Part1 3/6| 使わなきゃソン！自作派必須のフリーソフト25| DOS/V POWER REPORT

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その他の特集（2011年）

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フリーソフトで自作PC環境をもっと便利に

TEXT：芝田隆広

Firefox

豊富なアドオンで自由に機能を拡張できるタブブラウザ

バージョン：3.6
開発元：Mozilla Japan

URL：http://mozilla.jp/firefox/
対応OS：Windows 7/Vista/XP

　Windowsには、WebブラウザとしてInternet Explorer（IE）が標準で搭載されている。しかしIEのインターフェースは使いやすいとは言えないし、JavaScriptなどの実行も速くない。IEに次ぐシェアを誇っているタブブラウザ「Firefox」は、IEをしのぐ高速なJavaScriptエンジンを搭載しており、Webサイトを高速に表示することが可能。そして最大の特徴は、アドオンによって非常に多くの機能を追加できることだ。

　Firefoxは、プログラムのソースコードが公開されており、世界中のプログラマが開発に参加している。そのため機能拡張用のアドオンも、開発者たちによって大量に製作されている。それらを利用すれば、Firefoxにさまざまな機能を追加できるのだ。アドオンでいくらでも自分好みにカスタマイズできることが、Firefoxの魅力だと言える。また、アドオン自体のインストールが簡単なのも人気の理由だ。必要なアドオンの名前さえ分かれば、Firefox本体のアドオンメニューから検索し、クリックするだけでダウンロードからインストールまで行なってくれる。また、アップデートも自動で通知されるため、アドオン管理に手間がかからないという利便性の高さもポイントだ。

Firefoxをインストールしてみよう

「1」IEの設定をインポートする
Firefoxをダウンロードしてインストールする。通常はメニューに従って進めて行けばよい。「設定移行ウィザード」ではIEのお気に入りや履歴などの設定を移行するか聞かれるので、必要であれば「Microsoft Internet Explorer」にチェックを入れておく

「2」ホームページの選択
ブラウザを起動したときに表示されるWebページ（ホームページ）を、「Firefox Start」にするか、IEで使っていたものにするかも選択できる。ホームページは後からでも変更可能なので好きなほうを選ぼう

Firefoxの基本的なインターフェース
Firefoxのインターフェースは、IEとさほど大きな差はない。ウィンドウ内に常にブックマークを表示しておきたいときは「表示」→「ツールバー」で「ブックマークツールバー」にチェックを入れておけばよい

ホームページやダウンロードフォルダの設定
「ツール」メニューで「オプション」を選択すると、Firefoxの各種設定が行なえる。「一般」の項目では、Firefox起動時に表示するホームページや、ファイルのダウンロード時の保存フォルダなどを指定できる

アドオン（機能拡張）のインストール方法

「1」アドオンを検索する
Firefoxの最大の特徴は豊富なアドオンだ。アドオンを入手するには「ツール」→「アドオン」→「アドオンを入手」からアドオンの名前を検索する必要がある

「2」アドオンをインストールする
アドオンのインストール時はこのようなウィンドウが表示されるので「今すぐインストール」をクリック。インストールが完了したらFirefoxを再起動する。これはどのアドオン導入時でも同じ手順なので覚えておこう

パワレポオススメ Firefoxアドオン

古いアドオンを強制インストール

Nightly Tester Tools

URL：https://addons.mozilla.org/ja/firefox/addon/6543/

Firefoxが更新されてバージョンが新しくなると古いアドオンが使えなくなることがある。こんなときは「Nightly Tester Tools」をインストールすれば、古いアドオンでも強制的にインストールできる。

「1」古いアドオンを使いたい
Nightly Tester Toolsを導入した後、最新のFirefoxに対応していないアドオンをインストールしたいときは、Firefoxのアドオンページで「すべてのバージョンを表示」をクリック。ここで「Firefox（Windows）へ追加」ボタンをクリックする

「2」強制的に旧バージョン用アドオンを導入
インストールを始めると警告が出るので、ここで「Force Install」ボタンを押せば、古いアドオンでも最新のFirefoxに組み込める

Firefoxのタブ機能を拡張

Tab Mix Plus

URL：https://addons.mozilla.org/ja/firefox/addon/1122/

Firefoxは標準状態ではインターフェースが非常にシンプルに作られており、そのままだとタブの操作を行ないづらい。「Tab Mix Plus」ではこれらのインターフェースを多岐にわたって改善してくれる。

「1」Tab Mix Plusの設定を行なう
Tab Mix Plusでは、Firefoxでのタブやウィンドウの操作を細かくカスタマイズできる。とくに「メニュー」の「タブのコンテキストメニュー」にある、「すべてのタブを綴じる」、「右側のタブをすべて閉じる」、「左側のタブをすべて閉じる」にはチェックを入れておこう

「2」タブの利便性が格段にアップ
ウィンドウ内にタブを複数開いている際に、タブを右クリック。先ほどの設定を反映したメニューが増えているのが分かるだろう

ワンクリックで表示をIEに切り換え

IE Tab

URL：https://addons.mozilla.org/ja/firefox/addon/1419/

「IETab」は、Webサイトの表示エンジンを一時的に切り換えるためのアドオンだ。Webサイトの中には、IEでしか動作が検証されておらず、Firefoxではうまく表示できないものもあるが、このアドオンを使えばFirefoxでIEのエンジンを使ってWebサイトを表示できる。

IE用のサイトをFirefoxで表示
IETabをインストールしておくと、Firefoxでは表示が崩れてしまうサイトもIEエンジンを使って正常に表示できるようになる。タブを右クリックして「レンダリングエンジンの切り替え」を選択すれば、表示エンジンがIEに切り換わる

検索ボックスに履歴を表示

MR Tech Toolkit

URL：https://addons.mozilla.org/ja/firefox/addon/421/

Searchbar Autocomplete Order

URL：https://addons.mozilla.org/ja/firefox/addon/7826/

Firefoxの検索ボックスには検索履歴を表示する機能が標準では用意されていない。「MR Tech Toolkit」と「Searchbar Autocomplete Order」を利用することで、検索履歴の表示と並べ換えが可能になる。

「1」userChrome.cssの設定をコピー
まず、Mozilla Firefoxまとめサイトを開いて「検索バーの右側に履歴を出すボタンを表示」欄にある設定を選択して右クリックで「コピー」しておく

「2」設定を直接編集する
そしてMR Tech Toolkitアドオンをインストールし、「ツール」→「設定を直接編集」→「userChrome.cssを編集」を選択する

「3」userChrome.cssを書き換える
テキストエディタでuserChrome.cssというファイルがオープンされたはずだ。そこに先ほどコピーした設定の文字列を貼り付け、ファイルを保存して閉じる。それがすんだらFirefoxを再起動する

「4」Firefoxの検索履歴を表示
するとFirefoxの検索ボックスの一番右に、▼印のボタンが追加される。これをクリックすると、これまでの検索履歴一覧が表示される。「Searchbar Auto complete Order」をインストールすれば、「ツール」→「アドオン」で「設定」ボタンから検索履歴の順番も設定できる