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TEXT:北川達也
高性能の最新HDDを多角的に検証
ここでは、
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で紹介した製品の性能をチェックするために、4種類の検証を行なった。ストレージとして重要な指針となるリード/ライト性能はもちろん、使用シーンを考え動作音や消費電力もチェックしたので、製品購入時の参考にしてほしい。
■
速度では3.5インチ製品、静音性では2.5インチ製品に軍配
それでは、リード/ライト性能から見ていこう。使用したベンチマークは、CrystalDiskMark 2.2とPCMark Vantage Build 100のHDD Suiteだ。まず、CrystalDiskMark 2.2の結果で気になったのが、500GBプラッタ採用で7,200rpmというスペックから、好結果が予想されたBarracuda 7200.12の数値が、それほど振るわなかったことだ。円盤状の磁気メディアを回転させてデータのリード/ライトを行なうHDDの場合、同一面積、同一回転数ならば、理論上は、記録密度が高まるほど、それに比例して性能が向上することになる。つまり、3.5インチHDDの場合、現在もっとも大きい容量の500GBプラッタを採用した7,200rpmのドライブが、もっとも高速になるはずなのだ。しかし、今回の検証結果はそうなっていない。CrystalDiskMark 2.2のシーケンシャル速度でもっとも高速だったのは、375GBプラッタを採用したBarracuda 7200.11の1.5TBモデルだった。リード/ライトともに130MB/sオーバーという数値であり、理論上高速なはずの500GBプラッタ採用のBarracuda 7200.12、400GBプラッタを採用したDeskstar 7K2000ともに、120MB/s台で僅差の2番手グループにとどまっている。
実際の使用感を表わす結果が分かると言われるPCMark Vantage Build 100のHDD Suiteの結果でも、大容量プラッタを採用した7,200rpm製品の成績は、それほど振るわなかった。このベンチマークでは、基本的に回転数が高く、ランダムアクセス性能に優れた製品ほど上位に来るという傾向が出ており、トップは、圧倒的な差で10,000rpmのWD VelociRaptorであった。次点は、375GBプラッタ採用のDeskstar 7K1000.B。3番手には、僅差でBarracuda 7200.11が続くという結果である。
500GBプラッタを採用したBarracuda 7200.12の速度が思ったほど振るわない原因は不明だ。だが筆者の予想では、現状本製品は、プラッタの記録密度向上に、ほかの構造的な何かが速度面で追い付かず、ストレートに高速化につながっていないのではと思われる。もちろん低価格、大容量で、十分な速度を実現していることを評価した上での考察である。リード/ライト性能は基本的にプラッタと回転数に準じるものなので、この検証では5,400rpm製品が振るわないのはやむを得ないところだろう。
リード/ライト性能がもっとも高速だったのがBarracuda 7200.11。この製品のみ、リード/ライトともに130MB/sオーバーだった
次に消費電力と静音性について見てみよう。消費電力については、アイドル時、高負荷時とも、2.5インチ製品のMomentus 7200.4とWD Scorpio Blueの低さが際立っている。ここら辺はさすがにノートPCでの使用を意識した、低消費電力設計ならではの結果だろう。3.5インチ製品の場合は、400GBプラッタを5枚採用したDeskstar 7K2000など、回転数が高く、プラッタ枚数が多い製品ほど消費電力が高くなってしまう傾向がある。
静音性については、3.5インチの5,400rpmドライブ2製品、EcoGreen F2とWD Caviar Greenのアイドル時の優秀さが際立っている。2.5インチのHDDは、コンパクト設計で筐体が薄いためか、アイドル時の静音性では、3.5インチの5,400rpm製品に一歩およばなかった。また3.5インチ、7,200rpmの製品の中では、Barracuda 7200.12とWD Caviar Blueの動作音の低さに注目したい。一方高負荷時は、Momentus 7200.4、WD Scorpio Blueと2.5インチ製品の静音性の高さが際立っている。
【動作音以外の検証環境】
CPU:Intel Core 2 Duo E6600(2.4GHz)
マザーボード:ASUSTeK P5Q-E(Intel P45+ICH10R)
メモリ:ノーブランド PC2-6400 DDR2 SDRAM 1GB×2
ビデオカード:NVIDIA GeForce 8600 GTリファレンスカード
システムHDD:日立GST Deskstar T7K500 HDT725025VLA380(Serial ATA 2.5、7,200rpm、250GB)
OS:Windows Vista Ultimate SP2、室温:23℃
消費電力測定機器:サンワサプライ ワットチェッカーTAP-TST5
アイドル時の条件:OS起動4〜5分後の最低値を計測
高負荷時の条件:Iometerの「File Server Pattern」を5分間動作させたときの最高値を計測
【動作音検証環境】
CPU:Intel Core 2 Duo E4500(2.2GHz)
マザーボード:Intel DG965WH(Intel G965+ICH8DH)
メモリ:ノーブランド PC2-6400 DDR2 SDRAM 1GB×2
ビデオカード:NVIDIA GeForce 8600 GTリファレンスカード
システムSSD:東芝 THNS512GG8BBAA(Serial ATA 2.5、MLC、512GB)
OS:Windows Vista Ultimate SP2、暗騒音:33dB
動作音測定距離:HDDから約5cm
アイドル時の条件:OS起動4〜5分後の最低値を計測
アクセス時の条件:Iometerの「File Server Pattern」を5分間動作させたときの最高値を計測
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