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不測の事態でも冷静に対処する実用テク

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その他の特集（2011年）

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PCの動かない・不安定・遅い・うるさい・汚いを解決！　PCトラブルバスターズ!!!

PCが動かない

TEXT：鈴木雅暢

POST中にエラーメッセージがでる
原因１　CPUクーラーが低速すぎて未検出エラーになる

大口径の低速ファンで起こりがち！

原因の特定方法　ファンの回転数を確認する→〔対策〕煩わしいなら設定をOFFにする

〔対策〕煩わしいなら設定をOFFにする

エラーを無視する設定に

静音重視のCPUクーラーはファンの回転速度が800rpm以下のこともあるが、CPUファンがなかったり、回転速度が低過ぎたりするとエラー表示が出てしまう。

POST中にエラーメッセージがでる
原因２　ボタン電池が切れて設定が起動のたびに初期化されている

古いマザーを再利用するときは注意！

原因の特定方法　電源を落として入れ直してみる→〔対策〕新しい電池を装着して設定をやり直す

〔対策〕新しい電池を装着して設定をやり直す

電池を新品に交換して再設定

BIOSの設定内容（CMOS）はボタン電池によってその内容が保持されている。電池が切れると内容が保持できなくなり、毎回初期設定で起動してしまうようになる。

POST中にエラーメッセージがでる
原因３　HDDがスピンアップできていない

古いHDDは起動に少し時間がかかる！

原因の特定方法　古いHDDを多数接続していないか→〔対策〕起動時にずらしてスピンアップする

〔対策〕起動時にずらしてスピンアップする

イメージ

古いIDE HDDはスピンアップに時間がかかるためPOST時に認識できないことがある。BIOSでスピンアップを待つ時間を設定できるので、少し長めに設定しておこう。

Windows起動中に止まってしまう
原因１　マルチブート構成に失敗している

: 　Windows XPより後にWindows 7をインストールすれば起動時にブートメニューが表示され、どちらのOSを起動するかを選べる。しかし、XPを後からインストールするとブートローダーが置き換わり、Windows 7が起動ができなくなってしまう。

原因の特定方法　一方のO Sだけが自動的に起動してしまう→〔対策〕EasyBCDEasyBCDで起動 OSを書き換え　起動時のO S選択メニューが現われない→〔対策〕OS選択メニューを復元する

〔対策〕EasyBCDで起動OSを書き換え

まずソフトを入手

NeoSmart Technologiesの「EasyBCD」は、Bootmgrの設定が保存されているBCD（Boot ConfigurationData）ストアを編集できるフリーソフトだ

フリーソフト　EasyBCD

バージョン：1.7.2
開発元：NeoSmart Techno logies
URL：http://neosmart.net/

: Windows XP上で実行する

Windows XP環境にEasyBCDをインストールする。なお、起動には.NET Flameworkの最新版が必要。メインメニューの左に並ぶボタンから「Manage BootLoader」ボタンを押す

: ブートセクタにBootmgrを書き込む

「Reinstall the Vista Bootloader」にチェックを入れ、「Write MBR」をクリックする。「Vista」と表示されているが、Windows 7でも共通なので気にすることはない。左のような画面が出たら再起動する

〔対策〕OS選択メニューを復元する

: Windows 7上で実行する

再起動するとWindows 7が起動するので、今度はWindows 7上にEasyBCDをインストールして立ち上げる。メインメニューで「Add/Remove Entries」ボタンをクリックする

: エントリーを再作成

BCDストアにWindows XPのエントリーを加えるため、「Add an Entry」で「Windows NT/2k/XP/2k3」を選択。「Name」欄に適当な名前を入力する

: エントリーを保存して再起動

「Manage Existing Entries」にWindows XPが加わっているのを確認。必要であれば順序を入れ換え、「Save」ボタンをクリックして保存する。再起動すると、Windows 7/XPのデュアルブートになっている

Windows起動中に止まってしまう
原因２　システムのMBRが壊れている

: 　パーティション変更ユーティリティなどを使って、MBR（Master Boot Record：ドライブの先頭セクタにあり、目次に相当するもの）に影響を与える操作を行なっている最中に運悪く不正終了した場合など、まれにMBRが壊れてシステムが起動しなくなってしまうことがある。内部のデータはそのままなので、MBRを復元すればもとどおりになる。