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TEXT:保坂陽一 | ||||||||||||
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サイズ | ||||||||||||
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実売価格:8,000円前後 | ||||||||||||
問い合わせ先:support@scythe.co.jp URL:http://www.scythe.co.jp/ |
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色モノに見えて実は正統派 ブラックカラーで前面フルメッシュの冷却重視ケース、と言うとありがちなデザインを想像するが、本製品は全体に凹凸のある形状で、独自のフォルムを主張している。サイズの冷却重視ケースと言えば、XClioシリーズが知られているが、本製品はそれらよりも大幅な低価格化を実現している。あまりに低価格だと、剛性など、いろいろな面で不安になるものだが、本製品は意外なほどしっかりとした作り。背面部やサイドパネルなどに価格相応の部分もあるが、実用上大きな問題とはならないだろう。 内部は電源を底面に配置する構成で、底面に電源用ダクトを設けて12cm角ファンの取り付けを可能としている。天板部にはブルーLED内蔵の14cm角ファンが装着されているが、外見からも分かるとおり、ファンが外側に出っ張るため、大型CPUクーラーなどと干渉しにくくなっているのはポイントだろう。同様に天板前面にあるUSBなどのインターフェースも、下の5インチベイをジャマしないようになっているのがうれしい。 ケースの奥行きはあまり余裕がないが、ドライブの配置さえ気を付ければ、大型ビデオカードも問題なく搭載できる。独特な見た目と裏腹に、なにかと扱いやすい作りになっており、「安かろう、悪かろう」の多くの製品は見習うべきところの多いケースである。 |
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真横から見るとやや狭く感じるが、5インチベイ部分が横に突き抜けているので、大型ビデオカードの取り付けにも余裕がある。天板のでこぼこも内部空間の確保に貢献している | ||||||||||||
天板部に14cm角ファンを搭載。背面も12cm角ファンを追加可能。天板ファンが上に飛び出すレイアウトなので、内部がスッキリしている | ||||||||||||
ケース前面上部のインターフェースにはUSB 2.0ポート四つにeSATAポートなどを装備。各コネクタの間隔が広く、扱いやすい | ||||||||||||
電源は底部配置。電源底部にダクトが設けられているほか、底部中央にも12cm角ファンを搭載可能だ | ||||||||||||
5インチベイの9基のうち、3基を3.5インチシャドーベイ4基に変換するアダプタが付属。前面下部にはブルーLED内蔵の12cm角ファンが1基付属 | ||||||||||||
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11製品の冷却性能と静音性をチェック! | ||||||||||||
ここまで11種類のケースを仕様と使い勝手の面からチェックしてきたが、冷却性能や静音性はどうなのか。同じ構成のパーツを各ケースに組み込み、そのパフォーマンスをチェックしてみた。 まず、実売価格1万円以下のシンプル構成のPCケース、GIGABYTEのGZ-X8とアビーのMETHODに注目。GZ-X8は前後2基のファン、METHODは背面ファン1基という装備なので、動作音はさすがに静か。ただ、METHODに関しては冷却性能は及第点にとどまっている。そうは言っても、この価格と動作音なら納得できるだろう。GZ-X8はさらに冷却性能のバランスもよいのがすごい。 低価格製品としてはサイズのNOBLEもあるが、こちらは動作音がそこそこ大きい分、全体的にしっかりと冷えているのが分かる。 静音の面では、巨体のオウルテックの黒鉄 OWL-PC720(B)も気になるところ。大型でがっしりとした作りにファンが1基という製品だが、実際のところは前面がメッシュのせいか、音漏れがやや気になる。作りのよいケースなので、ファンの交換など、エアフローの強化で化けることに期待したい。 冷却能力の高さがウリのケースでは、CoolerMasterのHAF 922とLian LiのPC-P50Bが優秀である。動作音も低く、ファンコントロールが可能なほかの製品よりも、この2製品のほうがバランス面ではよさそうだ。冷える箇所が製品ごとにそれぞれ違うので、重視するパーツを考えて検討してみるとよいだろう。 もちろん使い勝手やデザインも製品選択の重要な要素なので、この検証結果からイメージを膨らまし、気に入ったケースのエアフローなどのアレンジを考えるのもおもしろいのではないだろうか。 |
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【検証内容】 検証環境に示したパーツを各ケースに組み込み、HWMonitor 1.14にて各部の温度を測定。動作音はそれぞれケース正面から20cmで計測。ファンの回転数を調整できる製品は、回転速度を最小と最大に設定し、それぞれ計測。アイドル時はOS起動から10分後の値、高負荷時は3DMark06を動作させた際の最高値。暗騒音は30dB以下(30dB以下は計測不能)。室温24℃。 [各部の値] CPU:もっとも値の大きいCoreの値 チップセット:SYSTINの値 ビデオカード:GPU Coreの値 HDD:HDDの値 【検証環境】 CPU:Intel Core 2 Quad Q9550(2.83GHz) メモリ:UMAX Pulsar DCDDR2-4GB-1066OC(PC2-8500 DDR2 SDRAMをPC2-6400で動作、CL=5、2GB×2) マザーボード:GIGABYTE GA-EP45-UD3P(Intel P45+ICH10R) ビデオカード:NVIDIA GeForce GTX 280リファレンスカード HDD:Seagate Barracuda 7200.11 ST3320613AS(Serial ATA 2.5、7,200rpm、320GB) 電源:Corsair Memory CMPSU-850HXJP(850W) OS:Windows Vista Ultimate SP2 |
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発売日:12月28日
特別定価:2,310円
発売日:2022/11/29
販売価格:1,800円+税
発売日:2019/05/29
販売価格:1,780円+税
発売日:2019/03/25
販売価格:1,380円+税
発売日:2018/02/28
販売価格:980円+税
発売日:2017/03/17
販売価格:1,680円+税
発売日:2016/09/23
販売価格:2,400円+税
発売日:2016/03/29
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発売日:2015/12/10
販売価格:1,280円+税
発売日:2015/06/29
販売価格:2,500円+税
発売日:2015/06/29
販売価格:2,500円+税
発売日:2015/02/27
販売価格:980円+税
発売日:2014/12/05
販売価格:1,280円+税
発売日:2011/12/22
販売価格:980円+税
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