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BIOS設定★最新レシピ
TEXT:宮崎真一
Core i7&Phenom II 対応
性能アップのための重要ポイント
image最新アーキテクチャを採用するCore i7とPhenom/Phenom II には旧世代のCPUとは違った新しい機能が追加されている。これら機能を使いこなすためにはBIOS設定の理解が不可欠だ。
重要な設定を変えて性能アップ
 新世代のCPUとしてすっかり定着した感のあるIntel Core i7とAMD Phenom/Phenom II 。従来のCore 2やAthlonからアーキテクチャが変更されたことに伴い、BIOS設定には性能に直結するような項目が加わった。さまざまな変更点があるが、まず覚えておきたいのが、CPUとチップセットを結ぶシステムバスまわりの設定項目。Core i7でもPhenomシリーズでも基本的に初期設定から変更する必要はないが、システムの構造を理解する上で、関連するBIOS設定項目の意味は押さえておきたい。

 Core i7のシステムバスはFSBからQPIと呼ばれるものに変わっている。このQPIはCPUによって転送レートが決められており、転送レートを下げることはできても上げることはできず、今のところ設定を変える意味はほとんどない。

 一方のPhenomシリーズは、Athlon時代からシステムバスにHyperTranportを使い続けており、バージョンアップなどで転送速度は変わったものの、設定項目自体は昔と変わらない。ただし、PhenomとAthlonでは対応する転送レートが異なり、最新のPhenom II X4 955 Black Editionが片方向2GHzで動作するのに対し、Athlon X2 7750 Black Editionは1.8GHzで動作する。とはいえ、これについても初期設定で問題ない。

 次項からは、特徴的なBIOS設定を個別に解説してゆこう。
Core i7とCore 2シリーズの違い
  Core i7シリーズ Core 2シリーズ
システムバス QPI(帯域幅25.6GB/s) FSB(帯域幅12.8GB/s)
メモリコントローラ 内蔵(トリプルチャンネル) 非搭載(デュアルチャンネル)
Turbo Boost Technology ×
XMP
Hyper-Threading 対応(最大8スレッド) 非対応(最大4スレッド)
チップセット側が対応している必要がある
PhenomとAthlonシリーズの違い
  Phenomシリーズ Athlonシリーズ2
システムバス HyperTransport 3.0(帯域幅41.6GB/s) HyperTransport 3.0(帯域幅41.6GB/s)
メモリコントローラ 内蔵(デュアルチャンネル) 内蔵(デュアルチャンネル)
Advanced Clock Calibration
Ganged/Ungangedモード ×
SB750搭載マザーボードを使用する必要がある
2 Athlon X2 7750 Black Edition(Kumaコア)のみ
Intel Core i7
imageIntelの最新クアッドコアCPU。メモリコントローラを内蔵するなど、アーキテクチャが一新され、BIOSの設定項目もCore 2より多い
imageQPIの設定
Core i7で新たに導入されたCPU-チップセット間のバスであるQPI。BIOSで転送レートを設定できるが、デフォルトで問題ない
AMD Phenom II
imagePhenomの後継モデルにあたるPhenom II 。両者のBIOS設定の違いは、Phenom登場初期のロットにあったTLBエラッタ設定くらい
imageHyperTransportの設定
Phenom II システムバス、HyperTransport 3.0の設定。CPUによって転送レートが異なるが、こちらもデフォルト設定のままでOK
Core i7 Turbo Boostを設定して大幅性能アップ
実用的な自動オーバークロック機能
 Core i7でとくに注目度の高い機能が、Intel Turbo Boost Technology(以下Turbo Boost)だ。Turbo Boostは、CPUコアの温度や電力面に余裕があるときに、自動的にオーバークロックを行なうというもの。たとえば、Core i7-965 Extreme Edition(3.2GHz:定格倍率24倍)をデフォルト設定で使用した場合、1コアだけアクティブな状態なら、定格倍率+2倍でそのコアのみ26倍(約3.5GHz)で動作し、2~4コアがアクティブな状態なら、定格倍率+1倍でそれぞれが25倍(約3.3GHz)で動く。

 また、ここで使用しているIntel DX58SOは、Core i7-965を装着した場合に限り、BIOSでTurbo Boost時の動作倍率を変更できるという仕様となっている。

 Turbo Boostの効果を見るべく、Core i7-965を使用し、Turbo Boostの有効/無効時と、1コアだけTurbo Boost時の倍率を28倍に設定し、比較を行なってみた。ベンチマークソフトとして使用したFINAL FANTASY XI Official Benchmark 3はシングルスレッドのアプリケーションであり、1コアのみに負荷がかかりやすいことから、Turbo Boostの効果がはっきりと現われた。
imageTurbo Boost時の倍率を変更できるマザーボード
Intel純正のDX58SO。他社製品と比べてBIOS設定がやや扱いづらいものの、Turbo Boost動作時の倍率を変えられるという特徴がある
image倍率変更できないマザーが多数を占める
ASUSTeK P6T Deluxe V2のBIOS画面。大半のマザーボードと同じく、Turbo Boostの有効/無効は設定できるものの、倍率は変更できない
Turbo Boostの設定(Intel DX58SO)の場合
image
imageクロックを確認
image1コアだけ定格倍率+4倍の28倍に設定してみたところ、問題なく動作した。28倍動作の約3.7GHzで動作しているのが分かるだろう
(1)TDC(Thermal Design Current)の設定
TDC(熱設計電流)は熱対策の目安を電流量で規定したもの。標準では四つのコアに流せる電流は110Aだが、増減させてTurbo Boost時の挙動を変えることができる。ただし、この設定値と倍率との関連性が明らかにされていないため、むやみに変えないほうがよいだろう。ベンチマークもデフォルト値のまま行なった。
(2)TDP(Thermal Design Power)の設定
Core i7-965 Extreme EditionのTDP(熱設計電力)は130Wだが、その認識数値を任意に設定可能。TDCと同様、倍率へどのように反映されるのか不明。デフォルト値で使おう。
(3)倍率の設定
各コアごとにTurbo Boost時の動作倍率を設定する。今回使用したBIOSのバージョンでは5~40倍の間で設定することができたが、設定したのは28倍まで。
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