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TEXT:保坂陽一 | |||||||||||||||
アナタに合ったケースはココにある! | |||||||||||||||
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自作PCの顔ともなるケースには、さまざまなメーカー、製品が存在する。ここでは主要メーカーごとにデザインの傾向や重視する機能、性能などの違いをチェックしている。自分の理想とするケースを見付ける指標となれば幸いだ。 | |||||||||||||||
マザーボードや電源といったパーツを収納するための箱となるPCケースには、さまざまな要素が求められる。現在ではただパーツを収納して、保護できればよいわけではなく、発熱の大きい高性能パーツを利用する際にはケースの冷却効率が無視できない。また、静音性もケースに求められる大きなポイントであるし、PCの見た目を決定するものだけにデザインも重要だ。これらは選ぶ人の好みや用途、コストなどによって、大きく変わってくるため、どれが最適かを決めるのはユーザー自身ということになるが、市場にはさまざまなメーカーが、さまざまな製品を投入しており、正解にたどり着くのはなかなか難しい(それは自作PCの醍醐味でもあるが)。ただ、そのデザインや搭載されているギミック、作りのよしあしなどは、メーカーごとにある程度の傾向が存在する。製品一つごとに、ベイの構成なども変わってくるので一概に言えない部分もあるが、選ぶポイントとして、メーカーの特徴やウリとしているものを掴んでおけば大きな指標になるはずである。 メーカーごとのデザインテイストの違いというのは分かりやすい部分でもあるが、他社の人気モデルのクローン的な製品も少なくないのがややこしいところ。ただ、そういったものでも内部までまったく同じということはなく、剛性や組みやすさ、ドライブベイの固定ギミックなど、どこかしらにそのメーカーの特徴が見え隠れする。シャーシの接合部の精度や、サイドパネルの剛性なども、細かい点ながらよく違いが現われる部分。最近ではケースの奥行きに対する考え方なども重要なところだが、ユーザーの理想とするものと、メーカー側の製品に込めた意図やセンスが合致したなら、必ずやベターな製品がそこにあるはずである。 以降のページでは、主要9メーカーの傾向を挙げ、その上で各社の設計思想が分かりやすい最新製品を解説している。もちろん各社とも幅広いラインナップを揃えているので一概には言えないが、どのメーカーが自分にもっとも近い「分かってる」メーカーなのかを理解した上で、個々の製品の機能、性能を比較してゆけば、ケース選びは一層楽しくなるだろう。 |
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静音から冷却までカバーするトレンドリーダー | |||||||||||||||
Antec | |||||||||||||||
http://www.antec.com/world/jp/ | |||||||||||||||
ここ数年のPCケースのトレンドを牽引したと言っても過言ではない大人気メーカー。スタンダードな構成ながら密閉性を高めて防音性を追求した「SOLO」や、内部分割構造を採用したP180シリーズといった静音ケースに加え、前面ブラックメッシュに天板排気構造という冷却重視の「Nine Hundred」もヒット。デザイン的にはとことんシンプルなメーカーだが、低価格なNSKシリーズなども含めて、何よりその剛性や質感に安心感があるのが、ユーザーにウケた最大のポイントだろう。同社の製品の多くには標準でファンコントロール機能付きのケースファンが採用されているのもうれしい。 最近は追随するメーカーが増える中で、主力製品はマイナーチェンジにとどまっており、目新しさに欠ける面もあり、内部空間にもう少し余裕のあるモデルの登場を望む声もある。王道を行くゆえの難しさであろうか。 |
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最新ギミックを次々に投入する元祖冷却志向ブランド | |||||||||||||||
CoolerMaster | |||||||||||||||
http://www.coolermaster.co.jp/ | |||||||||||||||
ハイエンド構成でも安心できる熱対策環境を提供するパーツメーカーとして、自作ユーザーには古くからなじみがある。もともとメッシュパネルを採用した冷却重視のケースでは元祖的存在で、Centurionシリーズなどがロングセラーとしてよく知られている。ここ数年は、ハイエンド大型ケースの「COSMOS」などを皮切りに、天板や底面にも大型ダクトを備えた製品を多数投入。いずれも価格以上の剛性や冷却性能を備え、注目の的となっている。そのCOSMOSなどのギミックを低価格モデルに適用した「CM 690」などが大人気となったのは記憶に新しい。最近ではLANパーティ向けの「CM Storm」ブランド製品などに加え、静音重視の「Sileo 500」なども登場。価格帯も上から下までラインナップの拡充が図られており、選びやすさもピカイチだ。落ち着いた高級感のあるデザインも多く、日本人好みと言える。 | |||||||||||||||
大手マザーボードメーカーが作る堅実なケース群 | |||||||||||||||
GIGABYTE | |||||||||||||||
http://www.gigabyte.co.jp/ | |||||||||||||||
マザーボードやビデオカードの市場においては自作ユーザーなら知らぬ者はない有名メーカー。ケースもハイエンドからローエンドまでラインナップしている。マザーボードメーカーだけに内部構造がよく考えられているが、シンプルでスタンダードな製品が多い。同社のケースで売れ筋となっているのは低価格な「GZ-X」シリーズだが、これはまさしくコストパフォーマンスと扱いやすさがウリ。ただ、外観だけが異なるGZ-Xシリーズ以外にも同じシャーシを採用した製品が多いので、購入時にはよく確認しておく必要があるだろう。やや大型の「SUMO 4112」なども、縦方向にシャーシが拡張されているものの、基本的な内部構造はGZ-Xシリーズを踏襲している。ただ、サイドパネルがメッシュとアクリルの交換式になっているなど、汎用性の高い仕様となっているのは、メーカーの性格がよく現われていると言えそうだ。 | |||||||||||||||
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