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快適エコPCを作ろう！

大容量334GBプラッタを採用した省電力HDD

Western Digital

WD Caviar Green WD10EACS-D6B0

実売価格：13,000円前後

URL：http://www.wdc.com/jp/

	ポイント1 徹底した省電力化
	ポイント2 1TBの大容量により1台だけでも大量のデータを格納

容量：1TB
回転数：5,400rpm
キャッシュ：16MB
インターフェース：Serial ATA 2.5（NCQ対応）

　エコPCを実現するためには、一つ一つのパーツの省エネ化がポイント。なかでも起動中はずっとモーターを駆動し続けるHDDは消費電力・発熱の両面から見ても重要だ。

　Western Digitalの「Caviar Green」は、同社の「GreenPower」と呼ばれる省エネ技術を用いて、稼働時の平均消費電力を5W程度に抑えているのが特徴。消費電力が高くなる要因である回転速度を抑えつつも、プラッタ容量は334GBと密度を高め、キャッシュ容量も16MBと大きめにすることで性能と省エネを両立させている。

　今回は実際の性能をベンチマークソフト「CrystalDiskMark 2.1」を用いて計測。また、ディスクアクセス時のノイズと各種消費電力も同時に調べている。比較対象となるのは、同社の旧製品WD Caviar SE16シリーズの「WD5000AAKS-00YGA0」。回転数7,200rpm、容量500GBの250GBプラッタモデルだが、キャッシュは16MBと同じ容量となっている。

　特徴である消費電力を見てみると、すべての場面でWD5000AAKS-00YGA0の半分近い消費電力になっていることが分かる。アクセス音もWD5000AAKS-00YGA0が、アクセス時にガリガリと音を立てるのに対し、WD10EACS-D6B0は音の変化は最小限。PCケースに入れた場合は、いつアクセスしているのか分からないレベル。

　性能ベンチマークにおいても、7,200rpmのWD5000AAKS-00YGA0を上回る部分が多く、かなり優秀な結果を出している。エコPC用ドライブとして、非常に実用性の高い製品と言える。

消費電力は旧世代製品の半分

低負荷時のアイドル時とベンチマーク中のピーク電力である高負荷時の消費電力は旧世代製品であるWD5000AAKS-00YGA0のほぼ半分。HDDの電源を入れた起動時では半分以下になっている

静音性も非常に高い

ノイズも非常に小さい。アイドル時はヘッド待避機能もあってか、聴感上はほぼ無音となっている。アクセス時のノイズも最小限でとても静かだ

速度も十分

ディスクの回転数が低いにもかかわらず、シーケンシャルリードやライトの数値では7,200rpmのWD5000AAKS-00YGA0を上回っている

検証環境
CPU：Intel Core 2 Quad Q9450（2.5GHz）
マザーボード：Intel P35＋ICH9R搭載マザーボード
メモリ：Patriot Memory PSD24G800KH（PC2-6400 DDR2 SDRAM 2GB）×2
ビデオカード：玄人志向 GF8500GT-E256H/HP（GeForce 8500 GT）
OS：Windows Vista Ultimate SP1
動作音測定距離：HDD前面から約12cm
室温：33℃
暗騒音：33.9dB

334GBプラッタモデルの目印はココ！

最新の334GBプラッタ搭載モデルは型番の末尾に「D6B0」という型番が付いているので店頭でチェックしてみよう

VRMの高効率化を実現するDrMOSを搭載

MSI

G45 Digital

価格：未定

問い合わせ先：web@msi-computer.co.jp（エムエスアイコンピュータージャパン）
URL：http://www.msi-computer.co.jp/

	ポイント1 DrMOSの搭載により省電力・低発熱を実現
	ポイント2 高機能のG45チップセット搭載により、省電力HTPCに最適

フォームファクター：ATX
CPUソケット：LGA775
搭載チップセット：Intel G45＋ICH10R
対応CPU：Intel Core 2 Extreme/Quad/Duo、Pentium Dual-Core、Celeron
メモリスロット：PC2-8500/6400/5300 DDR2 SDRAM×4（最大16GB）
ディスプレイ：HDMI、Dsub 15ピン
拡張スロット：PCI Express x16×1、PCI Express x1×2、PCI×3

　MSIのG45 Digitalは、その名のとおりチップセットに最新のIntel G45＋ICH10Rを採用したLGA775マザーボードである。G45はDirectX 10対応のグラフィックスコア「GMA X4500HD」を搭載し、Blu-ray Discの再生支援機能も持つ最新チップセットだ。

　本製品ではP45 Platinumと同様、CPUへの電源供給をになうVRMに「DrMOS」を採用。このDrMOSは、MOSFETとドライバICを1パッケージにまとめたものだ。これにより、MOSFETのON/OFFの切り換えをより効率よく行なうことが可能となり、電力効率が向上する。これによって発熱が低減するのもポイントだ。さらに本製品ではこのDrMOSを活用する省電力化機能のGreenPowerも搭載、GreenPower Centerという独自ツールによりVRMのフェーズ数を制御することができる。さらにGreenPower Centerによって、メモリとMCHの電源回路のフェーズ数も制御され、より一層の消費電力低減を実現している。

　コンデンサはすべて日本ケミコン製のアルミ固体タイプを採用。VRMおよびチップセットの冷却には、Circu-Pipe 2を採用する。MCHに装着された扇形の大きなヒートシンクはかなり印象的だ。また、ディスプレイ出力にはDsub 15ピンとHDMIを標準装備し、それらを同時に利用してマルチディスプレイ環境を構築できる。さらに、PCI Express x16スロットも1本用意されているので、ビデオカードを装着して描画性能を向上させることも可能だ。細かい点だが、電源とリセットのプッシュスイッチが基板上に用意されているのもうれしい。

Intel G45チップセットによる充実の映像まわり

チップセットはGMA X4500HDと呼ばれるグラフィックスコアを内蔵するG45。HDMI端子を備えており、Dsub 15ピンとの同時出力も可能だ