「Windows Vista杯 自作PCの祭典 2008」に向けて、自分のマシンをアップグレードしたい、新しくVistaマシンの作成に挑戦したいと考えている方は多いことだろう。
ここでは、快適なVistaマシンを効率的に作り上げてゆくためのコツを紹介しよう。
TEXT:鈴木雅暢
Windows Vista杯 自作PCの祭典 2008での受賞を狙うには、どの部門においてもVistaが快適に動くマシンを構築することが不可欠と言えよう。エントリー前に基本スペックを考える上で、本記事を参考にしてほしい。
Vistaの快適動作のためには、決して突出したパワーが必要なわけではないが、あまりに古い世代のハードウェアではVistaのよさは分からない。では、実際どのくらいの性能があれば快適に利用できるのか? その基準としては、Vistaに標準で備わっている性能評価ツール「Windowsエクスペリエンスインデックス」の“基本スコア”が目安になる。
4以上がVistaの機能をすべて使いこなせる目安とされているが、真に快適なVistaマシンを目指すなら最高の5.9、悪くとも5点台の後半を狙いたいところだ。すでにVistaの登場から2年近くが経過しており、その間にもハードウェアは進化を続けている。今となっては最高の5.9で揃えることもそれほど高いハードルではないだろう。
Vistaマシンとしての基本性能を示すエクスペリエンスインデックスはコントロールパネルの「パフォーマンスの情報とツール」で確認できる。
上のPentium 4世代のパーツ構成のマシンを、最新世代の比較的安価なパーツを使ってアップグレードしてみた。エクスペリエンスインデックスのスコアは大きく向上し、Vistaの操作もサクサクと快適になった。PCMark05の結果にも明確な差が付いている。
ここ数年での性能向上が著しいCPU。
1万円前後で買えるローエンドモデルでもデュアルコアでクロックも2.53GHzと十分なスペックだ。さらなる快適さを目指すなら、Core i7やPhenomなどのクアッドコアCPUを選ぼう。
ポイントは速度よりも容量。2GBが一応の目安ではあるが、それより多ければより快適だ。価格も下がってきているので4GB構成も検討したい。
320GB以上のプラッタを採用した最新世代の7,200rpmのHDDなら5.9に近いスコアが出る。また、システムドライブにSSDを使うと体感速度が劇的にアップする。
Vistaではデスクトップ描画にも3D描画技術を取り入れているが、要求性能は高くない。DirectX 10対応とHD動画再生支援機能が目安。
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