電源カタログ 6/6 | 至高の電源はコレだ！

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電源ユニットを理解する

電源ユニット購入の際にチェックしたいポイントはここだ

電圧安定性・静音性・消費電力を大検証 1/2

電圧安定性・静音性・消費電力を大検証 2/2

その他の特集（2011年）

高級 vs. 低価格！液晶ディスプレイ群雄割拠

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電源カタログ

700W以上クラス

Seasonic

M12D SS-850EM

実売価格：30,000円前後

問い合わせ先：046-236-3522（オウルテック）
URL：http://www.seasonic.com/

850W	80PLUS Silver
Active PFC	プラグイン

定番の80PLUS Silver認証取得モデル
　Seasonic製のベストセラー電源。80PLUS Silver認証を取得しているほか、電圧のブレを抑えるDC－DCコンバータ、耐久性の高い山洋電気製ファンの搭載などがウリとなっている。プラグインタイプの製品だが、ATX20/24ピン、ATX12V、EPS12Vのほかに、PCI Express 6＋2ピンが2本、Serial ATAが1本、本体に直結されている。ケーブルの長さはペリフェラル、Serial ATAが最長のもので85cmと長めで、ほか2本は75/55cmが用意されている。ATX20/24ピンは55cm、ATX12VとEPS12Vは58cmと標準的。（長畑利博）

ファン：12cm角×1（底面）
電源コネクタ：ATX20/24ピン×1、ATX12V×1、EPS12V×1、ペリフェラル×8、Serial AT
A×11、PCI Express 6＋2ピン×4、FDD×2

基本的なケーブルは本体に直結済み。各コネクタケーブルは長めであり、マザーボード裏側の配線は比較的行ないやすい

＋12Vは2系統で各40A。＋5Vsbは3Aと標準的

ファンは耐久性、静音性などで定評のある山洋電気製の12cm角ファン

実績のある質実剛健な回路構成

ほかの高出力電源同様に＋12V出力から＋5V、＋3.3Vを生成するVRMサブ基板を搭載し、2次側のPWMコントロールにより負荷変動に対処するという方式を採っている。1次側のPFC/PWM制御にはCM6802BHGが採用され、100V/8Aのブリッジダイオードを二つ、30A×8個のショットキーダイオードを搭載することで大出力に対応している。また、レイアウトでおもしろいのは通常外側に配置される1次側のコンデンサを中央に配置し、外側にはPFCや各種保護回路用のコイルをまとめて配置している点。熱源となるトランスの横にコンデンサが配置されているが、山洋電気製ファンの直下に位置しているので、効果的に冷却できている。（Jo_Kubota）

内部仕様
・1次側コンデンサ：日本ケミコン 105℃品
・2次側コンデンサ：日本ケミコン 105℃品
・ファン：山洋電気 9S1212H403

中央にコンデンサをレイアウトすることでPFCなどのコイルを2次側回路から離している

AC入力にはサージフィルタなどを搭載。ノイズカットのため銅板が採用されている

700W以上クラス

Thermaltake

Toughpower XT 850W Cable Management SPEDO Edition

実売価格：26,000円前後

問い合わせ先：info.jp@thermaltake.com（日本サーマルティク）
URL：http://www.thermaltake.co.jp/

850W	80PLUS Bronze
Active PFC	プラグイン

1mを超えるケーブルなど使い勝手の良さが魅力
　80PLUS Bronze認証を取得した電源。本体側面にスタンバイや温度環境、通電状態などの動作状態がチェック可能なLEDが付いているのが特徴。本体背面にあるスライドスイッチにより、シャットダウン後の冷却ファンの回転時間を60秒まで設定可能。隠れた特徴としては、各種のケーブルが長めになっている点が挙げられる。各ケーブルはプラグイン仕様となっているが、ペリフェラルは最長で105cm、Serial ATAコネクタは最長で90cm、ATX20/24ピンやEPS12Vも65cmとかなり長いため、フルタワーケースのマザーボード裏側の配線なども余裕で対応できる。（長畑利博）

ファン：14cm角×1（底面）
電源コネクタ：ATX20/24ピン×1、ATX12V×1、EPS12V×1、ペリフェラル×8、Serial AT
A×8、PCI Express 8ピン×2、PCI Express 6ピン×2、FDD×2

マザーボード裏側の配線を考慮した作りとなっており、ペリフェラルケーブルは最長で105cmもあるなどかなり長いケーブルが付属する

ゲーマー向けということもあり、＋12A出力は1系統。出力は62A。＋5Vsbは3A

本対側面にはスタンバイ時や回路温度、通電状態を示すLEDが3個付いている

日本製コンデンサを採用し、ギミックにあふれた内部構造

ガラスエポキシ基板の上に理路整然と配置されたパーツは、素晴らしいの一言。1次側は、最近普及しつつある、コンデンサを一つにし、大型コイルと組み合わせるという構成。1次側コンデンサを一つにするメリットは、個体ごとの品質のバラつきによる負荷変動のぶれを小さくすることができる点にあるが、その分、大きなコイルを用意する必要がある。PFC/PWMコントローラには、CHAMPION MICROELECTRONIC製のCM6802BHGが採用されている。CM6802BHGは、CM6800AGに比べてチップ自体の消費電力が少ないという特徴がある。この電源は＋12Vが1系統のため、大きなトランスは一つだけで、レイアウトも冷却効率を考えられた配置となっている。その分、2次側回路部分が窮屈な印象を受ける。（Jo_Kubota）