その他の特集(2011年) | |||
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TEXT:多和田新也 | ||||||||||||
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MSIの790FX-GD70はオーバークロッカー向けのハイエンドマザーだ。その象徴的な機能が「OC Dial」である。マザーボード上にアナログボリューム式のツマミが用意されており、これを回すだけでリアルタイムにFSBを変更することができる。ダイヤルの有効/無効や、回転量に対するFSBの増減値は、BIOS上から設定することができる(「OC Dial Step」)。FSBクロックにシビアな反応を示すAMD製CPUのオーバークロックでは、とくに便利な機能と言えるだろう。 一方で省電力関連の機能もBIOSに用意されている。CPU、チップセット、メモリの各VRMの動作フェーズを動的に変化させるActive Phase Switchingに関しては、BIOSの「Green Power」メニューから設定可能だ。無効化するとフェーズ数が固定されるが、その際の動作フェーズ数も任意に指定できる。 オーバークロックに関する設定項目には、突飛な機能こそないものの、メモリまわりのタイミングを非常に細かいところまで指定できるなど、カリカリにチューニングしたいユーザーの要求に十分応えられるもの。メモリの比率指定もリアルタイムにクロック確認ができて便利だ。 またMSIでも、Intel X58搭載製品以降のマザーで、BIOS上からBIOSアップデートが行なえる機能「M-Flash」を新たに装備した。独立した画面を呼び出すのではなく、BIOS画面から直接利用できる手軽さもあり、きわめて有用な機能だ。 |
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M-Flash BIOS上から実行できるBIOSアップデート機能。「M-Flash function as」を[BIOS Update」に変更し、「Load BIOS source file from」欄からドライブを指定するとファイルの選択画面が表示される。同じ画面から現在のBIOSを保存することもできる |
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OC Dial 「OC Dial Function」を[Enabled]にすれば動作を有効にできる。「OC Dial Reset」では数値を[Keep]で保持、[Reset]でリセットする |
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マザーボード上のOC Dial。回すことでFSBクロックをリアルタイムに調整可能。電源やリセット、CMOSクリアスイッチも装備 | ||||||||||||
ダイヤルにはクリック感があり、1クリックごとにFSBクロックが変わる。変化の量はBIOSの「OC Dial Step」の項目で設定できる | ||||||||||||
FSB/DRAM Raito メモリクロックはFSBクロックとの比率を指定する。値によって変動するメモリクロックが直下にリアルタイムに反映されるので分かりやすい |
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「1:3.33」に比率を設定すると、Adjusted DRAM Frequencyの値は1333(MHz)に自動的に変化する | ||||||||||||
「1:4」にした場合は1600(MHz)となる。CPUのFSBによっても値は変わるので、いろいろ試してみよう | ||||||||||||
DRAM Drive Strength 「DRAM Timing Mode」、「DRAM Drive Strength」、「DRAM Advance Control」の3項目は[Auto]設定を解除するとメモリの設定を非常に細かく指定可能。とくに「DRAM Drive Strength」はメモリのオーバークロックに強く影響するメモリバスまわりのタイミングを調整可能だ |
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CPU PWM Phase Control 「CPU PWM/System/ Memory Phase Control」を[Auto]にすると各VRMのフェーズ数が自動的に変化。無効時は固定フェーズ数を指定可 |
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CPU Smart Fan Target ファンコントロール機能では、「CPU Smart Fan Target」での設定温度を保つよう、「CPU Min.FAN Speed」の指定範囲でファン回転数を制御 |
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BIOSTARのTA780G M2+は、オーバークロックを意識した「T Series」に属することもあってユニークな機能が多い。独自のファン制御機能は、接続されたファンの動作チェックも可能。実際にファン回転を数段階で変化させつつ、得られた回転数のデータなどを記録、これをもとにファンコントロールの開始温度である「Fan Ctrl Start Value」の値と、ファン回転の上昇率に関する「Fan Ctrl Sensitive」の値を提案してくれる便利な仕様となっている。 メモリチェックツールのMemtest86+をファームウェアに内蔵し、手軽にメモリの安定性チェックを実施できるのもうれしいところ。3段階の自動オーバークロックや、最大10のBIOS設定保存といった機能も装備。ユニークさと実用性を兼ね備えたBIOSが、同社製品の特徴と言えるだろう。 |
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Auto OverClock System 3段階のモードを選べる自動OC機能。[V6-Tech Engine]、[V8-Tech Engine]、[V12-Tech Engine]の順に上昇率が高くなる |
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CMOS Data Save BIOS設定の保存機能は、10個のプロファイルを記録できる。最大50文字の説明文も付記できる、充実したものになっている |
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Smart Fan Calibration 自動ファンコントロール機能では、現在接続されているファンの実際の回転数などを測定し、お勧めの設定を提案してくれる |
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Integrated Memory Test Memtest86+をファームウェアに内蔵。「Integrated Memory Test」を[Enabled]にして実行すれば再起動後に自動実行される。終了後は[Disabled]への再設定を忘れずに |
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オーバークロッカー御用達メーカーDFI。オーバークロック関連の設定は多岐にわたり、設定可能な数値の範囲が全般に広いのも同社BIOSの特徴だ。Turbo BoostのTDC/TDPのリミット設定では、最大値で32767を設定できる。現実的ではないと感じるだろうが、ガス冷環境なども考慮の上なのだろう。 このほか、最近のIntel CPU向け製品では「Exit Setup Shut Down」という独自機能も持つ。BIOSでOC設定を行ない、再起動する際には、通常シャットダウンのプロセスが入るが、上記機能の設定を[Mode 1]にすれば診断プロセスを挟んでシャットダウンを行なわないという特殊な動作を実現できる。 BIOS設定の保存機能では、20文字×4行の注釈を入れて登録できる。オーバークロッカーの視点で見ると、一つ一つの機能に他メーカーとの違いが感じられる。 |
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TDC Limit Core i7のTurbo BoostにおけるTDC(熱設計電圧)やTDP(熱設計電力)の設定。指定可能な数値は0~32767と非常に広範囲だ |
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UnCore Frequency X58の3次キャッシュやメモリコントローラなど、CPUアンコア部の動作クロックをベースクロックの整数倍で設定可能だ |
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Exit Setup Shut Down OC後の再起動プロセスを変える「Exit Setup Shut Down」。[Mode 1]は独自診断機能による簡易再起動を行なう。[Mode 2]は通常の再起動だ |
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CPUFan Fully ON If CPUTemp ファンコントロール設定のデフォルトは25℃以下でファン停止、超えればフル回転という2段階設定なので、55~60℃に設定するのがお勧めだ |
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