だったからだ。

　だが、9600 GTはこの二つの欠点を見事に解消している。ストリーミングプロセッサ数は旧製品である8600 GTS/GTの倍の64基に強化され、メモリバスも倍の256bitに拡張。アッパーミドルレンジのビデオカードに迫るスペックを実現している。

　そのGeForce 9600 GTを完全ファンレス化したのがこの「GIGABYTE GV-NX96T512HP」。GPUの冷却のため細かいフィンを多数搭載したヒートシンクブロックを二つ備え、さらに銅製ヒートパイプで連結するという新冷却技術「マルチコアクーリングテクノロジ」が盛り込まれている。ただ、隣接スロットのスペースを占有する点には注意したい。

　さらに、ファンレスモデルでありながらオーバークロック（コア650MHz→700MHz、メモリ1.8GHz→2GHz）されており、性能面でも十分満足できる。コストパフォーマンスの高い新製品を次々と市場へ送り出している同社らしく、予想実売価格も2万2,000円前後とファンレス＋オーバークロックモデルとしては非常に安価だ。

Unreal 3エンジンを搭載する定番スポーツFPS最新作「Unreal Tournament 3」でも、高画質で快適なプレイが可能だ

「Unreal Tournament 3」（C）1998-2007 Epic Games Inc. Unreal is a registered trademark of Epic Games Inc.

強力な大型冷却機構

GPUの熱は銅製ヒートパイプで二つの大型フィンに送られて放熱される。カード裏面にはフィンがないため、大型のCPU／チップセットクーラーを装備したマザーボードでも使いやすい

この冷却機構の一番の特徴はブラケット部分。このように冷却フィンをケース外側まで延長することで、積極的に外気で冷却しているのだ

ファンレスビデオカードは高温になりやすく、搭載コンデンサには高い耐久性が要求される。本製品では富士通メディアデバイス製などの信頼性の高い固体タイプを搭載する

MSI

N9600GT-T2D512J-OC

実売価格：25,000円前後

問い合わせ先： web@msi-computer.co.jp（エムエスアイコンピュータージャパン）
URL：http://www.msi-computer.co.jp/

SPECIFICATION
GPU：NVIDIA GeForce 9600 GT
コアクロック：700MHz
メモリクロック：1.9GHz
ビデオメモリ（バス幅）：GDDR3 SDRAM 512MB（256bit）
対応スロット：PCI Express 2.0 x16

大型クーラー採用で静音性も冷却力もアップ

■	静音ビデオカードクーラーは深夜ゲームプレイの必携アイテム

　今ビデオカードを買うのならば価格性能比に優れるGeForce 8800 GTやGeForce 9600 GTといった新世代のミドルレンジGPUがオススメだが、その最大の理由は9600 GTと8600 GTS/GTでは基本的な3D性能に雲泥の差があることにある。それに加えて、注目したいポイントが“GPUの冷却”だ。とくに従来モデルのGeForce 8600 GTS搭載モデルなどは小口径・高回転ファンで冷却するため、ファンノイズが目立ちやすかった。

　だが、GeForce 9600 GTでは高性能化しつつも、性能あたりの発熱量は小さくなり、非常に扱いやすいGPUとなっている。本製品「MSI N9600GT-T2D512J-OC」は、それに大型静音クーラー搭載という形でさらに魅力的なものにしたビデオカードだ。MSI独自のオーバークロックチューン（コア650MHz→700MHz、メモリ1.8GHz→1.9GHz）を施した製品だが、それによる発熱量増大を大型ファン＋大型フィン＋ヒートパイプでカバー。とくにファン形状は中央部が湾曲した「Seaweed-Blade Fan」が装備されており、ファンノイズを抑えつつ効果的な冷却を行なう。隣接スロットのスペースを占有するタイプだが、静かで高性能な製品が欲しいけど、「完全ファンレスタイプはちょっと不安……」といった静音性と冷却力の両立を目指したいユーザーにはオススメの製品だ。

オーバークロックチューンでさらに性能が向上
「Call of Duty 4」でFPSを計測したところ、標準仕様のGeForce 9600 GT搭載ビデオカードと比較してはっきりとその性能向上が見て取れた。低解像度ではフレームレートが10近くも向上する点がうれしい

【検証環境】
CPU：Intel Core 2 Duo E6850（3GHz）
マザーボード：Intel X38＋ICH9R搭載マザーボード
メモリ：ノーブランド PC2-6400 DDR2 SDRAM 1GB（CL＝5）×2
HDD：Seagate Barracuda 7200.10 ST3500630AS（Serial ATA 2.5、7,200rpm、500GB）
OS：Windows Vista Ultimate

静音性と冷却力強化を両立

クーラーの大型化により、冷却性能を高めながら騒音も抑えている。赤いカバーはファンの風を効率的に利用するためで、内部にはヒートパイプも搭載している。また、ファンブレードには同社開発の独自形状のものを採用

システムに常駐し、GPUの温度監視が可能な専用ツール「DualCore Center」を同梱。自己責任とはなるが、このツールからGPUやメモリのクロックをユーザーの任意の値に設定することも可能になっている

昨年のFPS系で大ヒットを飛ばした「Call of Duty 4」。最新3Dゲームとしてはもともと負荷は軽めだが、画質オプション類を最高設定にしてもフルHDで快適に遊べるのは、オーバークロック仕様ならでは

「Call of Duty 4」(C)2007 Activision Publishing, Inc. Activision and Call of Duty are registered trademarks and Modern Warfare is a trademark of Activision Publishing, Inc. All rights reserved.