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TEXT:北川達也 | |||||||||||||||
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HDDはリード/ライト性能こそ話題のストレージ「SSD」におよばないものの、安価で大容量と、抜群のコストパフォーマンスを実現しており、PCのストレージとして、主役の座にあることに変わりはない。ここでは、そのHDDのトレンドについて説明しよう。 | |||||||||||||||
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HDDは、ドライブに内蔵しているプラッタと呼ばれる磁気ディスクの記録密度を向上させることによって、記録容量の増加、性能向上を実現している。HDDは、3.5インチタイプがこれまでの300GB台のプラッタから400GB、500GBプラッタへ移行。2.5インチタイプは、250GBプラッタを採用した製品が現時点では主流だが、今後は、334GBプラッタへと移行する流れであり、両タイプとも、容量がテラバイトクラスに達する製品も当たり前の存在となってきている。 SSDが登場したことによって、HDDは最速のストレージではなくなった。しかし、実際にストレージを購入する際には、十分な速度と圧倒的に安い1GB単価で、トータルのコストパフォーマンスに優れるHDDに軍配が上がるというケースも多い。デスクトップPCでは、SSDをシステムドライブとして利用する場合でも、データドライブとしてHDDを搭載する構成がほとんどだろう。さらにSSDには寿命の問題、つまり書き換え回数の制限というものがあり、長く安定して使用できる面も含めて、HDDがストレージの主役であるのは確かだ。 システムドライブとして十分な速度を備えつつ低価格な7,200rpmモデル、速度では劣るものの静音性と1GB単価の安さが魅力の5,400rpmモデル、省電力・省スペース性に優れる2.5インチモデル、それぞれのメリットを踏まえた上で、自分のスタイルに合った製品を選びたいところだ。 |
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同メーカーの旧世代の320GB製品(写真左)と最新の2TB製品(写真右)の厚みを比べたところ。プラッタの大容量化によって、筺体自体はほぼ同じ厚みだ | |||||||||||||||
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※DOS/V POWER REPORT編集部調べ(2009年9月現在) | |||||||||||||||
SSDの中では安価なMLCモデルと比較しても、HDDの1GBあたりの単価は圧倒的に安い。最安値を探せば、5,400rpmモデルで6円台、7,200rpmモデルでも7円台で購入できる | |||||||||||||||
各ストレージの特徴と向いている用途 | |||||||||||||||
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PCのシステム+データドライブとしてHDDを使用する | |||||||||||||||
HDDをPCのメインストレージとして使用する最大のメリットは、初期投資を極力抑えてシステムを組めるところにある。たとえば7,200rpmで1TBのHDDは、8,000円前後で購入できる製品もある。128GBで4、5万円するSSDとの価格差は明らかであるし、テラバイトクラスの容量があれば、動画などを保存するデータドライブとしても兼用できる。さらにHDDは、採用されているプラッタ密度が高いほうが性能も高くなることを踏まえると、最新の400/500GBプラッタを採用した7,200rpmのHDDは、新しくPCを自作する場合はもちろん、旧タイプのHDDのアップグレード用としてもオススメだ。動作音が気になるようであれば、HDDを密閉してしまえる静音HDDケースの導入も検討したい。 また、音とともに消費電力も気になるユーザーには、3.5インチでも5,400rpmモデルや、省スペースな2.5インチのHDDも魅力的だ。これらの製品は、速度こそ7,200rpmの製品に劣るが、静音性・省電力性に優れている。 |
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コストと容量、性能のバランスがよく、安価にPCを組むことができる。さらに静音性に優れる製品も多く存在する | |||||||||||||||
HDDを密閉することで、動作音が外に漏れないようにする静音ケース。熱対策にも配慮されている製品がオススメ | |||||||||||||||
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システムドライブにSSD、データドライブにHDDを使用する | |||||||||||||||
SSDはリード/ライト性能に優れ、システムやアプリケーションの起動用に使用することでPCの使用感は大幅に向上する。しかし、SSDは記録容量がHDDと比較して少なく、何より高価だ。そこでオススメなのが、システムの起動用にSSDを使用し、データの保存用にHDDを使用するという方法だ。この方法ならば、SSDはシステムを使用できる程度の容量があればよいので、64GB辺りの比較的安価な製品を選択できる。さらにWindows 7では、TrimコマンドなどSSDへの個別対応が行なわれ、親和性が向上している点も見逃せない。また、データ保存用のHDDは5,400rpmモデルで性能的に十分なので、容量を優先して選びたい。今後ミドルレンジ以上のPCでは、こういった構成が一般的になるだろう。 | |||||||||||||||
高速なSSDと、安価で大容量のHDDを組み合わせて使用すれば、速度と記録容量の両面の問題を解決し、快適な環境を構築できる | |||||||||||||||
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大容量のデータ保存に特化してHDDを使用する | |||||||||||||||
テレビ番組の録画データの保存や、ファイルサーバーなどに使用しているPCでは、容量の大きさとコストパフォーマンスが重要だ。このような用途で使用する場合は、1.5TBの記録容量でも1万円前後で購入できる、5,400rpmのHDDがオススメだ。5,400rpmのHDDは、7,200rpmのHDDと比較してコストパフォーマンスが高いだけでなく、発熱、動作音ともに小さく、静音性の面で優れている。とくにファイルサーバーやNASなど、常に電源が入った状態で使用する用途では、静音性の高さや発熱の小ささは、大きなメリットになるはずだ。またRAID構成で使用すれば、記録容量の増加はもちろん、速度の問題を改善したり、信頼性を向上させたりすることもできる。 | |||||||||||||||
ほとんどのNASのインターフェースは1000BASE-Tなので、5,400rpmのHDDでも速度面のボトルネックになることはない | |||||||||||||||
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