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PCは起動するが動作している間に強制的に再起動がかかったり、フリーズしたりするなどの不具合に遭遇したことがある人は多いだろう。いわゆるPCの「不安定な状態」に関して、ここではその原因とその対策を考えてみよう。
メモリは一部のチップにエラーや相性問題があっても一見正常に見えることがある。しかし、エラーのあるチップ(メモリセル)へのアクセス時や、特定のパターンでアクセスした際に、いきなり青画面が出てシステムがシャットダウンしたり、フリーズしたりといった「不安定」な症状が現われてしまう。
メモリスロットに挿しているモジュールの数が多ければ多いほど、相性問題が起きる可能性は高い。違う種類のメモリを挿しているならなおさらだ。4枚挿しているなら2枚にして、2枚にしているなら1枚にしてそれぞれ試してみよう。もし1枚の状態で問題なく動作するのであれば、メモリの相性問題と考えられる。
メモリにエラーがないかどうかを調べるには「Memtest86+」(http://www.memtest.org/)などのフリーの診断ツールを使う方法が有効だ。配布されているISOファイルをCD-Rなどに書き込み、そのCD-Rから起動すれば自動的にプログラムが立ち上がる。最低1時間、できれば一晩くらい実行し続けて「Errors」が0ならOKだ。
PCパーツは常時フルパワーで動作しているわけではないので、電源の出力が多少足りなくても使えてしまうことが多い。しかし、3Dゲームや動画エンコードなど、各種パーツの消費電力がピークに達するような処理を行なったときに出力不足が表面化し、突然システムがシャットダウンしたり再起動がかかったりといった「不安定」な状態が現われる。
電源の劣化や出力不足が原因ならば、その対策は適正な出力を持つ電源に交換するしかないだろう。では具体的に、どんな電源を使えばよいのだろうか。ここではハイエンドからローエンドまで、典型的なシステム構成を例に、ワットチェッカーでアイドル時と高負荷時の消費電力を計測してみた。
ハイエンド構成の高負荷時消費電力は389Wだが、これは400W電源でも十分ということではない。長時間100%近い負荷がかかっては、あっという間に劣化してしまう。この389Wが電源にとって70%くらいの負荷率であるのが理想だ。それを求めるには0.7で割ればよく、すると約556Wという数字になる。
さらに、最近のPCパーツはほとんどが+12V系電流を利用しているので、+12V系だけでこの556Wすべてを供給できることが望ましい。電流量に直すと556(W)÷12(V)=46.3(A)となるので、電源の仕様表に記載されている+12V系合計値が556W(または46A)以上ある製品が適正と言える。実際の製品で言えば、総出力600~650Wクラスの電源があてはまるだろう。
CPU:Intel Core i5-661(3.33GHz)
グラフィックス機能:CPU内蔵
アイドル時消費電力:47W
高負荷時消費電力:123W
CPU:Intel Core i7-750(2.66GHz)
ビデオカード(GPU):ATI Radeon HD 5770
アイドル時消費電力:60W
高負荷時消費電力:182W
CPU:Intel Core i7-980X XE(3.33GHz)
ビデオカード(GPU):ATI Radeon HD 5970
アイドル時消費電力:151W
高負荷時消費電力:389W
検証環境
[ローエンド構成]CPU:Intel Core i5-661(3.33GHz)、マザーボード:ASUSTeK P7H55-M PRO(Intel H55)、メモリ:Corsair Memory CMX8GX3M4A1600C9(PC3-10600 DDR3 SDRAM、2GB×4 ※2枚のみ使用)、グラフィックス機能:Intel Core i5-661内蔵(Intel HD Graphics)、HDD:Western Digital WD Caviar Green WD10EARS(Serial ATA 2.5、5,400rpm、1TB)、[ミドルレンジ構成]CPU:Intel Core i7-750(2.66GHz)、マザーボード:ASUSTeK P7P55D-E(Intel P55)、メモリ:Corsair Memory CMX8GX3M4A1600C9(PC3-10600 DDR3 SDRAM、2GB×4 ※2枚のみ使用)、ビデオカード:MSI R5770 Storm 1G(ATI Radeon HD 5770)、HDD:Western Digital WD Caviar Blue WD10EALS(Serial ATA 2.5、7,200rpm、1TB)、[ハイエンド構成]CPU:Intel Core i7-980X Extreme Edition(3.33GHz)、マザーボード:ASUSTeK P6X58D Premium(Intel P55)、メモリ:Corsair Memory CMX8GX3M4A1600C9(PC3-10600 DDR3 SDRAM、2GB×4)、ビデオカード:ATI Radeon HD 5970リファレンスカード、システムHDD:Western Digital WD VelociRaptor WD3000GLFS(Serial ATA 2.5、10,000rpm、300GB)、HDD:Western Digital WD RE4-GP WD2002FYPS(Serial ATA 2.5、非公開、2TB)、[共通環境]OS:Windows 7 Ultimate 64bit版、[アイドル時]OS起動から5分後の消費電力、[高負荷時]OCCT Perestroika(CPUテスト)と3DMark06を同時に実行した際の消費電力の最大値
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