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Intel Core 2 Extreme QX6700
TEXT:鈴木雅暢
実に四つものコアを内蔵するクアッドコアCPUがついにデビューした。
デュアルコアCPUの2倍ものポテンシャルを秘めるこのCPUの実力を検証する。
デュアルコア×デュアルダイ
 Intelは11月14日、同社フラグシップブランドCore 2 Extremeの新製品として、PC向けでは初のクアッドコアCPUとなる「Core 2 Extreme QX6700」を発表した。クアッドコアCPUは、一つのCPUの中に、デュアルコアの2倍、実に四つものコア(演算を行なう部分)を内蔵するモンスターCPU。開発コードネーム「Kentsfield」の名で知られていたものだ。デュアルコアCPUの登場からわずか1年半ほどでコアの数が2倍になったことになる。

 Core 2 Extreme QX6700は、デュアルコアCPUであるCore 2 Extreme/Core 2 Duoのダイ(半導体部分)を二つ実装することでクアッドコアとした、いわば「デュアルコア×デュアルダイ」方式を採っているのが特徴。真の意味でクアッドコアと言えるのかは微妙だが、メリットも大きい。新たにクアッドコアをデザインする研究開発の負担が軽減できるため、市場への迅速な供給が可能。そして、それぞれのダイ自体はトランジスタ数、ダイサイズを含めてデュアルコアCPUとまったく同じ。ダイサイズを大きくしないため歩留まりが悪化せず、デュアルコアCPUにもクアッドコアCPUにも同じダイが使えるため、生産調整も容易だ。

 確かにマイクロアーキテクチャの部分だけを見ればネイティブのクアッドコアに比べてスマートではないのかもしれないが、トータルで考えれば、こちらのほうがむしろよりスマートなアプローチと言えるかもしれない。ネイティブのクアッドコアが存在しない現段階では何の問題もなく、クアッドであるアドバンテージのみを強調しても構わないだろう。

 もっとも、クアッドコアCPUが、そのコア数どおりのパフォーマンスを発揮できるかどうかという点には疑問の余地もある。デュアルコアCPUは性能面でアドバンテージを発揮できる条件が限られているが、クアッドコアCPUでも同様だ。クアッドコアCPUのコアをフルに稼働させるためには、アプリケーションがマルチスレッド、それも4スレッドに対応している必要がある。現状ではマルチスレッド対応アプリケーションであっても4スレッドの同時処理には対応していないものもあるため、デュアルコアよりもさらに条件は限られる。複数のタスクが同時に走るマルチタスク環境において負荷が分散できるメリットもデュアルコアCPU同様にあるはずだが、デュアルコアCPUで処理が追い付かないシーンはこれまでの一般的な用途では考えづらく、クアッドのメリットが実感できるのは、かなりヘビーな環境に限られるだろう。
従来のCore 2 Extremeと物理互換
imageソケットにはLGA775を採用しており、物理的には従来のCore 2 Extreme/Core 2 Duoと互換性がある。ヒートスプレッダで覆われたCPU表面にもとくに変化は見られない
imageCPU裏面。右のCore 2 Extreme X6800と比べると、チップキャパシタやチップ抵抗の実装密度や配置がずいぶん異なっている
4スレッドを4コアで同時実行
imageWindows XPのタスクマネージャのパフォーマンスタブにあるCPU使用率の表示画面。四つのコアが認識されていることが分かる
デスクトップ向けCore 2シリーズのラインナップ
  動作
クロック
コア
2次
キャッシュ
システム
バス
Core 2 Extreme QX6700 2.66GHz 4 4MB×2 1,066MHz
Core 2 Extreme X6800 2.93GHz 2 4MB 1,066MHz
Core 2 Duo E6700 2.66GHz 2 4MB 1,066MHz
Core 2 Duo E6600 2.4GHz 2 4MB 1,066MHz
Core 2 Duo E6400 2.13GHz 2 2MB 1,066MHz
Core 2 Duo E6300 1.86GHz 2 2MB 1,066MHz
  Intel 64 EIST TDP 製造プロセス 実売価格
Core 2 Extreme QX6700 130W 65nm 135,000円前後
Core 2 Extreme X6800 75W 65nm 130,000円前後
Core 2 Duo E6700 65W 65nm 68,000円前後
Core 2 Duo E6600 65W 65nm 41,000円前後
Core 2 Duo E6400 65W 65nm 30,000円前後
Core 2 Duo E6300 65W 65nm 25,000円前後
プラットフォームの対応状況
 なお、Core 2 Extreme QX6700のそのほかのスペックはp.34の表にまとめたとおりだが、ソケット仕様は従来のCore 2 Extreme/Core 2 Duoと共通のLGA775を採用。動作クロックは2.66GHz、システムバス1,066MHz、2次キャッシュは各ダイ4MBずつの合計8MB。動作クロックが同じく2.66GHzのCore 2 Duo E6700のダイを二つ実装したものに相当する。消費電力の目安となるTDPは130Wと、こちらも2倍となってしまっている。

 LGA775プラットフォームを採用するということで、既存のマザーボードで使えるのかどうかが気になるが、とくにこのタイミングでVRD(Voltage Regulator Down)のアップデートが行なわれているわけではなく、大掛かりな変更は不要のようだ。各メーカーの対応状況からは、Intel P965チップセットを搭載した製品であれば、ほぼBIOSアップデートのみで対応できると考えてよさそうである。IntelのCore 2 Extreme QX6700評価キットにはIntel 975Xチップセットを搭載したマザーボード「D975XBX2」が採用されているが、Core 2 Extreme対応の「D975XBX」からボードリビジョンが更新されており、Intel 975Xチップセット搭載製品に関しては対応が分かれそうだ。
Kentsfieldのクアッドコアアーキテクチャ
imageKentsfieldことCore 2 Extreme QX6700のクアッドコアアーキテクチャは、デュアルコアのIntel Coreマイクロアーキテクチャのダイを一つのCPUパッケージ上にデュアルで実装する形を採る。2次キャッシュは、それぞれのダイ内で共有(アドバンスト・スマート・キャッシュ)。それぞれのダイはデュアルコアCPUとまったく同じため、開発負担の低減や歩留まり、生産調整の容易さなどの面でアドバンテージがある
imageCrystalCPUID(ひよひよ氏・作)のCPU情報画面。右上のCPUコア選択メニューで「1/4」と表示されているように四つのコアが認識されている
image新リビジョンのIntel 975Xチップセットを搭載したIntelのD975XBX2。IntelのCore 2 Extreme QX6700の評価キットにも使用されていた
imageNVIDIAチップセット搭載マザーボードでは、最新のnForce 680i SLIを採用した製品がQX6700に対応している。写真はeVGAの112-CK-NF68-AR
クアッドコアCPU対応マザーボード選びのポイント
1. Intel P965マザーボードの多くはBIOSアップデートで対応可能

2. Intel 975Xマザーボードは一部BIOSアップデートで対応可能。古い製品は対応できないものが多い

3. NVIDIAチップセット採用マザーボードは、現状ではnForce 680i SLI搭載製品以外対応していない
 
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