ネットワークのQ&A 1/2 | 使って分かった Windows 7のギモン＆アンサー

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ネットワークのQ&A

TEXT：清水理史

Internet Explorer 8の「アクセラレータ」は何が便利？

地図や翻訳などページ内の情報を素早く検索できる

　Webサイトを閲覧中に、知らない言葉や分からない英単語が出てきた……。そんなときに利用すると便利なのが、Internet Explorer 8の「アクセラレータ」だ。

　Webサイト内のテキストをマウスでドラッグして選択すると、青いアイコンが左上や右下に表示される。このアイコンをクリックすると、「Bingでマップ」、「Bingで翻訳」など、選択した言葉をキーワードに検索を行なうためのメニューが表示される。これを選ぶと、サブウィンドウで実際の翻訳結果を参照したり、新しくタブを開いて検索結果を詳しく見たりできるようになっている。

　便利な使い方として、記載されている住所の地図を見たい場面が挙げられる。Webサイト内の住所の部分を選択してアクセラレータから「Bingでマップ」を選択すると、その住所の地図を表示することができる。企業のWebサイトから地図を見たり、イベントなどの会場の地図を参照したりするときに重宝するだろう。

　アドオンギャラリーから追加できるアクセレータの一つである「価格.comで検索」も便利だ。レビュー記事などに掲載されている商品名や型番を選択すれば、その商品の現在の価格をすぐに調べられる。

　このほか、Webサイトのテキストを引用してメールやブログを書くこともでき、さまざまな用途に使えるようになっている。まだ使ったことがない人も多いと思うが、慣れると非常に便利な機能なので、ぜひ一度体験してほしい。

（1）文字列を選択
Webサイト内のテキストをマウスでドラッグして選択。すると、周辺にアクセラレータを示す青色のアイコンが表示される

（2）アイコンをクリック
アクセラレータアイコンをクリックすると、利用できるサービスの一覧が表示される。翻訳やマップ、追加で価格情報なども表示可能

（3）価格情報を表示
下のコラムを参考に価格.comのアドオンをインストールすれば、パーツ名などから価格情報を表示することができる

（4）マップも表示可能
地名を選択すれば「Bingマップ」から地図を表示することもできる。ちなみにIntelのCPUのコードネームは地名であることが多い

アドオンギャラリーでアクセラレータを追加

　本文で触れた「価格.comで検索」のように、Internet Explorer 8ではさまざまなアクセラレータを後から追加することが可能になっている。Internet Explorer 8で「http://www.ieaddons.com/jp/」にアクセスするか、アクセラレータのメニューから「すべてのアクセラレータ」－「追加のアクセラレータを検索」をクリックすると、アドオンギャラリーからアクセラレータをダウンロードできる。アクセラレータだけでなく、Webスライスや検索プロバイダなども追加できるので、好みに合わせてInternet Explorer 8をカスタマイズするのに活用したい。

アドオンギャラリー
アドオンギャラリーにアクセスすると、さまざまなアクセラレータを追加可能。必要に応じて追加しておくと便利だ

Webブラウザの履歴やCookieを他人に見られるのが心配

InPrivateブラウズでプライベートな情報を保護できる

　家族で共有しているPCやネットカフェなど不特定多数の人が使う可能性があるPCを利用する場合、Webブラウザを使って閲覧したページや、入力した情報の内容が見られてしまうと困る場合もあるだろう。

　しかし、Internet Explorer 8の新機能である「InPrivateブラウズ」を利用すれば、このような心配もなくなる。文字どおり、プライバシーを保護するための機能となっており、閲覧したページの履歴、フォームに入力した情報、Cookieなど、個人的な情報をPCに保存することなくWebサイトを閲覧することが可能になる。

　InPrivateブラウズを利用するには、Internet Explorer 8の「セーフティ」メニューから「InPrivateブラウズ」をクリックするか、空白の新しいタブを開いたときに「InPrivateで閲覧」をクリックすればよい。

通常時とInPrivate機能利用時の違い
	通常ブラウズ	InPrivate
Cookie	ディスクに保存	メモリに保存（終了時に破棄）
一時ファイル	指定日数保存	終了時に削除
Webページの履歴	保存	保存されない
フォームデータ	保存	保存されない
パスワード	保存	保存されない
オートコンプリート	保存	保存されない
ツールバー	有効	無効（手動で有効にできる）
アドオン	有効	無効（手動で有効にできる）

InPrivateブラウズ機能を使うと、ツールバーやアドオンも無効になる

InPrivateで閲覧
アドレスバーに「InPrivate」と表示され、履歴情報が記録されなくなる。家族の共有PCや公共の場所のPCで便利な機能だ

Webサイトの新着情報を効率的に調べられないの？

Webスライスで気になる部分だけを更新チェックできる

　Internet Explorer 8の新機能の中でも、地味に便利なのが「Webスライス」だ。現状は対応ページが少なく使いどころは限られるが、最新のニュースをチェックしたり、日々変動する価格情報をチェックしたりするときには便利な機能だ。

　たとえば、MSNのトップページにはWebスライスに対応した領域があり、ここにマウスカーソルを合わせて左上の緑色のアイコンをクリックすると、アドレスバーにコンテンツを追加できる。次回以降は、アドレスバーをクリックするだけで選択したコンテンツの最新版を表示できるようになる。そのほかWebスライスに対応したコンテンツとしては、価格.comの価格情報などもある。価格.comでチェックしたい製品の価格情報を表示し、最安価格の部分にマウスを合わせると同様にWebスライスとして登録できる。