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BIOS設定★最新レシピ
BIOS設定の重要ポイント
TEXT:宮崎真一
Power Management Setup
スタンバイモードの変更や電源投入方法のカスタマイズ設定
通常、PCケースのパワーオンスイッチを押すことでシステムの電源が投入されるが、「Power Management Setup」では、その投入方法をキーボードやマウスなどから行なえるように設定できる。また、サスペンドモードに関する設定も用意されており、ユーザーの環境に合わせて適宜選択することができる。
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(1)スタンバイモードの設定
Vistaでスリープを選んだ場合、ここで設定したサスペンドモードへと移行する。GA-EP45-UD3Rでは[S1(POS)]と[S3(STR)]の二つから選択できるが、製品によってはS2を使えるものもある。S1よりもS3のほうが消費電力が小さい。
S1 Power On Suspendとも呼ばれ、CPUのクロックは停止するが、すべてのデバイスに対する電力供給は行なわれるモード。
S2 S1でのCPUの電力供給も切断するモード。
S3 Suspend To RAMとも呼ばれ、メモリにのみ電力供給が行なわれ、それ以外のデバイスへの電力供給は断たれるモード。
imageGA-EP45-UD3RではS1(POS)とS3(STR)の二つの設定を用意。[Enter]キーを押すと二つの設定がサブウィンドウに表示される
(2)サスペンドモードのS3状態から、USBデバイスをトリガーにして復帰するための設定。
(3)PCケースのパワーオンスイッチを押した際にすぐに電源を落とすかどうかの設定。[Instant-Off]で即座に切断し、[Delay 4 Sec.]では4秒間押しておかないと電源が切れない。
(4)PCIもしくはPCI Express上の拡張カードから発行されるPME Event信号により、サスペンドモードからの復帰を行なうかどうかの設定。
(5)モデムを利用している場合、そのモデムに着信があったときに自動的に電源投入を行なう。
(6)特定の日付や時間にサスペンドモードに自動移行するための設定。[Enbaled]に設定すると、[Date (of Month) Alarm]と[Time (hh:mm:ss) Alarm]が変更可能になる。
(7)HPET(High Performance Event Timer)を使うかどうかの設定。これは精度の高いタイマー機能だが、一部のLinux系OSでは[Enbaled]に設定するとインストール時に不具合が生じる。また、[HPET Mode]では、HPETのモード設定を32bitと64bitから選択するが、64bitのほうが精度が高い。
(8)[Power On By Mouse]はマウスから、[Power On By Keyboard]はキーボードから電源投入を行なう。ただし、どちらもPS/2接続でないと利用できない。
(9)キーボードから電源投入を行なう際のパスワードの入力有無。
(10)電力が失われた際にシステムの復旧状況を設定する項目。[Soft-Off]は電源が切れたまま、[Full-On]は電力が戻った時点で電源を自動的に投入、[Memory]は電力が失われる直前の状況に復旧する。
PnP/PCI Configurations
プラグ&プレイデバイスやPCIバスなどの割り込み要求に関する設定
かつて、ISA接続の拡張カードなどプラグ&プレイに対応していないデバイスはIRQなどをユーザーが適宜設定する必要があった。また、Windows 9xなどの古いOSではデバイス同士でIRQの競合が発生する場面が見られた。そのような古い環境を利用する場合に、このメニューを設定する。しかし、ISAバスがなくなり、Vistaが主流の現在、大多数のユーザーはとくに設定する必要がない。
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(1)割り込み要求のIRQやI/Oアドレスなどを自動設定するか、手動で任意に割り当てるかを設定する。Vistaでは[Auto]で問題ない。
(2)[Resources Controlled By]を[Manual]に設定した場合に変更可能。自動設定できないレガシーデバイスに対して、IRQを確保するための設定。
(3)PCIバス上の一つのデバイスがバスを占有している時間を設定する。値が大きければ、その分データ転送量が増えるが、各デバイスへのアクセス頻度は低下する。
(4)各PCIスロットに対するIRQを任意に設定することが可能。通常、[Auto]から変更する必要はない。
PC Health Status
ファンや温度、電圧などのモニタリングが可能
「PC Health Status」は、BIOS設定の中でも特殊なメニューとなっている。ほかのメニューが主に機能の設定を行なうのに対して、ここではCPUやチップセットの温度や電圧、CPUクーラーやケースファンなどの回転状態などのモニタリングを行なっている。また、CPUクーラーのファンコントロール設定といった項目も用意されている。
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(1)GA-EP45-UD3Rの場合、マザーボード上にある「CI」というピンヘッダを使用することでケースが開いている旨を通知できる。ただし、対応したケースを用意しないと意味がない。
(2)上記[Reset Case Open Status]を[Enabled]に設定した際、ケースが開いているかどうかのステータスを表示する。
(3)現在のCPUのコア電圧をリアルタイムで表示。
(4)同じくメモリの電圧をリアルタイムで表示。
(5)電源ユニットから供給されている+3.3V出力の実際の電圧を表示する。
(6)同じく電源ユニットから供給されている+12V出力の実際の電圧を表示する。
(7)現在のシステム(チップセット)温度とCPU温度を表示。
(8)CPUファンおよびケースファン、それに電源ファンの回転数を表示。ただし、それぞれマザーボード上に用意されている、対応したコネクタに接続する必要がある。
(9)CPU温度が一定以上になった場合、ブザーで警告を発するための設定。しきい値は60/70/80/90℃から設定可能
(10)CPUファン、ケースファン、電源ユニットのファンの回転数に異常が起きた場合にブザーで警告を発するための設定。ファンを接続していないにもかかわらず、これらの項目を[Enabled]に設定すると、警告音が鳴り続けるので注意したい。
(11)静音化設定
[CPU Smart FAN Control]と[CPU Smart FAN Mode]は、CPUクーラーのファンの回転数制御に関する設定である。前者は制御を行なうかどうかの設定で、後者ではその具体的な制御方法を選択する。用意されたモードは、[Auto]、[Voltage]、[PWM]の三つ。[Auto]では、ファンの電源コネクタが3ピンならVoltageが、4ピンならPWMが適用される。なお、[Voltage]は電圧により回転数を変化させ、[PWM]ではパルス幅のオフタイムの長短により回転数を制御するといった違いがある。
image[CPU Smart FAN Mode]で[Enter]キーを押せば、ほかの設定同様サブウィンドウが表示される。グラフのように設定により違いが出る場合もあるので、設定を試してみるとよい
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Core 2 Duo E8600付属のリファレンスクーラーで、アイドル時と高負荷時のファン回転数を比較してみた。高負荷時はどれも2,400rpmとなったが、アイドル時ではそれぞれ差が付き、Voltageモードが一番静音性が高いという結果になった
【検証環境】
CPU:Intel Core Duo E8600(3.33GHz)
マザーボード:GIGABYTE GA-EP45-UD3R(rev. 1.0)(Intel P45+ICH10R)
メモリ:ノーブランド PC2-6400 DDR2 SDRAM(CL=5、1GB)×2
ビデオカード:玄人志向 RH4670-E512HD(ATI Radeon HD 4670)
HDD:Western Digital WD Caviar Blue WD5000AAKS(Serial ATA 2.5、7,200rpm、500GB)
OS:Windows Vista Ultimate SP1
ケースファンをコントロールできる製品も
GA-EP45-UD3Rでは、CPUクーラーのファンしか回転数を制御できない。しかし、ほかのメーカーの製品の中には、ケースファンも制御できるものがある。MSIのAMD 790GX搭載マザーボードの「DKA790GX Platinum」では、「H/W Monitor」というメニューで、ケースファンの回転数を制御できる。
imageDKA790GX Platinumでは、ケースファンの回転数を50/75/100%の3通りから選択可能。GA-EP45-UD3Rと違い、PC全体の静音化設定を行なえる
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