小容量低価格モデルと高速・高信頼性モデルが市場を牽引
2010年前半までは、主要部品であるNAND型フラッシュメモリ(フラッシュメモリ)の品不足からなかなか低価格化が進まなかったSSD。ハイエンドユーザーに行き渡り、一時市場が落ち着いた感があったが、ここ最近急速に価格を下げつつあり、普及に加速がかかってきた。その普及の立役者が、30~64GBと記録容量を減らすことで低価格化を実現した製品だ。このクラスの製品は、場合によっては1万円を切る価格で購入できることに加え、黎明期の製品はもちろん、現在の上位モデルと比べてもリード性能については遜色のない速度を実現している。ライト性能こそややもの足りないが、システムドライブとしてはまったく問題なく、総合的なパフォーマンスは非常に向上している。
そして低価格製品がすそ野を広げる一方、高級製品ではSSDの弱点だったライト性能を克服してさらなる高速化を果たしたものや、高い信頼性をうたうものが続々と登場し、SSD市場は新たなステージへと展開している。今回はこれら最新SSDの実力と、その性能を引き出す活用方法を紹介していく。
【検証環境】
CPU:Intel Core i7-940(2.93GHz)、マザーボード:GIGABYTE GA-X58A-UD7(rev. 1.0)(Intel X58+ICH10R)、メモリ:Corsair Memory XMS CMX6GX3M3A1333C9(PC3-16000 DDR3 SDRAM 2GB×3)、ビデオカード:玄人志向 RH5770-E1GHD/DP/G3(ATI Radeon HD 5770)、システムSSD:東芝 THNSNB030GBSJ(Serial ATA 2.5、MLC、30GB)、OS:Windows 7 Ultimate 64bit版