|
|
||||||||||||||
TEXT:北川達也 | ||||||||||||||||||||||||||||||||
|
||||||||||||||||||||||||||||||||
Blu-ray DiscやHD DVDでは、ハイビジョンコンテンツを収録するため、簡単に動画をキャプチャされたり、データを抜き出されたりしないよう、従来のDVD-Video以上に厳しい条件が課せられた。また、新たに採用されたH.264やVC-1などの動画コーデックは、高圧縮率を誇る半面、その再生にはDVD-Videoとは比較にならないほどのCPUパワーを必要とする。このため、PCでBD/HD DVDを再生する場合は、PCのスペックをはじめとした厳しい条件を満たす必要がある。 BDMVやHD DVD-VideoをPCで再生する上で重要な点は、大きく分けて二つある。一つは、その再生に必要となるPCのスペック。もう一つが出力される動画の著作権保護にかかわる事項で、具体的にはビデオカードやディスプレイといったデバイスが関係する。 まず、使用するPCのCPUについてだが、BD/HD DVDで新たに採用された動画コーデック、H.264/VC-1は、DVD-Videoで採用されていたMPEG2の再生以上にCPUパワーが必要となる。たとえば、同一解像度、同一平均bitレートの動画を再生する場合、H.264の再生がもっともCPUパワーが必要で、ついでVC-1、MPEG2の順に軽くなる。では、具体的にどの程度のCPUが必要になるかと言うと、BD/HD DVD対応の再生ソフトウェアを発売しているメーカーが推奨している「Core Duo T2500」または「Pentium D 840」以上のCPUは最低限必要だ。ただし、これはあくまでも最低限で、できれば予算が許す限り、より高速なCPUを準備したい。と言うのも、BD/HD DVDには、PnP(Picture in Picture)機能などの2ストリーム同時再生機能があるだけでなく、将来的にはインターネットから追加の音声データをダウンロードしながらのミキシング再生などの機能も実装される。加えてBDでは、映像に最大40Mbpsのbitレートを割り振ることもできる。これらを総合的に考えると、各機能を確実に利用するためにはCPUはできるだけ高速なほうがよい。 次にビデオカードやディスプレイについてだが、BD/HD DVD再生時にデジタルで映像を出力する場合は、「HDCP(High-band width Digital Content Protection)」対応のディスプレイとビデオカードが必要だ。加えて、ビデオカードは、「COPP(Certified Output Protection Protocol)」への対応が必須で、COPP対応ドライバをインストールする必要もある。また、COPPは、OS側の対応も必要だ。COPP対応OSは、Windows XP SP2以降またはWindows Vistaである。この条件を満たしていないとPC上でBD/HD DVDに収録された映像をデジタルで出力することはできない。また、アナログディスプレイに出力する場合は、COPP対応のOSとビデオカード、ドライバの三つがあれば、出力が可能となっている。 なお、PowerDVDで有名なサイバーリンクでは、BD/HD DVDの再生に対応できるかどうかを診断するソフト「BD/HD Aduisor」(英語版)を無償配布している。BD/HD DVD再生に対応したPCの自作を考えているユーザーは、このソフトを使用し、使用中のPCをチェックしてみるとよいだろう。 |
||||||||||||||||||||||||||||||||
|
||||||||||||||||||||||||||||||||
PC用ディスプレイでもHDCPに対応していれば、上のようなDVI-D-HDMI変換アダプタを利用することで、保護されたコンテンツを表示できる | ||||||||||||||||||||||||||||||||
WinDVD 8 PlatinumでHDコンテンツを再生している画面。H.264やVC-1形式のデータを再生するにはハイスペックなPCが必要となる | ||||||||||||||||||||||||||||||||
WinDVD 8 PlatinumはBD、HD DVDの両方に対応しているが、インストール時にどちらの環境で使うのかを選択する必要がある | ||||||||||||||||||||||||||||||||
<ベンチマーク環境> CPU:Core 2 Duo E6700(2.66GHz)、Pentium D 960(3.6GHz) マザーボード:GIGABYTE GA-965P-DQ4(Intel P965) ビデオカード:Sapphire Radeon X1600 Pro HDMI(ATI Radeon X1600 PRO) メモリ:センチュリーマイクロ CD512M-D2U800(PC2-6400 DDR2 SDRAM/ CL=5/512MB)×2 HDD:Maxtor DiamondMax 10(Serial ATA 2.5、7,200rpm、250GB) OS:Windows XP Professional SP2 ※Blu-rayタイトル「The Fifth Element(北米版)」を、インタービデオジャパンのBD再生ソフト「WinDVD 8 Platinum」を用いて再生。CPU負荷測定は、「NT-CPUモニタ v1.42」で測定した5分間の平均値 |
||||||||||||||||||||||||||||||||
|
||||||||||||||||||||||||||||||||
|
||||||||||||||||||||||||||||||||
|
発売日:12月28日
特別定価:2,310円
発売日:2022/11/29
販売価格:1,800円+税
発売日:2019/05/29
販売価格:1,780円+税
発売日:2019/03/25
販売価格:1,380円+税
発売日:2018/02/28
販売価格:980円+税
発売日:2017/03/17
販売価格:1,680円+税
発売日:2016/09/23
販売価格:2,400円+税
発売日:2016/03/29
販売価格:1,480円+税
発売日:2015/12/10
販売価格:1,280円+税
発売日:2015/06/29
販売価格:2,500円+税
発売日:2015/06/29
販売価格:2,500円+税
発売日:2015/02/27
販売価格:980円+税
発売日:2014/12/05
販売価格:1,280円+税
発売日:2011/12/22
販売価格:980円+税
アンケートにお答え頂くには「CLUB IMPRESS」への登録が必要です。
*プレゼントの対象は「DOS/V POWER REPORT最新号購入者」のみとなります。
ユーザー登録から アンケートページへ進んでください