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新世代ビデオカード スーパーガイド DirectX 11、GPGPU、新アーキテクチャFermi……激変するPCグラフィックスを追え!

TEXT:鈴木雅暢

DirectX 11対応製品勢揃い!

新世代ビデオカード徹底攻略

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ATI(AMD)に続き、NVIDIAからもDirectX 11に対応したGPUが登場し、それぞれのGPUラインナップの特徴や力関係が明らかになってきた。本特集では最新トピックをまとめるとともに各社の人気ビデオカードを紹介していく。

DirectX 11世代が出揃う GPGPU、3D化にも注目

 ATIのRadeon HD 5000シリーズに続き、NVIDIAから開発コードネーム「Fermi」ことGeForce GTX 480/470が登場し、GPU業界の2強であるATIとNVIDIAのDirectX 11対応GPUがついに向かい合う状況となった。これを受けて両社のラインナップの関係が変化しており、新しいビデオカードを選ぶ際には注意が必要な時期になってきている。
 現在のビデオカード市場における大きなキーワードとして、まず挙げられるのはDirectX 11だ。新たにテッセレーションという大きなキー技術を標準でサポートしたことが大きい。テッセレーションとは、単純なポリゴンデータ(頂点情報の少ないデータ)をGPU側で細かく分割して多ポリゴン化する技術だ。ディスプレースメントマッピング(高さ情報を持ったテクスチャ)と組み合わせることでデザインの労力やデータ量の増大を省きつつ、リアリティの高いグラフィックスを表現できる。距離などに応じてポリゴンの精細度を変えることも容易になるので、これを活用すれば3Dグラフィックスの表現力は格段に向上する。
 DirectX 11への対応ではATI RadeonHD 5000シリーズが先行していたが、NVIDIA GeForce GTX 480/470の登場により、本格的にDirectX 11対応ゲームが出てくる土壌ができあがったと言える。
 3Dゲーム以外の分野でもビデオカードの重要性は高まっている。Windows 7から導入された新しいドライバモデル「WDDM 1.1」ではDirect2Dによる2D描画のGPUハードウェアアクセラレートが可能で、DirectX 10.1以降のGPUを使うことで快適に利用できる。また、Windows 7がH.264やAVCHDを標準サポートしたことで、HD動画の再生支援機能も活躍の場が格段に増えた。さらに、動画編集ソフトなどを中心にNVIDIAのCUDA、AMDのATI StreamといったGPGPU技術に対応したアプリケーションが増えており、GPGPUに対応したビデオカードと組み合わせて使うことで、動画のレンダリングやエンコード作業が格段に高速になるというメリットがある。
 ここに来て立体視を実現する3D映像技術という要素も急速に浮上してきた。3D映像と言えば、映画「アバター」のヒットが記憶に新しいが、NVIDIAではPC向けに「3D Vision」という技術を開発し、専用の3Dメガネと合わせ、既存ゲームタイトルを3D映像化するドライバを提供している。3D対応液晶ディスプレイ(120Hzのリフレッシュレートへの対応が必要)も徐々に登場してきており、実用段階に入りつつある。
 今回はこうしたトピックを踏まえた上で最新のビデオカードを紹介しつつ、性能などの検証を行なっていく。ビデオカード選びの参考として活用してほしい。

最近のGPUはここに注目!

  • DirectX 11による表現力の向上

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    DirectX 11ではテッセレーションを標準でサポートしており、これまで以上にリアリティの高い3D描画表現を効率よく実現できるようになっている。すでに「Colin McRae:DiRT 2」など対応タイトルも登場している。

  • GPGPUによる機能拡張

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    GPUのパワーを3D描画以外にも活かすGPGPUはかなり浸透してきた。NVIDIAのCUDA、ATIのStreamに対応したアプリケーションが増えてきており、これらを対応GPUで利用すると動画のレンダリングやエンコードなどが非常に高速に行なえる。

  • 広がりを見せつつある3D映像技術

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    ここに来て注目度が急上昇しているのが、メガネをかけて映像を立体視する3Dステレオ技術だ。先行するNVIDIAの「3D Vision」に対応した製品が徐々に登場してきており、環境が整いつつある。

ビデオカードの基本構造

クーラー

GPUメーカーのリファレンスデザインを採用するものと、カードベンダーのオリジナル設計のものがある。クーラーが大型のものはカード2枚分のスロットを必要とする場合もあるので注意したい

GPU(Graphics Processing Unit)

ビデオカードの中核となるチップ。2D/3Dの描画処理性能や動画再生支援機能など、ビデオカードの性能や機能はGPUに何を採用しているかでほぼ決まってくる

ビデオメモリ

GPUが描画処理の作業領域やフレームバッファとして利用するメモリ。連続した大量のデータを高速に転送できるようビデオメモリ用に最適化されたGDDR3 SDRAMやGDDR5 SDRAMなどが使われている

出力端子

ディスプレイへの出力端子。主にPC用ディスプレイへのデジタル出力用に使われるDVI、その後継となる新世代規格のDisplayPort。家電製品との接続で主流となっているHDMI、アナログ出力用のDsub 15ピンなどがある

インターフェース

マザーボードとの接点となるインターフェースは、PCI Express 2.0 x16が主流。データ帯域は16GB/s(片方向8GB/s×2)。数はわずかだが、より帯域が狭いPCI Express x1用や、旧世代のAGP 8X用の製品も存在する

電源コネクタ

消費電力が高く、PCI Express x16スロットからの電力では足りないカードに供給するための電源コネクタ。6ピンでは75Wが、8ピンでは150Wの電力を供給できる

新アーキテクチャ「Fermi」登場

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NVIDIAの開発コードネーム「Fermi」アーキテクチャのGPUであるGeForce GTX 480/470が登場。内部構造の見直しが行なわれ、「PolyMorphEngine」と呼ばれる大規模なテッセレーションエンジンを並列実装する構造となっている

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ATIはこの春の時点でハイエンドからローエンドまでのすべてのモデルがDirectX 11に対応している。一方、NVIDIAはGTX 480/470だけがDirectX 11に対応と出遅れている。ミドルレンジのGTX 200シリーズは終息に向かっており、近日中にDirectX 11対応の新モデルが登場すると見られる

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