Part2 3/7| 使わなきゃソン！自作派必須のフリーソフト25| DOS/V POWER REPORT

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その他の特集（2011年）

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フリーソフトで自作PC環境をもっと便利に

TEXT：川添貴生

GIMP

幅広い用途で使える多機能な画像編集ソフト

バージョン：2.6.8
開発元：The GIMP Team

URL：http://www.gimp.org/
対応OS：Windows XP SP2以降

　オープンソースで開発されている画像編集ソフトとして、多くのユーザーに愛用されているのが「GIMP」だ。イラスト作成から写真のレタッチまで対応できる、幅広い機能が魅力のアプリケーションとなっている。

　機能を見ていくと、ブラシや塗りつぶし、エアブラシなどの基本的な描画ツールから、各種選択ツール、そしてトーンカーブやカラーバランスの調整をはじめとする色調整など、画像編集ソフトとしての機能を一通り備えている。とくに選択ツールは充実しており、矩形や円形選択に加え、近似色を選択する「ファジー選択」や、対象境界を自動的に認識して切り抜ける「電脳はさみ」といった機能まである。

　レイヤーやマスクを使った編集にも対応しているほか、「ぼかし」や「強調」、「芸術的効果」など数多くのカテゴリーのフィルタも使えるなど、商用のフォトレタッチソフトと比較しても遜色がないほど多くの機能を持つ。フォトレタッチソフトを探しているのであれば、ぜひ1度使ってほしい。

市販ソフトに負けない豊富な機能を使いこなせるか!?

三つのウィンドウからなるGIMPのメイン画面
描画ツールや選択ツールのアイコンが並ぶツールボックス、画像表示領域、そしてレイヤーやチャンネル操作のパレットの三つのウィンドウで画像を編集する

豊富な種類があるフィルタ機能
「ぼかし」や「強調」（シャープ）といった基本的なフィルタから、画像の雰囲気をがらりと変える「芸術的効果」まで、幅広いフィルタが搭載されているのもGIMPの特徴だ

オプション設定でフィルタを調整
それぞれのフィルタでは、細かくオプションを設定していくことも可能。画面はフォトレタッチにおいて多用するぼかしフィルタの1種である「ガウシアンぼかし」

◆レイヤーを使った画像編集も可能
「レイヤー」を利用した編集にも当然対応し、画像の一部分だけレイヤーを切り分け、個別に調整するといったことも可能。レイヤーの表示／非表示の切り換えや、合成モードの選択もできる

クイックマスクで選択範囲を微調整
描画ツールを使って選択範囲を修正したり、あるいは選択範囲に対してぼかしなどのフィルタをかけたりするマスクにも対応している。細かく選択範囲を調整したい場面で便利

合成写真の作成に便利な電脳はさみ
画像の一部分だけを切り抜きたいときに便利なのが「電脳はさみ」という選択ツール。色の違いを認識し、切り抜く対象の境界を自動的に選択してくれる

トーンカーブを使った色調整
フォトレタッチ作業を行なう上で基本となる、トーンカーブを利用した色調整も当然可能。指定したチャンネルのみの修正に対応するほか、カーブの種類をリストから選ぶこともできる

TVersity

リアルタイムトランスコードに対応したDLNAサーバー

バージョン：1.7.3 Beta
開発元：TVersity

URL：http://tversity.com/
対応OS：Windows Vista/XP

　動画や音声、静止画ファイルを家庭内LAN上で伝送する「DLNA」（Digital Living Network Alliance）の仕組を使い、PC上のメディアファイルを共有できるサーバーソフトウェアが「TVersity」だ。PCに保存している動画を、ソニーのプレイステーション 3などのDLNAクライアントで再生するといったことが可能になる。

　DLNAで問題になることが多いのは、サーバー上で動画や音楽ファイルを共有していても、DLNAクライアントがそのフォーマットの再生に対応していないというケースだ。しかしTVersityは、動画や音楽、静止画のフォーマットをリアルタイムに変換する機能を備えているため、DLNAクライアントが未対応のフォーマットでも再生できる。

　豊富なオプションが用意されていることも特徴で、解像度の指定や通信速度に合わせてbitレートを最適化するかどうかなどを選択できる。XP以降のWindows Media Playerにはメディアサーバー機能が搭載されているが、機能やオプションの豊富さではTVersityに軍配が上がる。

DLNA対応テレビ・ゲーム機と連係して使いたい