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TEXT:鈴木雅暢 | ||||||||||||||||||
Vista世代PCで注目を集めるマルチコアCPU | ||||||||||||||||||
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Core 2 Extreme QX 至高のパフォーマンスを実現するプレミアモデル Core 2 Duo、Core 2 Quadの上位に位置するフラグシップブランド。Core 2 Quadと同様のクアッドコアCPUで、最上位のQX6800はクロックも最速、現行最速のCPUと言える |
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Core 2 Quad 爆発的なポテンシャルを秘めたクアッドコアCPU デュアルコアの2倍となる四つのコアを内蔵したクアッドコアCPU。Core 2 Duo相当のダイ(半導体)を二つ貼り合わせた構造となっている。ヘビーなマルチタスクも楽々とこなす |
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Core 2 Duo 絶大な人気を誇るベストセラーモデル 絶大な人気を誇る大定番のデュアルコアCPU。Intel Coreマイクロアーキテクチャの採用により、高性能と低消費電力をきわめて高いレベルで両立しているのが特徴 |
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Windows Vistaは、見た目の美しさに加えて、高速な検索機能、セキュリティ機能、インテリジェントに進化したディスクキャッシュなど、ユーザーの使いやすさ、快適さを向上させる機能を満載した最新OSである。 そんなVistaの機能をフルに活かし、より快適に利用するためにニーズが高まっているハードウェアの一つが、マルチコアCPUだ。マルチコアCPUとは、一つのCPUに複数のコア(命令を解釈し、実行する部分)を内蔵するCPUのことだ。現在は、二つのコアを内蔵する“デュアルコアCPU”のほか、四つのコアを内蔵する“クアッドコアCPU”も存在する。マルチコアCPUへのニーズが高まっている大きな理由は、Vistaでは、XP時代に比べてCPUが同時にこなすべきタスクが格段に増えているためだ。CPUコアが複数あると、そのタスクをコアごとに分散して処理できるからである。 Windows Vistaでは、アプリケーションの利用状況を解析してデータベースを更新したり、スパイウェアを監視したりする多数のアプリケーションが搭載されており、メインで利用しているアプリケーションの裏で動作するようになっている。さらに、サイドバーガジェットと呼ばれるミニアプリケーションを常駐させられるようになっており、同時に複数のアプリケーションが動作する「マルチタスク」環境がごく普通となり、CPUに対して同時に処理が求められる場面が増えている。CPUコアが一つしかない場合、それぞれの処理を高速に切り換えて処理していく必要があり、その処理それぞれの負荷が、またはその切り換えの際に発生するオーバーヘッドがレスポンス低下の原因になるが、コアが複数あればこれらを分散して処理できるため、レスポンスが低下しにくく、常に快適なオペレーションが維持できる。 さらに、一つの処理を複数に分割できるマルチスレッド対応アプリケーションを利用する場合は、一つのアプリケーションの処理を複数のコアで同時に処理できるため、爆発的な高速化をもたらす。ビデオエンコードやCGレンダリングなど、多大なCPUパワーを必要とするマルチメディア系アプリケーションの多くはマルチスレッドに対応しており、このようなアプリケーションの利用機会が多い方ならば、メリットはさらに増す。 |
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テレビ録画や動画の再生、編集などをPCで行なうことは一般的になった。ここではペガシスの「TMPGEnc 4.0 XPress」を用いてAVIファイルをMPEG2変換した際のCPU負荷を調べてみた | ||||||||||||||||||
ヘビーなアプリもマルチコアで効率よく実行 | ||||||||||||||||||
Pentium 4 641 | ||||||||||||||||||
シングルコアながら2スレッドを同時に実行可能なPentium 4だが、CPU使用率がほぼ100%(グラフの線が上限近くに張り付いている)に達してしまっている | ||||||||||||||||||
Core 2 Extreme QX6800 | ||||||||||||||||||
4スレッドを同時に実行可能なクアッドコアCPUでは、CPU使用率のグラフは四つ表示される。それぞれのコアの使用率を見るとまだまだかなりの余裕があることが分かる | ||||||||||||||||||
Core 2 Quad Q6600 | ||||||||||||||||||
QXよりも動作クロックが低いものの、同じクアッドコアCPUであるQ6600は、やはりCPU使用率が低い。これならば同時にほかの作業を行なうことも可能だろう | ||||||||||||||||||
Core 2 Duo E6700 | ||||||||||||||||||
同時実行可能なスレッドはPentium 4と同じく二つとなるが、こちらはデュアルコアであり、コアあたりの性能も高いため、いくぶんCPU使用率には余裕がある | ||||||||||||||||||
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マルチコアCPUは急速に普及し、現在ではすでにCPUの中心的存在となっているが、その中でも市場で絶大な支持を受けているのが、Core 2 Duoに代表されるIntelのCore 2シリーズだ。Core 2 Duoの大きな特徴は、電力効率を重視して内部構造を徹底して見直した「Intel Coreマイクロアーキテクチャ」の採用により、デュアルコアCPUとして非常に優れたパフォーマンスを達成しながら、低消費電力を同時に実現していることである。 その高性能と低消費電力のバランスはそれまでの常識からはとても考えられなかったようなレベルであり、CPU市場を大いに活性化させただけでなく、PC業界全体に大きなインパクトをもたらした。それまでは高性能を求めると大消費電力となり、大型の冷却装置などが必要とされ、逆に静音や小型化を重視すると性能面で妥協しなければならなかったが、今ではそういう制限を意識する必要はなくなり、PCの構成の自由度、可能性は大きく広がっている。次世代DVDでも採用されているH.264動画のデコードなどをパワフルにこなす高性能を備えつつ、コンテンツ鑑賞の妨げにならないよう高度な静音性をも兼ね備えたリビング向けのPCなども、Core 2 Duoならば容易に実現することができる。 |
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Vista世代のPCに求められる二大要素 | ||||||||||||||||||
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そして、Intel Coreマイクロアーキテクチャの電力効率の優秀さは、さらなる性能を引き出すことにも成功している。Core 2 Quad、Core 2 Extreme QXシリーズは、Core 2 Duoを二つ内蔵したような構造を持つ4コアのクアッドコアCPUだ。このような構造が可能なのも、もともとが低消費電力であるからできたことで、4コアであっても、Core 2 Duo登場以前のデュアルコアCPUと同等レベルの消費電力に収まっている。そして、コア数はCore 2 Duoの2倍だけに、CGレンダリングなど、マルチスレッドに最適化されたアプリケーションでのパフォーマンスはCore 2 Duoですら遠くおよばない別次元と言えるもので、まさしく最強のCPUと呼ぶにふさわしいものがある。将来にわたって快適に使える作業環境が欲しい方、性能が業務の効率に直結するような用途など、「もっと上の高性能」を求める場合には検討してみる価値があるだろう。 | ||||||||||||||||||
ハードウェアの進化は、ソフトウエアのさらなる進化を促す。Core 2シリーズとハイエンドビデオカードの組み合わせならば、究極レベルの最先端の表現力、臨場感を最高の環境で楽しめる | ||||||||||||||||||
リビング向けのPCには、AVコンテンツの鑑賞を妨げない静音性と省スペース性が要求される。高性能ながら低消費電力低発熱なCore 2 Duoはまさに最適だ | ||||||||||||||||||
クリエイティブアプリケーションとの相性も抜群。市川ソフトラボラトリーのRAW画像現像ソフト「SILKYPIX Developer Studio 3.0」はマルチスレッド対応しており実に快適に作業できる | ||||||||||||||||||
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