最強のコストパフォーマンスを誇る2TB製品
リード性能に優れる高性能なSSDはハイエンドユーザーを中心に一気に普及したが、ここ最近は価格の下落が一段落し、市場はやや落ち着いた感がある。一方HDDは、今年の初めは2万円近くしていた2TB製品が、大幅に価格を下げた。安価な製品のGB単価は、5円を割り込み4円近くもめずらしくない。現在のHDDは、記録容量が大きい製品ほどGB単価が下がりコストパフォーマンスがよくなるという傾向にある。
しかし、この急激な低価格化により、「2TBの壁」という問題に多くのユーザーが直面する事態にもなった。2TBの壁は、2TB以上のボリュームを使用する上で避けられないものであり、大幅な性能低下が発生することもある。ここではその2TBの壁や、普及期のSSDとの棲み分け、Serial ATA 3.0の実力など、HDDを取り巻く最新事情を踏まえ、2TB超時代を見据えた製品選択のポイント、活用方法を解説する。
急激な低価格化が進む2TBのHDD
Western Digital WD Caviar Green(WD20EARS)の、AKIBA PCHotline! http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/(価格推移調べ)。年初は2万円近くしていた2TBモデルだが、今は1万円でお釣りが来るほどに下がった。最安価格では、8,000円台という激安ぶりだ。今は、大容量モデルほどユーザーにとっておいしい状況と言える