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TEXT:シバタススム |
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BDメディアは高価なため、さほど画質を重視しない番組は画質を落としてDVDに長時間録画できたほうがよい場合もある。ピクセラ PIX-DT012-PP0付属の「StationTV」でDVDへ記録する際にはXP(高画質)、SP(中画質)、LP(低画質)と記録時にエンコードする画質を選択できるが、その差をプレイステーション 3で比較した。 |
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アップスケーリング有効時 |
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映像の画質には、ソースもさることながら、再生機側の性能が寄与する面が大きい。PS3にはDVD-Videoを最高1125pに変換して出力する「DVDアップコンバート」機能がファームウェアのVer.1.8より搭載されており、HDMI出力環境なら著作権保護された映像にも適用可能だ。まずは、この機能を有効にして、地上デジタルチューナーで録画した番組をBDとDVDにダビングし、同じシーンを比較した(BDは1,440×1,080ドットを1,920×1,080ドットにアップサンプリング)。BDとDVDのXPモードでは、ぱっと見には大きな差がない。これはアップスケーリングの機能と、元ソースに情報量の多いHD映像を使用しているという二重の効果が出た結果だろう。しかしよく見ると、BDのほうは色の曇りが少なく、細かいディテールもしっかりしている。静止画ではすぐに見分けは付かなかったが、動きのなめらかさも保たれていた。bitレートの劣るSPとLPでは、やはり細かい部分がぼやけてきており、動きの激しい部分や水面の揺らぎなど細かくコントラストの差が激しい部分でブロックノイズが目立ってくる。しかし全体が破綻するまではいかないので、画質にうるさくないユーザーなら気にならないだろう。 |
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アップスケーリング無効時 |
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プレイステーション 3でDVDアップコンバート機能を無効にすると、さすがにXP画質でもBDとの差が分かる。720×480ドットの解像度が、画面に引き伸ばされて表示されてしまうために、画像は全体的にぼやけて解像感に乏しい絵になる。さらにSP、LPと画質を落とすと、有効時からさらに輪郭のぼやけや色のにじみがひどくなる。
プレイステーション 3のようなアップスケーリングの優れた機器で再生するならDVDに記録してもよいが、1枚のメディアに収まる時間、60分あたりの単価、画質とトータルで考えるとやはりBDに記録するのが得策と言えるだろう。 |
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BD
1,920×1,080ドット |
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DVD XP(高画質)
1,920×1,080ドット |
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DVD SP(中画質)
1,920×1,080ドット |
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DVD LP(低画質)
1,920×1,080ドット |
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DVD XP(高画質)
720×480ドット |
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DVD SP(中画質)
720×480ドット |
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従来のデジタルチューナーとはまったく違う考え方で作られたのが、このPT1だ。ピクセラのような地上/BS/CSデジタルの3波対応チューナーを2基搭載し、4チャンネルの同時録画が可能となっているが、ほかとは違いリアルタイムな「視聴」はしないことが前提で、暗号化されたMPEG2-TSのデータをそのまま保存するだけの製品なのだ。暗号化されたMPEG2-TSのデータは、もちろんそのままでは視聴できないが、アースソフトのWebサイトでSDKが公開されているため、有志がソフトウェアを開発すれば、「何かできるかもしれない」という変わり種の製品である。 |
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アースソフト |
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PT1 |
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実売価格:19,000円前後 |
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問い合わせ先:info@earthsoft.jp/
URL:http://earthsoft.jp/ |
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メインのチップはFPGAのXilinx Spartan XC3S200A/AN(左)とMicron製の4MBメモリ(右)で構成されており、小さな組み込みコンピュータといった趣き |
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