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ハイビジョン動画編集&最速エンコード環境はこれだ！

Core 2 Extreme QXでハイビジョン動画をH.264にエンコード

Xeonデュアル環境でハイビジョン動画をBlu-ray Discに！

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TEXT：伊藤裕也、編集部

上級編

Xeonデュアル環境でハイビジョン動画を

Blu-ray Discに！

■	HDVの本格的な編集はXeonデュアル環境で万全

　自主制作ビデオを作成して第三者に配布したり、映像素材をマーケティング活動に利用したりといったケースでは、使いやすさと高機能を両立したビデオ編集ソフトが必要だ。カノープス「EDIUS Pro 4」はパワーユーザー向けのマルチコア対応ソフトで、Xeonデュアルの8コアをサポートしている。

　そこで実際にXeon E5320（1.86GHz）デュアルの環境で試してみたところ、オリジナルのHDVソース（1,440×1,080ドットのMPEG2-TS）であってもフルフレームでプレビューでき、PinP（Picture in Picture）処理を施して複数のHDVストリームに同時にアクセスする状況でもスムーズに動作した。トリミングするポイントを決めるために1フレーム単位で素早くコマ送りを行なっても、引っかかりを感じる場面はわずかだった。カノープス独自の動画コーデックに変換することなく、HDV形式のまま扱えるのはXeonデュアルならではだ。

　編集した映像の最終出力先にはいくつかの選択肢があるが、ハイビジョン画質を活かすなら、PC向けの書き込みドライブがすでに登場しているBlu-ray Discが理想的だろう。ユーリードシステムズの「DVD MovieWriter 5 Plus」など、対応するオーサリングソフトもあり、BD-AV形式でHDVデータを直接変換しつつライティングできる。

ハイビジョン出力を実現するハイエンド環境

カノープス

EDIUS Pro 4

標準価格：73,290円

問い合わせ先：078-992-5846
URL：http://www.canopus.co.jp/

小規模なビデオプロダクションやハイアマチュアを対象にしたビデオ編集ソフト。マルチコアをサポートし、Xeon 5300シリーズをデュアル駆動させた8コア構成にも対応する

ユーリードシステムズ

DVD MovieWriter 5 Plus

標準価格：15,540円

問い合わせ先：045-226-0180
URL：http://www.ulead.co.jp/

キャプチャした映像を簡単にDVD-Video化できるオーサリングソフト。Blu-ray Discをサポートし、HDVの映像からBD-AVを作成できる。IntelのCoreマイクロアーキテクチャにも対応

アイ・オー・データ機器

BRD-UM2

標準価格：121,800円

問い合わせ先：03-4288-1039
URL：http://www.iodata.jp/

BD-R/REメディア（DL含む）を2倍速で読み書きできる外付け型Blu-ray Discドライブ。PCとの接続はUSB 2.0で、BD再生ソフトやBDレコーディングソフトをバンドルしている

TDK

BDD-R25S

実売価格：1,800円前後

問い合わせ先：03-5201-7272
URL：http://www.tdk.co.jp/

片面1層の追記型Blu-ray Disc。片面2層の「BDD-R50S」や書き換え型の「BDD-RE25S」、「BDD-RE50S」もラインナップする

2コアと8コアの性能差は歴然

上の画面は、Pentium DとXeonデュアルでCINEBENCH 9.5を実行した様子だ。マルチコアに対応するソフトなら、複数のスレッドを同時に処理することができる。

EDIUS Pro 4でタイムライン編集をする

映像を再生したい順にタイムラインへと配置。映像を説明するタイトルや字幕スーパーなどのテキスト要素は、専用のタイトラーにより行なう

必要に応じてシーンにカラー補正などの特殊効果を加えていく。また、シーンの切り換わりに視覚効果を追加したい場合は、エフェクトパレットから希望するトランジションエフェクトを追加するだけでOK

一通り編集し終わったら、編集結果をファイルとして出力する。EDIUS Pro 4ではこの出力もマルチコア対応で、高速な処理を実現している

「DVD MovieWriter 5 Plus」に付属するBlu-ray Discライティングツール「BD DiscRecorder 2.5」。HDVなどのハイビジョンビデオをBD-R/REメディアにBD-AVフォーマットで記録できる

作成したBD-AVディスクは、対応プレイヤーや再生ソフトで視聴できる。本格的な作品作りを行なうなら、ハイビジョン画質で記録できるBlu-ray Discがベストだ

Xeonデュアルがここで効く！

10分にまとめたHDVの映像をEDIUS Pro 4付属の「Speed Encoder for HDV」でMPEG2-TSファイルとして出力した。Xeon E5320（1.86GHz）デュアル環境では8コアが働き、ほぼ実時間で処理できている。同じプロジェクトファイルをPentium 4 660（3.6GHz）で出力すると、4倍近い時間がかかってしまう。

カノープスに聞くマルチコアへの取り組み

カノープス株式会社
企画マーケティング本部
久木海氏

当社のハイビジョン編集ソフト「EDIUS」シリーズは、マルチプロセッサに対応すべく、開発段階から最適化させております。IntelのクアッドコアCPUの登場で、ハイビジョンの映像処理はさらに高速になりました。今後もEDIUSは最新のマルチコアCPUをサポートし、ハイビジョン映像制作環境を提供していきます。