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PCの動かない・不安定・遅い・うるさい・汚いを解決! PCトラブルバスターズ!!!

PCが遅い

TEXT:川添貴生

OSの動作が重くモッサリしている
原因2 CPUのパフォーマンスが発揮されていない

 PCが遅い原因として、CPUが本来持っているパフォーマンスを発揮していないケースも考えられる。なかなか気付きにくい原因だが、チェックは簡単にできる。もし思ったようなスピードが出ていないなら、ここで紹介する方法を確認してみよう。

一つ一つの作業がなんだか重い!

原因の特定方法 BIOSはCPUをしっかり認識しているか→〔特定〕CPU特定がBIOSから正しく認識されていない タスクマネージャでCPUリソースを確認→〔特定〕CPU使用率が高過ぎる CPUの温度を確認する→〔特定〕熱暴走のためCPUの保護機能が働いている CPU関連機能の設定を確認→〔特定〕パフォーマンスアップ機能が無効になっている

〔特定〕CPU特定がBIOSから正しく認識されていない

BIOSが情報を持っていないとPC起動時のPOST画面でCPU認識失敗のメッセージが出る

マザーボードによってはBIOSセットアップから搭載CPUが正しく認識されているか確認可能

利用しているマザーボードよりも後に発売されたCPUを使う場合、新しいCPUにBIOSが対応しておらず、正しく認識しないことがある。このまま使用すると動作が不安定になったり、本来の性能を発揮できなかったりするため、必ず最新のBIOSに更新したい。

「最新CPUに対応」という説明が書かれている

上の画面はASUSTeKのWebサイトにあるBIOSファイル掲載ページ。配布BIOSバージョンの説明欄には新しいCPUをサポートしたことやメモリの互換性が改善されたことなど、パフォーマンスや安定性に影響を与えそうな改善点が列記されている

〔特定〕CPU使用率が高過ぎる

CPUを100%使用中ちょっとした作業でもこの状態が続くなら要注意 グラフを見ればCPUの使用率がどれだけ上がっているか分かる

タスクマネージャーのCPU使用率が100%という状況が続く場合、CPUのパフォーマンス不足が疑われる。とくに複数のアプリケーションを同時に実行するような使い方なら、同時実行スレッド数が多いCPUへの乗り換えを検討したい。

クアッドコアを搭載し、1コアで2スレッド分の処理を可能にするHyper-Threadingにも対応するIntelのCore i7-800シリーズ。最大8スレッドの同時実行ができ、パフォーマンス不足の解決策として有望な存在だ

Intel Core i7-800シリーズ

〔特定〕熱暴走のためCPUの保護機能が働いている

CPUには、自身の温度が非常に高くなったときにコア電圧や動作クロックを下げて自身を保護する機能が搭載されている。Intelでは、Thermal Monitor 2などがそれにあたり、この機能を切ると熱による故障を防止できなくなるため有効のまま使いたい。そのため、こちらで紹介しているように、CPUクーラーの冷却性能をアップさせて対処するのが望ましいだろう。

故障を防止するCPU保護機能 故障防止のため無効化はお勧めできない

大抵のBIOSセットアップには、「CPU TM Function」などの名で、Thermal Monitor 2の有効/無効を切り換えるための設定が用意されている

静音化機能の副作用も? 静音化機能で温度が上がりやすい環境に

静音化のため、BIOS設定でCPUファンなどの回転数を下げ過ぎていると、温度が上がりやすくなる。ムリな静音化は製品寿命も縮めるので注意

〔対策〕こちらの冷却対策を参考に
〔特定〕パフォーマンスアップ機能が無効になっている

CPU関連機能の要チェック設定項目 パフォーマンスに関する項目はCPU関連の設定メニューに集約されていることがほとんど

昨今のIntel製CPUには、パフォーマンスを向上させるためのさまざまな仕組が備えられている。CPUが正しく認識されずにこれらが有効になっていない、あるいは設定を間違えていると、本来のパフォーマンスを引き出すことができないので、BIOSの設定画面で確認しておこう。

【1】Virtualization Technology

Virtualization Technologyは、XP Modeなど1台のPC上で複数のOSを実行する仮想環境でパフォーマンスを向上させるための機能だ。この設定が無効だと、そもそも仮想化ソフトが動作しなかったり、大幅にパフォーマンスが低下したりしてしまう。

【2】Hyper-Threading Technology

CPUのコア一つにつき、2スレッド分の処理を行なうことでパフォーマンスアップを図る技術がHyper-Threadingだ。最近はゲームなどでもマルチスレッド対応のタイトルが増えているため、ぜひとも有効化しておきたいところ。

【3】動作コア数の設定

現在のCPUはコアを複数搭載することで処理を効率化することがトレンドになっているが、BIOSの設定でこのコアの一部を動作しないようにすることもできてしまう。その場合、当然本来のパフォーマンスを発揮することはできないので要注意だ。

【4】Turbo Boost Technology

CPUコアの温度や電力消費量に余裕があるときに、稼働中のコアの動作クロックを引き上げてパフォーマンスを向上させるのが、Turbo Boost Technologyだ。幅広い場面のパフォーマンスに影響するが、最新CPUでもこの機能を持たないものもある。

OSの動作が重くモッサリしている
原因3 ストレージ上のデータが断片化している

 PCのパフォーマンスに影響する要素として、HDDやSSDといったストレージも無視できない。以前よりもPCが遅くなったなどと感じるときは、HDDならデータの断片化が進んでいないか、SSDではTrimが有効になっているかどうかを確認してみよう。

断片化でレスポンスが低下する!

原因の特定方法 HDDはデフラグソフトで分析→〔特定〕デフラグソフトで状態を表示 SSDはTrim有効/無効を確認→〔特定〕CrystalDiskInfoで対応可否を表示

〔特定〕デフラグソフトで状態を表示

断片化の状況をブロックで分かりやすく表示可能 これらのボタンを押して実行

HDDを使い続けていると、一つのデータが飛び地になった領域に分散して記録される断片化と呼ばれる状態に陥る。こうなると、データの読み書きの両方の速度に悪影響が生じてしまう。そこでデータの位置を最適化し、パフォーマンスの低下を防ぐ「デフラグメンテーション」(デフラグ)を定期的に実施したい。デフラグツールとして、オススメなのが「Defraggler」(http://www.piriform.com/defraggler/)である。断片化の状況が分かりやすく表示される上、ドライブやフォルダ、ファイル単位でのデフラグが可能。Webサイトは英語だが、ソフトは日本語で使える。

画像

Windows 7には、スケジュールに従ってバックグラウンドで自動的にHDDの断片化を解消するデフラグ機能が組み込まれている。ただ、断片化の状況はパーセントで表示されるだけで、Defragglerのようにブロック表示はできない

〔特定〕CrystalDiskInfoで対応可否を表示

Trimが無効または非対応だとこれらのボタンを押して実行この部分がグレーアウトする

断片化はHDDだけでなくSSDにおいても発生し、連続して書き込める領域が減ると速度低下の原因となる。この問題を解消するために、OSから不要なデータのアドレスをSSDに通知し、SSDがその情報を断片化を解消するために利用する仕組が策定された。これが「Trim」である。ただ、古いSSDではこのTrimをサポートしていないケースもある。また、OSはWindows 7が必要だ。SSDがTrimに対応しているかどうかは、「CrystalDiskInfo」(http://crystalmark.info/)で簡単に確認することができる。

画像

使用しているSSDがTrimに未対応であっても、製品によってはファームウェアのアップデートでサポート可能になるものもある。該当メーカーのWebサイトにあるアップデート情報などをチェックしてみてほしい。写真はIntelのSSDのファームウェアが置かれたダウンロードページだ

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