Windows Vista杯 自作PCの祭典 2008

「どんなゲームでもサクサク動作する快適なゲームPC」をコンセプトに、
パーツを選定し組み立てました。
そこで、CPUを選ぶ際にIntelとAMDで迷ったのですが、グラフィックボードを、
RADEON 4870X2にすることが先に決まっていたため、同じメーカーであるAMDを選びました。
元々このマシンはPhenom X4 9950を乗せていましたが、1月10日にPhenom II X4 940が発売されたために、
急遽CPUを乗せ変えての応募です。オーバークロックの実験を行いましたが、、
前評判の空冷4GHzでの動作は難しく、現在は3.6GHz@1.45Vでの運用を行っています。

まず、使用感を説明する前に、メモリ8GBの内、4GBはRAMDISKとして使用しています。
ゲームを始める前に、あらかじめ作成しておいたBatファイルを実行してからはじめます。
Batファイルの中身は、ゲームのフォルダをRAMDISKにコピーし、シンボリックリンクで、
元々のフォルダの場所とRAMDISKを結ぶという、シンプルなものです。
これにより、ゲームのファイルはすべてメモリの中にある状態で始めることができる為、
非常に読み込みが早い環境でプレイすることができます。
使用感としては、一度体験すると、もうHDDから直接起動する状態でのプレイ出来ないほど、差を実感できます。

上記の理由でメモリは少しでも早いものをと、Corsair TWIN2X4096-8500C5DFで、2GB×4枚で使用しています。
DDR3で組み立てる機会があれば、RAMDISKを実験したみたいと思います。

CPUクーラーは3R SYSTEM iCEAGE 120 PRIMA BOSSを使用しています。
AM2マザーの場合、サイドフロー方式のCPUクーラーを使用すると、
ほとんどの製品がPC本体の上側を向いてしまう為、エアフローの向きを考えたときに、
非効率的である場合が多いのですが、このクーラーは本体の後ろ側に向けて風を送れる為、
効率的な環境を構築することが出来ます、補助として、scytheの鎌平を使用して本体全面からの、
風の流れを作っています。

ケースはエアフローと、メンテナンス製を考慮して、
クーラーマスター HAF932 RC-932-KKN1-GPを使用しています。

総合的な感想としては、コンセプトどおりの非常に快適なPCを組み立てることが出来たと自負しています。

注：すべてのベンチマークは実際にゲームをプレイする環境に近づけるため、
RAMDISKに直接インストール、もしくはRAMDISKにコピー後シンボリックリンクで、
インストール元のフォルダとリンクしています。
したがって、ベンチマークのスコアはRAMDISK使用前提のスコアであり、
HDDにインストールを行いそのまま集計したスコアとは異なります。

正直なところ、Vistaを実際に使用するまでは、
「動作が重くてXPとの互換性の薄いOS」というイメージを持っていましたが、
実際に使用してみると、XPよりも安定していて、また、今のところ私が使用するソフトでは、
動作しないということも無いので、正に「百聞は一見に如かず」といった感じです。

また、8GBのメモリを管理領域内で、しっかり扱えるのも大きな利点だと思います。
RAMDISKを使用する際に、32bitOSの管理領域外で作成する方法もありますが、
その方法はRAMDISKのサイズを自由に変えることが出来ないため、通常のメモリ領域を4GBから増やす際に、
利便性がいいとは言えない為、64bitOSを使用しています。
これだけメモリの大容量化が進んでいるので、そろそろOS標準のRAMDISK作成ツールを提供してくれても、
いいのではないかと個人的には思っています。

次のwindowsの足音がそろそろ聞こえてくる時期ではありますが、
Vistaでこれだけ安定している状況なので、もっとすばらしい環境をユーザに提供してくれるのか、
発売されるのが楽しみです。