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TEXT:柴田隆広、北川達也 | ||||||||||||||||
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ファイルの断片化(フラグメント)とは、ファイルの情報が連続していない複数の領域(HDD:セクタ/SSD:セル)に分散して記録されている状態のことだ。断片化が進むとデータ転送速度低下の要因となる。これはとくにHDDで顕著だ。と言うのも、HDDはファイルを読み書きするために、回転するディスク上の目的のファイルが格納されたセクタにヘッドと呼ばれる部品を移動させているからだ。そのため断片化が進むと、ヘッドの移動距離と回数が増加してしまい、その時間分だけ速度が低下する。そこで断片化を解消(デフラグ)することによってヘッドの移動を抑えることができ、結果としてムダが省かれて転送速度も向上するというわけだ。 ところがSSDでは少々事情が異なる。と言うのも、SSDは一つのセルの記録可能回数が比較的少ないため、データが特定のセルに集中して記録されないよう制御する「ウェアリングレベル」という機能を搭載しているからだ。さらにSSDは記録がブロック単位、読み出しがページ単位と、単位が異なる。そのため、SSDでは連続したセルにデータを記録しにくい。しかし、SSDはデータへのアクセスが電気的なものであり、ファイルの断片化による影響はHDDより少ない。 実際にWindows標準のデフラグを使用し、HDDとSSDにおける効果を検証してみた。テストはOSインストール前のクリーンな状態と、ファイルの断片化を進めた状態、デフラグによる断片化解消後の状態を比較した。 結果を見ると、HDDではデフラグの効果が大きく出ていることが分かる。対してSSDではHDDほどの効果は得られていない。シーケンシャルリードの速度に関しては効果が出ているが、ライト速度はほとんど改善されなかった。 なお、SSDは「空き領域のデフラグ」が大きな効果を発揮すると言われているが、これはSSDに搭載しているコントローラの種類に左右される。すべてのSSDで効果が高いわけではない点に注意。 |
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HDDのデフラグ HDDでは断片化が進むとファイルにアクセスするためにヘッドの移動回数が多くなり、転送速度が低下する。断片化を解消するとヘッドの移動時間が減り、連続してファイルにアクセスできるようになるため、転送速度が向上する |
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SSDのデフラグ SSDではヘッドの移動時間が無関係なことと、ウェアリングレベル機能により、Windows標準のデフラグではHDDほどの効果は出にくい |
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Defraggler Priformのフリーソフト「Defraggler」は、空き領域のデフラグも行なえる。空き領域のデフラグはSSDに対して有効だ |
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【ベンチマーク用SSD/HDD】 Intel X25-M Mainstream SATA SSD SSDSAMH080G1C5(Serial ATA 2.5、80GB)、Seagate Barracuda 7200.11 ST3500410AS(Serial ATA 2.5、7,200rpm、500GB) 【検証環境】 CPU:Intel Core 2 Duo E6600(2.4GHz) マザーボード:ASUSTeK P5Q(Intel P45+ICH10R) メモリ:ノーブランド PC2-6400 DDR2 SDRAM 1GB×2 ビデオカード:NVIDIA GeForce 8600 GTリファレンスカード システムHDD:日立GST Deskstar T7K500 HDT725025VLA380(Serial ATA 2.5、7,200rpm、250GB) OS:Windows Vista Ultimate SP2 |
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Windowsには、OSの使い勝手や見栄えを向上させるために、さまざまな機能が「Windowsの機能」や「Windowsサービス」として提供されている。しかし、これらはすべてのユーザーにとって必須ではなく、使用しない場合はメモリやCPUパワーなどのリソースをムダに消費していることになる。不要な機能をOFFにすればリソース消費量を抑えることが可能だ。 ただしWindowsサービスに関しては、下手に機能を停止してしまうとOSの動作が不安定になる可能性があるので注意したい。停止しても問題が出にくいWindowsサービスを右の表にまとめたので参考にしてほしい。 |
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Windowsの機能 コントロールパネルの「プログラム」から「Windowsの機能の有効化または無効化」を選ぶ |
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パフォーマンスオプション コントロールパネルの「システム」から「システムの詳細設定」にあるパフォーマンスの「設定」を選択 |
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Windowsサービス コントロールパネルの「管理ツール」から「サービス」を選択。不要なサービスを停止できる |
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停止しても問題が出にくい主なWindowsサービス | ||||||||||||||||
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アプリケーションやドライバなどの情報を記録している「レジストリ」。しかし、Windowsを長く使用しているとレジストリに不要な情報がたまってしまい、Windowsの動作に影響をおよぼすことがある。そのためレジストリはきれいにしておきたいところだが、Windows標準のレジストリエディタは操作が難しく、高度な知識も要求されるので、簡単にレジストリを掃除できる専用のソフトを使うのがお勧めだ。 | ||||||||||||||||
Wise Registry Cleaner Wise Registry Cleanerを使えば、レジストリ情報を簡単かつ安全に掃除できる。レジストリ操作はこのようなツールを使うのがよい |
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Windows標準のレジストリエディタでも設定を行なえるが、高度な知識を要求される | ||||||||||||||||
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アプリケーションは起動するのにメモリを使用するが、終了してもメモリを解放しないことがある。これが積み重なると、利用可能なメモリ容量が減ってしまい、OSの動作にも影響が出てしまう。そのようなときはメモリ内の不要なデータを除去してくれるソフトを利用しよう。クロノス・クラウンの「めもりーくりーなー」は、定期的にメモリを解放するようにも設定できるので、メモリを効率的に使いたい場合に便利だ。 | ||||||||||||||||
めもりーくりーなー クロノス・クラウンの「めもりーくりーなー」は、メモリ内の不要なデータを簡単な操作で削除してくれる |
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メモリ内に不要なデータが蓄積していくと、Winodwsの動作が重くなることがある | ||||||||||||||||
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