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TEXT:北川達也 | ||||||||||||||
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SSDはHDDとは根本的に仕組が違うため、設定や使い方にも独自のノウハウがある。ここではSSDを使いやすくするための設定やフリーソフト、RAID 0による高速化の方法などを解説する。 | ||||||||||||||
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Windows Vista/XPは、HDDでの使用を前提に設計されているため、特性が異なるSSD向けにはチューニングされていない。ここでは、SSDの特性を考慮した設定のカスタマイズを説明しよう。 SSDを使用する上でもっとも重要なのが、ムダな書き込みを減らすことである。ムダな書き込みが減少すれば、それだけ寿命が長くなるからだ。このために最低限やっておきたいのが、デフラグの停止。SSDでは、デフラグを行なってもHDDほど大きな効果は期待できないので必ず停止しておきたい。また、OSのインストールサイズを削減できる「vLite」などを使えば、空き容量が増加するだけでなく、メモリの使用量も減る。 |
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デフラグをOFFにして寿命を延ばす Windows Vistaには、自動デフラグ機能が搭載されており、この機能が標準でONに設定されている。忘れずに、OFFに設定しておこう |
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vLiteで空き容量を増加 OSの占有サイズを減らせば、それだけSSDの空き容量が増加する。また、メモリの使用量が減り、スワップの発生頻度も減少する |
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スーパーフェッチをOFFに この機能は、頻繁に使うデータを先読みしてアクセスを高速化するが、アクセス速度が速いSSDには不要だ。この機能を停止するとメモリの使用量も減少する |
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インデックスサービスもOFF ファイルのインデックス情報を作成し、検索を高速化するインデックスサービスを停止すると、インデックス情報が作成されなくなり書き込みが減少する |
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SSDやHDDには、「S.M.A.R.T.(Self-Monitoring, Analysis and Reporting Technology)」という自己診断機能が搭載されている。この機能は、温度、不良セクタ数、データの読み出し・書き込みのエラー率などさまざまな情報をアプリケーションに対して報告するというものだ。このS.M.A.R.T.情報を表示するアプリケーションの中には、HDD/SSDの寿命推測を行なうことが可能なものがある。また、インターフェースの転送速度やNCQ、Trimへの対応、使用時間や型番や容量などといった基本情報の取得が行なえるので自分の使っているSSDの機能を把握するため持っていて損はない。 | ||||||||||||||
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URL:http://crystalmark.info/ 開発元:ひよひよ氏 |
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SSDの型番や容量、キャッシュサイズ、使用時間などの情報を取得できるソフト。HDDなら寿命推測も行なえる。Windows 7で搭載される「Trim」コマンドにも対応しており、使用しているSSDが、それに対応しているかどうかも確認できる。 | ||||||||||||||
CrystalDiskInfoでOCZ TechnologyのAgilityを表示したところ。NCQとTrimが有効になっていることが分かる | ||||||||||||||
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URL:http://d.hatena.ne.jp/Lansen/ 開発元:Lansen氏 |
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現在でもミニノートPCで多く採用されているJMicron製コントローラ「JMF601/602」を採用したSSDの寿命推測を行なえるソフト。SSDのブロック消去に関する最大回数や平均回数をグラフで見ることもできる。 | ||||||||||||||
JSMonitorの設定画面。寿命の計算に用いるデータの設定や、各警告の表示方法などを選ぶことができる | ||||||||||||||
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複数台のドライブを接続して高速化するRAID 0は、ストレージの手軽な性能向上手段として定着している。ここでは、RAID 0の設定方法と、その効果について解説する。今回の検証ではIntel X25-Mを2台、RAID 0で接続したが、効果に関してはグラフを見てもらえば分かるように、期待どおりの高速化が実現できている。CrystalDiskMarkなどはほぼ2倍の結果を叩き出しており、その効果は非常に高い。ただ、実際の使用環境に近いPCMark Vantageでは、1.4倍程度の数値にとどまっている。また、Intel Matrix Storage ManagerのライトバックキャッシュONによる効果が思いのほか高い点にも注目だ。 なお、RAID 0を構築するときにはストライプサイズ(データを読み書きするときのブロックの大きさ)を任意に設定できるが、今回はこれを変化させたときにパフォーマンスに違いがあるかどうも検証してみた。 検証に使ったのは実際の使用環境に近いと言われるPCMark VantageのHDD Test Suite。このテストでは、ストライプサイズの初期値である128KBがもっとも悪く、トップの4KB、16KBと比較すると15%ほどスコアが悪い。これからも分かるようにSSDをRAID 0で使用する場合、ストライプサイズによって速度が変化することを前提に設定を行なう必要がある。 |
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【検証環境】 CPU:Intel Core 2 Duo E6600(2.4GHz) マザーボード:ASUSTeK P5Q(Intel P45+ICH10R) メモリ:ノーブランド PC2-6400 DDR2 SDRAM 1GB×2 ビデオカード:NVIDIA GeForce 8600 GTリファレンスカード システムHDD:日立GST Deskstar T7K500 HDT725025VLA380(Serial ATA 2.5、7,200rpm、250GB) SSD:Intel X25-M Mainstream SATA SSD SSDSA2MH160G2C1(Serial ATA 2.5、MLC、160GB)×2 OS:Windows Vista Ultimate SP2 |
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「1」BIOS設定でRAIDモードに OSのインストール前にBIOSを起動し、Serial ATAの動作モードを「RAID」に設定する。IDEやAHCIでは、RAID機能を使用できない |
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「2」RAID BIOSの起動を行なう 起動中にRAIDコントローラのBIOS画面が表示されたら「Configuration Utility」を起動する。ICH10Rの場合は、「Ctrl」+「I」キーを押す |
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「3」RAIDボリュームを作成する Configuration Utilityが起動したら、接続したSSDが認識されていることを確認し、「Create RAID Volume」を選択する |
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「4」ストライプサイズを設定する 基本的な設定はそのままでOKだが、ストライプサイズはRAIDパフォーマンスに影響を与える。初期値は128KBだが、上のグラフを参考にして自分なりの設定を見付け出すとよいだろう |
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「5」RAIDボリュームを確認する 設定が終わったらきちんとRAIDボリュームが作成されているか確認する。StatusがNormalになっていればOKだ |
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「6」キャッシュをONに設定する OSのインストールを行なった後、IntelのRAIDユーティリティである「Intel Matrix Storage Manager」をインストールし、ボリュームのライトバックキャッシュを有効化すればセットアップは完了だ |
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