オーディオグレードの音が楽しめる最高級USBスピーカー
- クリプトン
- KS-1HQM
- 実売価格:49,800円

- このアイテムはこう使え!
- ・PCとのUSB接続で手軽に高音質を味わう
- ・セッティングを試行錯誤して音の変化を楽しむ
Specification スピーカーユニット:6.35cmフルレンジ型●アンプ出力:25W+25W●入力端子:USB、S/P DIF IN(光角形)、LINE IN(ステレオミニ)●本体サイズ(W×D×H):86×105×170mm●付属オーディオボードサイズ(W×D×H):100×120×50mm●総重量:3.6kg(うちオーディオボード1.6kg)
ライター橋本新義
オーディオとPCの融合が新ジャンルを作り出す

一時期はオーディオ雑誌の編集もしていた自作PCライター。アクティブ(アンプ内蔵)スピーカーは、アンプを含めた積極的な音作りをするタイプを好む。
USB接続対応ながら、本格オーディオ的な設計が魅力の高級小型スピーカー。音像定位の優秀さが魅力だ。EGO-WRAPPIN'「かつて..。」や平井 堅「きみはともだち」などを聞くと、「音の立体視」的な楽しさが味わえる。小型スピーカーということで気になる低域は、量感は少なめなものの、実はかなり低いところまで出る。アコースティック系ソースとの相性がよさそうだ。
付属のオーディオボードとインシュレータは、設置したほうが定位感などの長所が伸びるため、積極的に活用したい。ちょっと気になるのは本体ボタンの操作性。音量調整のボタンの位置が若干分かりにくく、また押しっぱなしでは動作しない。リモコンは押しっぱなしでよいので、基本的にはこちらを使うのがよさそうだ。

小型ながら強力なユニット
ユニットはアメリカのTymphany製を採用。6.35cmと非常に小型ながら、アンプの優秀さも手伝って、低域再生能力はしっかりとしたもの

ACアダプタにもこだわりが
付属ACアダプタもこのクラスとしては強力な仕様。さらに電源ケーブルには同社製の「PC-5」(実売6,000円前後)を採用している

リモコンも付属
基本操作は付属の小型リモコンでも行なえる。本体のタッチセンサーよりこちらが扱いやすい

本体にはタッチセンサーが
電源のON/OFF、入力切り換えや音量調整の操作は、右側スピーカーのタッチセンサーで行なう

3系統の入力を備える
S/P DIF入力は24bit/96kHzまでの信号に対応。アナログ入力も、PCだけでなく本格的なオーディオ機器との接続にも十分使える品質だ
ここがマニアック

付属オーディオボードが高音質の鍵
本製品にはオーディオボードと碁石状のインシュレータが付属。底面に置くことで、よけいな微細振動を抑えて音質をクリアにチューニングできる

本格的なオーディオへの第一歩として
高価だがその実力は本物。とにかく定位のすごさは特筆モノで、音楽ソースがハマれば抜群の楽しさが味わえる。緻密な音が味わえるのでヘッドホン派にもオススメ。個人的にも非常に欲しくなった。
【問い合わせ先】 クリプトン:info@kripton.co.jp / http://www.kripton.co.jp/
最新技術を武器に現代によみがえったモノクロ専用インクジェット
- セイコーエプソン
- PX-K100
- 実売価格:14,980円

- このアイテムはこう使え!
- ・書類を大量に印刷するのでコストを抑えたい
- ・重くて大きなプリンタは置きたくない
Specification 解像度:1,440×720dpi●ノズル配列:ブラック 512ノズル●インク:ブラック×2(顔料系)●印刷速度:約37枚/分●対応用紙:ハガキ、往復ハガキ、洋型封筒1~4号、長形封筒3号/4号、A6縦~A4縦●インターフェース:USB 2.0、100BASE-TX●サイズ(W×D×H):445×558×154mm(使用時)●重量:約4.6kg(インク含まず)
ライター川添貴生
インクジェットプリンタを見詰め続けて15年

15年前からインクジェットプリンタのレビューをしているデジタル系ライター。印象に残る1台は、淡色系インクを初めて採用し、当時としては圧倒的な高画質を実現したエプソンの「PM-700C」。
インクジェットプリンタと言えばカラーが当たり前の時代に、モノクロ専用インクジェットプリンタ「PX-K100」が登場した。特徴はランニングコストまでを含めたコストパフォーマンスの高さだ。実売価格は1万5,000円程度で、さらにランニングコストはA4用紙1枚あたり約2.85円。同じくエプソンの低価格レーザープリンタである「LP-S210」が約4円であり、PX-K100はそれより1円以上も安い。両面印刷ユニットを装備しているため、用紙コストを抑えられるのもメリットだろう。
印刷速度は37枚/分で、低価格レーザープリンタと同等のスピードを誇る。ただ印刷品質を「はやい」に設定した場合の印字品質はきわめて低く、常用するのは厳しい。
インターフェースはUSB 2.0のほか有線LANも備えており、PCと離れた場所に設置して利用することも可能。前面給紙のため、背面にスペースを必要としないのもポイント。

スライド式の排紙トレイ
給紙カセットと同様、前面に用意された排紙トレイ。スライド式で利用しないときは閉じておくことが可能

ハガキや封筒にも対応
最大250枚のA4用紙をセットできる給紙カセット。ハガキや各種封筒にも対応しているため、あて名印刷などの用途にも使える

両面印刷にも対応
背面に取り付けられている、両面印刷ユニット。印刷速度は低下するが、用紙コストを抑えられるのがメリット

有線LAN接続をサポート
インターフェースはUSB 2.0と100BASE-TXを装備。ネットワークで接続しておけば、複数のPCで共有できる

テキストのみの15ページのPDFファイルをA4普通紙に印刷し、「はやい」、「標準」、「きれい」それぞれの設定における印刷時間を計測。印刷品質を考えると、標準がもっとも実用的という印象

割り付け印刷に対応
印刷品質は「きれい」、「標準」、「はやい」から選択可能。1枚の用紙に複数のページを印刷する、割り付け印刷に対応する
ここがマニアック

ブラックインクを2本装備
インクタンクには顔料系のブラックインク(ICBK67)が2本装着されている。一方のインクが切れても、しばらくは使用可能だ

レーザーとカラーインクジェットの間を埋めるニッチな製品
モノクロだけなら低価格レーザープリンタという手もあるが、印刷頻度が少なければこちらのほうがお勧め。
【検証環境】 Lenovo ThinkPad X201i[CPU:Intel Core i3-370M(2.4GHz)、チップセット:Intel QM57、メモリ:DDR3 SDRAM 2GB、OS:Windows 7 Professional 32bit版]
【問い合わせ先】 セイコーエプソン:050-3155-8022 / http://www.epson.jp/