インターネット上の動画ファイルをゲットしよう
インターネット上の動画を保存するのに便利なフリーソフトが「Craving Explorer」だ。Webブラウザとしての機能を内蔵しており、動画を直接MPEG4に変換してダウンロードできる。単発でダウンロードするときは、Webサービスの「KEEPVID」を利用するとよい。残念ながら日本で人気のあるニコニコ動画には対応していないが、画面上部にある「URL」欄に動画ページのアドレスを貼り付けるだけでMPEG4などに変換して保存できる。
ニコニコ動画にも対応
画面右上のボタンからYouTubeやニコニコ動画にすぐにアクセスできる。単にダウンロードするだけでなく、動画フォーマットも変換可能
動画変換機能も備えたWebサービス
URLを入れるだけで動画をダウンロードできるWebサイト。YouTube上の動画は、携帯電話で多く用いられている3GPP形式にも変換できる
DLNA経由でPC内の動画を再生
プレイステーション 3にはDLNAクライアントとしての機能が搭載されており、これを利用すればインターネットからダウンロードしたPC内のネット動画を直接再生できる。 そのために必要なのは、PC側でDLNAサーバーを実行すること。選択肢はいくつかあるが、簡単なのはWindows 7に標準で搭載されているDLNAサーバーの機能を使う方法だ。「ネットワークと共有センター」の「詳細な共有設定」で、「メディア ストリーミング」を有効にし、すべてのデバイスからアクセスできるように設定しよう。
プレイステーション 3からDLNAサーバーに接続
DLNAサーバー機能を有効にしたWindows 7に接続すれば、PC内に保存された動画や音楽、写真を楽しめる
DLNAサーバーを設定
Windows 7では、コントロールパネルからDLNAサーバーとしての設定を行なえる。画面は配信するメディアフォーマットを選択しているところ
ネットワーク経由で動画を再生
実際にネットワーク経由でPC内の動画を再生した。早送りや巻戻し、コマ送りといった操作も可能で、動画をじっくりと楽しめる
PCに取り込んだDVDも再生可能
「DVDFab HD Decrypter」などのDVDリッピングソフトでPC内に取り込み、MPEG4などに変換した動画もプレイステーション 3で再生できる
【コーデックって何?】 コーデックとは動画や音声の圧縮/伸張プログラムのことで、これにより品質やデータサイズが左右される。DLNAサーバー・クライアントとも、対応していないコーデックが使われているファイルを配信・再生することはできない。
PC内の動画をiPhone/iPadで再生する
iPhone/iPadでPC内の動画を見る場合、「Air Video」を使わない手はない。PC内の動画をストリーミング配信してくれるアプリで、WindowsとiPhone/iPadのそれぞれにインストールして利用する。iPhone/iPad側のクライアントは有料アプリだが、350円と安価なのもポイントである。
便利なのは、iPhone/iPadで扱えないWMVやMPEG2といった動画でも、その場で変換して転送してくれることだ。リアルタイムトランスコードなのでそれなりのCPUパワーが必要だが、変換する手間が省けるのはかなり便利。リアルタイムではなく、変換完了後に再生する仕組も備える。
設定方法も簡単。PC側ではサーバーソフトで動画の入ったフォルダを指定し、iPhone/iPad側でIPアドレスを入力する。
インターネット越しでの配信機能も用意する。サーバー側の「Remote」タブにある「Enable Access from Internet」にチェックを入れて、現われたPINコードをiPhone/iPadのサーバー登録画面に入力すれば、3G/無線LANを問わず配信が可能だ。
Phoneからサーバーに接続
同一LAN内にAirVideoを実行しているWindowsがあれば、自動的にリストアップしてくれる
PC内の動画を変換しながら再生
iPhone/iPadが再生できないコーデックの動画でも、「Play with Live Conversion」を選択すると、リアルタイムで変換しながら配信してくれる。変換後に再生を始めるには、「Convert」をタップする
Air Video Serverの設定
設定といってもとくに難しいことはなく、基本的には配信したい動画が保存されているフォルダを指定するだけでよい
外出先からも再生可能
「Remote」タブではインターネット越しの配信を設定できる。3G回線では厳しいが、ホットスポット経由であればかなり快適に見られる
DLNA対応NASを活用する
常時LANに接続して使うNASは、動画の置き場所としても最適。さらにDLNAサーバーとしての機能を備えたNASを利用すれば、プレイステーション 3 やPCでアクセスして動画を再生できる。なお、iPhone/iPadは標準ではDLNAクライアントとしての機能はないが、「Media Link Player」という無償のアプリを使えばDLNAサーバー内のコンテンツを再生することが可能だ。
フリーのDLNAクライアントも存在する
Media Link Player Liteでは、拡張子が.mp4か.m4vで、映像がH.264(640×480ドット以下/ 30fps)、音声がAAC-LC(160kbps/48kHz)の動画を再生できる
GPGPUで動画変換を高速化
動画変換の際に使いたいのが「GPGPU」機能を持つビデオカードと対応するアプリケーションの組み合わせだ。以下のグラフは、GPGPUに対応したCyberLinkの「Media Espresso 6」と、NVIDIAGeForce GTX 460搭載ビデオカードで約2分半の動画を変換した結果で、NVIDIAのGPGPU機能であるCUDAを利用するとCPUのみの場合よりも2倍以上も高速な結果となった。
【検証環境】 CPU:Intel Core i3-530(2.93GHz)、マザーボード:Intel DH55HC(Intel H55)、メモリ:UMAX Cetus DCDDR3-4GB-1333(PC3-10600 DDR3 SDRAM 2GB×2)、ビデオカード:玄人志向 GF-GTX460-E768HD/G2(NVIDIA GeForce GTX 460)、HDD:Western Digital Caviar Blue WD5000AAKS(Serial ATA 2.5、7,200rpm、500GB)、OS:Windows 7 Ultimate 64bit版