GeForce GTX 460では通常2基の6ピン補助電源コネクタを搭載しているが、本製品は電力設計を見直すことにより1基に抑えることを可能にした（ただし消費電力自体はほかのGTX 460搭載製品と大差ない）。また、大型シングルファンを採用したクーラーは、高負荷時でも比較的静かである。そのほかの構成は768MB版のリファレンス仕様に準じており、クロックは定格。

開閉可能な独特のファンを搭載するOC版GeForce GTX 460カード。コアを810MHzに、メモリもチップのスペック限界の4GHzまで引き上げられており、一部のベンチマークでは上位のGTX470にも迫るスコアを見せる。一方で大幅なOCによる発熱の増大を補うため、ファンの回転数が高く、動作音は際立って大きい。ゲーマー向けPCなど用途を割り切って使いたい。

ツインファン「WINDFORCE 2X」を搭載したGeForce GTX 460カード。コアクロックを715MHzに高めたライトOC版ではあるが、ツインファンは静音向けに設定されており、高負荷時でも優れた静音性を実現している。また、同社独自の品質基準のUltra Durable VGAに準じており、基板の放熱性能を高める2オンス銅箔層が採用されている。

大口径ファンを搭載したMSIのGeForce GTX460カード。オーバークロック版ではあるが、比較的ライトなOCであり、同社としてはこちらがスタンダードモデルといった位置付けだ。また、OC性能を前面に出しているTwin FrozrII搭載のHawkよりも、こちらのほうが静かである点もポイントになるだろう。なお、今回検証した個体ではコアクロックが10MHzほど高く表示されていた。

Twin Frozr IIクーラーを採用したGeForce GTX460カード。オーバークロックに力を入れた製品であり、コアクロックを780MHzに高めているほか、通常4＋ 1フェーズの電源回路を7＋ 1フェーズに拡大、高品質コンポーネントも採用している。また、GPU、メモリとPLLに対してもオーバーボルテージを可能としており、さらなるOCにチャレンジ可能だ。

通常の倍となる2GBのメモリを搭載したGeForceGTX 460カード。メモリ接続バス幅に関しては1GBに準じた256bit接続である。また、定格の675MHzに対し700MHzとライトなオーバークロックも施されている。そのほかクーラーは静音性に優れたオリジナルモデル、基板自体もサイズを縮小したオリジナルというユニークなカードだ。

オリジナルクーラーを搭載したGeForce GTX460の768MB版カード。動作クロックに関してはリファレンスに準じている。GTX 460では1GB版に対し768MB版はメモリバス幅が縮小されるといった違いはあるものの、価格は768MB版のほうが手頃。2万円以下という価格のわりに3Dパフォーマンスは十分なものがある。

Twin Frozr IIを搭載したRadeon HD 5770カード。そもそも比較的発熱量の小さいHD 5770にツインファンを組み合わせたことにより、驚くべき静音性を実現している。Twin Frozr IIというGPUクーラーの評価を高める要因となったモデルでもある。また、コアクロックは875MHzにOCされている。