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眠れるCPUを覚醒させろ! オーバークロックの神髄

秘められたCPUの力を引き出そう!

TEXT:橋本新義

AMD

Phenom II X4 965 Black Edition

  • TDP 125W
  • Socket AM3
  • Deneb
倍率変更による柔軟なOCとクアッドコアの性能が魅力

定格時のコストパフォーマンスは高いが、OC時のベンチマークもなかなか優秀。さらにCPUの内部倍率上昇が可能で、難易度も比較的低い

ライター橋本新義の評価 コストパフォーマンス
難易度
Before
After
16%UP!!
伸び率自体は高くないものの、実際の動作クロックはほぼ4GHzと、クアッドコアCPUの中では高い。実売価格の安さから来るコストパフォーマンスも魅力だ

ほぼ4GHzという高クロックと確かな性能向上率がポイント

3DMark06 Build 110 3DMark Vantage Build 102 CINEBENCH R11.5 バイオハザード5 ベンチマーク システム全体の消費電力

 今回のテストでは唯一のAMD製CPUとなるAMD PhenomII X4 965 Black Editionだが、OCで楽しむCPUとして見た場合、内部倍率を定格より上げることができるという大きな特徴がある。
 内部倍率の上昇によるOCは、同じ動作クロックを目指すにしても、ベースクロックを上げるより各パーツにかかる負担が少なく、成功率が高い。OCを安全に楽しみたいというユーザーにとって、これは大きなメリットとなる。ただし、設定をギリギリまで詰める場合は、最初に倍率の調整→ストレステスト、2回目にベースクロック調整→ストレステストという手順が必要になり、手間が増える。倍率だけでOCするのであれば難易度は非常に低いので、入門者はベースクロックの調整まで踏み込まず、倍率調整に挑戦するのがよいだろう。
 性能に関しては、ほぼクロックの上昇率どおりという結果だ。消費電力の増加が大きめな点には注意が必要だが、OCの楽しさをしっかりと味わえるCPUと言える。

【検証環境】マザーボード:MSI 890GXM-G65(AMD890GX+SB850)、メモリ:OCZ Technology OCZ3G1333LV4GK(PC3-10600 DDR3 SDRAM 2GB×2)、ビデオカード:GIGABYTE R577D5-1GD-B(ATI Radeon HD 5770)、HDD:Western Digital WD2002FYPS(Serial ATA 2.5、7,200rpm、2TB)、CPUクーラー:サイズ グランド鎌クロス、電源:Thermaltake Toughpower XT 650W、OS:Windows 7 Ultimate 64bit版、検証時の条件:Intel Core i7-860の検証と同じ

AMD PhenomII X4 965 Black Edition& MSI 890GXM-G65のOC手順

Advice from duck!!

AMDのCPUでは「OCと言えばBlack Edition」というイメージですが、実際、どこまで伸びるかのワクワク感とスリル感をストレートに楽しめる、やりがいのあるCPUです。ただし、電圧は控えめに。マザーはさすがのMSIクオリティで、ユーティリティも無難に仕上がっている印象です。ただ、定格での運用でもチップセットの発熱がちょっと気になります。CPUクーラーはトップフロー型で周囲も冷やすタイプがよいかなと。そしてエアフローに優れたPCケースならバッチリです。

CPU電圧を確認する

CPU電圧を+0.1Vに設定してからOCを行なうために、CPU電圧の初期値を確認する。Phenom II X4 965 BEは一般的に1.35Vだと言われているが、確認する方法を紹介しておく。BIOSセットアップを起動したら[H/W Monitor]を選択

画面が切り換わったら[PC Health Status]の[CPU Vcore]の項目を確認。1.35V付近で稼動していることが分かった

CPU電圧を上げる

CPU電圧を1.35から1.45に上げる。[Cell Menu]を選択

画面が切り換わったら[CPU VDD Voltage(V)]の項目を「1.4500」に変更して再起動。すぐ下にある[CPU Voltage(V)]という項目と間違えないように注意

再起動したら手順1に倣い、CPU電圧を確認しておく

CPUの内部倍率を上げる

内部倍率を変更できるCPUのOCは、まずその倍率を詰めていくのがお勧め。それは結果が同じ動作クロックだとしても、ベースクロックが高くて内部倍率が低いOCより、ベースクロックが低くて内部倍率が高いOCのほうが成功率が高いからだ。内部倍率は[Cell Menu]の[Adjust CPURatio]の項目から変更する。まずは定格の17倍から18倍に上げて、再起動と負荷テストを行ない、その後は0.5倍ずつ上げていき、倍率を詰めていく

ベースクロックを上げる

内部倍率を詰めることができたら、次はベースクロックを上げていく。ベースクロックは[Cell Menu]の[Adjust CPU FSB Frequency(MHz)]の項目から変更する。内部倍率が高いため、ベースクロックは小きざみに1MHzずつに上げて、再起動と負荷テストを繰り返す。負荷テスト中にエラーがあれば、2~3MHzほど下げて再試行して詰めていく

AMD CPUのBlack Editionではメモリクロックの設定は不要?

Intel Core i7-860~Intel Celeron E3300で紹介している内部倍率を変更できないCPUのOC手順では、メモリクロックの設定をまず行なっていた。しかし、このPhenom II X4 965 BEや次のページで紹介しているCore i7-980X XEなど、内部倍率を変更できるCPUではその作業は必要ないだろう。なぜなら、CPUの内部倍率を詰めた上で行なうOCでは、ベースクロックを大きく上げることがないため、メモリがボトルネックになる事態がまずないからだ。あえてベースクロックを優先してOCを行ないたい場合(理論上の処理速度はこちらのほうが優れると言われるが、安定性は低い)には、やはりメモリクロックを下げる必要がある。

今回のマザーボードでメモリクロックを変更する場合は、[Cell Menu]の[FSB/DRAM Ratio]から設定する

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