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最新コントローラと高速キャッシュを搭載した

新世代SSDが登場！

■	並列動作チャンネルの増加とキャッシュ搭載で性能を劇的に向上

　NAND型フラッシュメモリを採用した新世代ストレージ「SSD（Solid State Drive）」は、HDDを凌駕する高速なランダムアクセス性能と、機械動作部品を一切使用しないことによる省電力性、そしてまったく騒音がないという静音性から、多くのユーザーの注目を集めるPCパーツへと急成長した。

　その大きな原動力となっているのが、容量あたりの単価の急速な低下と性能の向上にある。SSDに搭載されているNAND型フラッシュメモリは、年に約2倍の大容量化と低価格化を実現してきており、現在では、OSやアプリケーションの起動用ドライブとして使用するだけなら十分な記録容量の製品が1万円前後から購入できるようになった。

　性能の向上も著しい。黎明期のSSDでは、読み出し性能こそHDD並みかそれ以上であったものの、ランダムライト性能がHDDに劣る製品が多く、アクセス負荷が高まると「プチフリーズ」と呼ばれる数秒から数十秒以上の無反応状態に陥ることがある製品まで存在した。しかし、現在の最新世代のSSDでは、NAND型フラッシュメモリへの並列アクセス数を16チャンネルへと増加させ、高速なキャッシュメモリを搭載することで性能を大幅に向上。プチフリーズ問題も解決させている。そのスピードは、シーケンシャルリード時200MB/sオーバー、ライト時も150MB/sを超え、ランダムライト性能でもHDDを超える高速性を手に入れている。本企画で紹介する最新世代のSSDは、これまでのSSDの弱点をすべて解消し、名実ともにHDDを超えた新世代ストレージと呼ぶべき性能を実現している。

耐衝撃性、省電力性、静音性でHDDを大きく上回る
機械動作部を持たないSSDは、HDDと比較して衝撃に強く、消費電力や発熱も小さい。まさに新世代ストレージと呼ぶにふさわしい特性を備えている

今年登場のWindows 7はSSDに正式対応
2009年中に登場予定のWindows 7でもSSDを正式にサポート。SSDを検知するとフラッシュメモリの書き込み可能回数をムダに減らさないよう、デフラグの自動実行を停止する

【共通検証環境】
CPU：Intel Core 2 Duo E4500（2.2GHz）
マザーボード：ASUSTeK P5Q（Intel P45＋ICH10R）
メモリ：ノーブランド PC2-6400 DDR2 SDRAM 1GB×2
ビデオカード：NVIDIA GeForce 8600 GTリファレンスカード
システムHDD：日立GST Deskstar T7K500 HDT725025VLA380（Serial ATA 2.5、7,200rpm、250GB）
OS：Windows Vista Ultimate SP1、AHCIモードにて計測