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全面リニューアルしたCore 2シリーズの全貌
ベンチマークテスト検証
TEXT:鈴木雅暢
負荷の高いテストでは高速化のメリットも
 3DMark06 Build 110は、PCMark05と同じくFutureMark製の定番3Dベンチマークテスト。今回は総合スコアの3DMarkだけでなく、ゲームテストのスコアであるSM2.0、HDR/SM3.0、物理演算を含め複数の処理を同時にCPUに担当させるCPUのスコアを掲載した。一見、CPUごとに差が付いているように見えるが、ほとんどはCPUのスコアを反映したもので、ゲームシーンベースのSM2.0、HDR/SM3.0のスコアを見る限り、CPU別の差は微妙なもので、システムバスやメモリの違いによる差もない。3Dゲーム系テストとしては、F.E.A.R.日本語版v1.08も実行した。少々ばらつきの大きいテストではあるが、システムバスの差、メモリの差ともにアドバンテージとして比較的大きく出る傾向が見て取れる。

 CPUへの負荷が高いエンコードのテストには、ペガシスのTMPGEnc 4.0 XPressを利用した。MPEG2ムービーをMPEG4-AVCへトランスコードするのにかかった時間、そしてDVコーデックのAVIファイルをMPEG2にエンコードするのにかかった時間を計測して掲載した。MPEG2エンジンはクアッドコア(4スレッド)に対応しているため、クアッドコアモデルが非常に高速になっている。また、差は少ないものの、1,333MHzシステムバスの効果は確実に見て取れる。CINEBENCH 9.5はCGソフト「CINEMA 4D」ベースのベンチマークテスト。こちらもマルチスレッド処理に最適化されており、E6750とE6700の比較では、1,333MHzバスによる高速化が確認できる。

 消費電力は、システム全体の消費電力をワットチェッカーで計測した。各CPUの省電力機能は有効にし、Vistaの電源プランはデフォルトの「バランス」を選択している。システムバス1,333MHzのCPUはEISTによる最低クロックが従来の1.6GHzから2GHzへ上昇しており、またシステムバスの高速化は消費電力増にもつながる要素だが、アイドル時、負荷時(CINEBENCHのレンダリング)ともに従来の1,066MHzモデルと変わらない、あるいは少し低いレベルに抑えられている。これはステッピングの変更による成果だろう。
imageDirectX 9対応のホラーFPS「F.E.A.R.」。設定画面からパフォーマンス測定を実行できる
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性能面のメリットは微少も総合的に見れば「買い」
 全体的に見て、率直に言ってしまえば、システムバスの差もメモリの差も、アプリケーションレベルで見れば「ほとんど分からない」程度の差しか認めることができない。その理由としては何度か指摘しているように、Core 2シリーズでは優秀なキャッシュ制御やメモリアクセスレイテンシの隠蔽など、CPU内部でシステムバスやメモリの高速化と同じ効果があることを行なっているために、それが表面化しにくくなっているためと思われる。ここまでくると、システムバスの高速化にしてもメモリの高速化にしても、ものすごく理系的な理屈のもとに几帳面に続けられている儀式のようなものでしかないとさえ思える。

 もっとも、システムバスやメモリの高速化というのは、今後さらに続いていくであろうCPUの高速化を見据えて、長期的な視野のもと行なわれることなので、メーカーとして長期的に見れば、このタイミングでシステムバスを引き上げておくことが必要と判断したのかもしれない。しかし、われわれユーザーから見れば、特筆すべきメリットのある変更とは言えず、現行モデルからの買い換えなど、あえて付き合う必要はない。

 しかし、現状では割高なDDR3 SDRAMはともかく、システムバス1,333MHzモデルのCore 2シリーズに関しては、1,066MHzモデルより有利な点は少ないが不利な点もなく、逆に今回のタイミングでは価格面ではグッと有利となっているので、新規で購入する場合はもちろん、Pentium 4/Dクラスからのアップグレード用としても、マザーボードの問題さえクリアできれば1,333MHzモデルを選ばない理由はない。
imageTMPGEnc 4.0 XPress内蔵のMPEG2ソフトウェアエンコーダはマルチスレッドに対応したもの
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