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全面リニューアルしたCore 2シリーズの全貌
TEXT:鈴木雅暢
1,333MHzの実力は?
ベンチマークテスト検証
1,333MHz化の効果を各種ベンチマークで見る
 これまでシステムバスを拡張する理由やそのメリットなどを解説してきたが、その効果はどれほどのものなのだろうか。新旧のCore 2 ExtremeやCore 2 Duoを比較し、ベンチマークテストで実際の性能差を明らかにしていきたい。

 テストに利用した環境は欄外にまとめたが、マザーボードにはP35チップセットを搭載し、メモリにDDR2-800、DDR3-1066が排他利用できるASUSTeK「P5KC」を利用した。Intel CPUに関しては、CPU以外すべて同一の環境でテストしており、純粋にCPU性能のみの差が出るようにしている。

 なお、システムバスの違いによる効果を見るには、動作クロックが同じ2.66GHzでシステムバスが1,066MHzのCore 2 Duo E6700と、システムバス1,333MHzのCore 2 Duo E6750を比較すれば、純粋にシステムバスの効果が分かる。また、主要なモデルに関しては、DDR2-800とDDR3-1066両方の環境でテストしている。こちらもメモリ以外はまったく同一の環境となるため、メモリの差のみが分かるようになっている。
メモリアクセス性能では大きなアドバンテージ
 まずはSiSoftwareのSandra XI SP4 CPUのテストから見てみよう。性能の差を直感的に把握できるよう、グラフはCore 2 Duo E6420のスコアを「1」とした相対値で作成している。これはCPUの純粋な演算性能を見るテストで、システムバスやメモリといったCPU外部の影響は受けないはずである。実際にもシステムバスクロックの差、DDR2とDDR3の差はほとんど見られず、動作クロック、コアの数がきれいに反映されている形になっている。

 一方、Sandra XI SP4 Memory Bandwidthのテストは、文字どおりメモリの帯域幅を計測するテストだが、キャッシュの性能、メモリレイテンシなど、メモリアクセスの総合性能が反映される。Athlon 64 X2 6000+がダントツの好スコアをマークしているが、これはCPU内部にメモリコントローラを内蔵し、CPUとメモリを直結しているアーキテクチャのメリットが如実に表われた格好だ。Intel CPU同士でも、システムバスやメモリの違いははっきり出ている。E6750とE6700の差はDDR3で12%、DDR2で14%、そしてDDR2とDDR3の差は、E6750で2%、E6700で3%となっている。

 しかし、SandraのテストはCPUの演算性能、メモリアクセス性能を単純に計測したものであり、これらがアプリケーションの実行性能にどれだけ影響があるかは、実際によく使われるアプリケーションを利用したテストで確認してみる必要がある。続いてPCMark05の結果を見ていこう。
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【検証環境】
マザーボード:ASUSTeK P5KC(Intel P35+ICH9)、ASUSTeK M2N32-SLI Deluxe(NVIDIA nForce 590 SLI)
メモリ:センチュリーマイクロ CD1G-D2U800(PC2-6400 DDR2 SDRAM/CL=5/1GB)×2、センチュリーマイクロ CD1G-D3U1066(PC3-8500 DDR3 SDRAM/CL=7/1GB)×2
ビデオカード:PowerColor 2900XT 512MB DDR3(Radeon HD 2900 XT)
HDD:Western Digital WD Raptor WD1500ADFD(Serial ATA 2.5、10,000rpm、150GB)
OS:Windows Vista Ultimate
アプリケーションレベルではほとんど差のないテストも
 PCMark05 Build 120は、アプリケーションベースの代表的なベンチマークテスト。実際のアプリケーションを使い、PCで日常的に使われる作業をシミュレートしてPCの性能を測定する。最初のグラフには、システム全体の総合性能を見るSystem Test SuiteのスコアであるPCMarkのほかに、CPUに依存するテスト内容を集めたCPU Test Suiteのスコアを掲載している。結果は見てのとおりだが、システムバスの高速化もDDR3のアドバンテージも、ほとんど誤差の範囲内と言ってよいレベルに収まってしまっている。

 さらにSystem Test Suiteから1/2/4タスクのテストを抜き出してみた。こちらもE6420のスコアを1とした相対値だ。シングルタスクではクアッドコアのアドバンテージがまったくなく、クロックの高いモデルのスコアがよくなっている。システムバス1,333MHz、DDR3の効果が見られる場面もあり、Core 2 Extreme QX6850ではDDR3環境のほうがDDR2環境よりも高速になっている。

 その下には同時に2タスクを実行するテストを抜き出して掲載した。Audio CompressionとVideo Encodingが同時で、さらにText editとImage Decompressionが同時である。こちらではクアッドコアのアドバンテージが出ていて、Core 2 Extreme QX6850とCore 2 Duo E6850を比較すると前者のほうがトータルで15%ほど高速となっている。システムバスやメモリの差はほとんど出ていない。

 さらに過酷な同時4タスクのテスト(グラフは次ページ)になると、当然ながらクアッドコアのメリットが歴然。同クロックのデュアルコアCPUの約2倍のスコアをマークしている。システムバス、メモリの高速化効果はまったくないと言ってよいが、これは、目の前の処理でCPUが手一杯で、システムバスやメモリの前にCPUの処理そのものがボトルネックとなっているのだろう。システムバスやメモリアクセスなど、CPU外部の部分のアドバンテージは、CPUにとってライトな処理ほど効果があるのは理にかなっている。
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