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ビデオカード性能ランキング 2008秋
ベンチマーク検証
TEXT:長畑利博
ミドルレンジクラス
 もっとも競争の激しい価格帯であるミドルレンジクラスでは、Radeon HD 4850をオーバークロックしたHIS「H485QX512P」の性能が頭一つ抜けている。同じGPUを搭載するASUSTeK「EAH4850/HTDI/512M」が次点で、ZOTAC「ZT-98PES2P-FSP」、GIGABYTE「GV-N98TZL-1GH」、MSI「N9800GT T2D512-OC」と続く。Sapphire「HD4670 512M GDDR3 PCI-E DUAL DVI-I/TVO」、Sapphire「RADEON HD 3850 512MB」、XFX「PV-T96G-YMF」の3枚はほぼ同等レベルの結果だ。このクラスはハイエンドクラスと異なり、ビデオメモリの仕様や容量に大きなバラツキがあり、とくに低解像度と高解像度のテスト結果が上下する場面が目立った。フルHD液晶などを用い、高解像度でゲームを楽しみたいなら、メモリ容量が多い製品をセレクトすべきだろう。

 解像度の設定による変化と同様に、騒音についてもかなり違いが現われている。静かなのがMSI「N9800GT T2D512-OC」とSapphire「RADEON HD 3850 512MB」、次点はASUSTeK「EAH4850/HTDI/512M」となった。このクラスの製品は全般に高負荷時にファンの回転数が上がり、ややノイズが聞こえるが、この3製品は今回取り上げた製品全体で見ても静かで、高負荷時でもノイズが気にならないレベル。逆にうるさいのがSapphire「HD4670 512M GDDR3 PCI-E DUAL DVI-I/TVO」、ZOTAC「ZT-98PES2P-FSP」、XFX「PV-T96G-YMF」の3製品。一方、消費電力ではSapphire「HD4670 512M GDDR3 PCI-E DUAL DVI-I/TVO」、XFX「PV-T96G-YMF」、Sapphire「RADEON HD 3850 512MB」の数値が低い結果となった。
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ローエンドクラス
 1万2,000円未満のローエンドクラスでは、メモリ容量の関係で3DMark Vantageの「Extreme」モードが動作しない製品があった。この中で比較的性能が高いのは、GIGABYTE「GV-N95TD3-512H」、「GV-RX365512H」、MSI「R4650-D512」の3枚。総合的には最新GPUであるRadeon HD 4650を搭載した「R4650-D512」のバランスのよさが目立つ。InnoVISION「Tornado Geforce 9400GT 512MB PCI-E」、玄人志向「RH3450-LE256H/HS」、AOpen「Chrome CRF430GT-DCSM256X」については、このクラスの中でも価格が低い部類であり、DirectX 10対応と言っても最新の3Dゲームを楽しむのは難しい。VistaなどのOSの操作性を向上させたり、動画再生支援機能などを使ったりするためのものと言ってもよいだろう。

 騒音ではファンレス仕様の玄人志向「RH3450-LE256H/HS」がもっとも静かなのは当然だが、MSI「R4650-D512」、InnoVISION「Tornado Geforce 9400GT 512MB PCI-E」も比較的静か。ローエンドクラスでは消費電力は100W台に収まっており、目立つ要素はないが、AOpen「Chrome CRF430GT-DCSM256X」の低さと、MSI「R4650-D512」とGIGABYTE「GV-N95TD3-5DH」の消費電力と性能のバランスのよさが目立つ。
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今、オススメのGPUは?
TEXT:橋本新義
 最後に、コストパフォーマンスを重視してクラスごとのオススメGPUと、価格帯ごとの情勢を俯瞰してみたい。

 ローエンドは他クラスと比べて新製品が少なく大きな変動はないものの、実売価格が最安のRadeon HD 3450が優勢。このクラスでは特筆すべき性能を備えたRadeon HD 4650も目を引く。NVIDIA製GPUは、GeForce 9400 GT/9500 GTとも、基本性能は悪くはないが、今のところは相手が悪いといったところか。

 ミドルレンジでは、NVIDIAの“ゲーマー向け鉄板GPU”に位置付けられる9800 GTが健在。数カ月前までコストパフォーマンスがベストだった9600 GTは、8800 GTとの価格差圧縮で存在感が薄くなるなどの波乱も見られる。ATIは新登場のRadeon HD 4670と大躍進の口火を切ったRadeon HD 4850があるが、後者は4870との価格差が小さく、こちらも優位が揺らぎつつある印象だ。

 ハイエンドクラスで評価が難しいのがNVIDIA。コストパフォーマンスで見ると9800 GTがよ過ぎるため、GTX 260が見劣りしてしまう。今回のテストには間に合わなかったが、発売されたばかりの新GTX 260に期待したい。

 ATIは、Radeon HD 4870の人気でこのクラスでも急速に存在感を増した。Radeon HD 4870 X2は絶対性能では魅力的だが、価格差などを考えると、筆者としてはオススメしにくいところだ。

 いずれにせよ、長く続いた「コストパフォーマンスはATI、性能はNVIDIA」の図式が崩れ、大乱戦となった点が特徴的だ。将来的にはローエンドGPUにも(さらに言えばグラフィックス機能内蔵チップセットにも)この乱戦が飛び火する傾向が見られる。NVIDIAの次の一手がどのタイミングで行なわれるのかとあわせ、今後の展開が非常に楽しみだ。
ローエンド
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ATI ATI
Radeon HD 3450   Radeon HD 4650
従来のビデオカードで実質上の最下限価格帯だった5,000円を割っており、とにかく安価なのがメリット。それでいながら強力なハードウェアデコード機能を備えた動画再生支援機能UVDを搭載しており、さらに消費電力も小さい   性能強化著しいATIを象徴するような新製品。このクラスでは突出した性能を持ち、アイドル時の消費電力は3450も下回る。ただしよりコストパフォーマンスが高いHD 4670との価格差が2、3,000円と小さいのが考えどころだ
ミドルレンジ
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NVIDIA ATI
GeForce 9800 GT   Radeon HD 4670
性能で定評ある8800 GTベースだけあり、ほとんどの最新ゲームタイトルでも十分な性能を叩き出し、実売価格も下がっているため、コストパフォーマンスも○。ゲーム用PC向けGPUとしては、ベストバランス的存在   Radeon HD 4650のクロックを(とくにメモリで)大幅に強化したGPU。コストパフォーマンスでは、間違いなく今期トップクラスに入る優秀製品だ。ミドルレンジらしく補助電源コネクタ不要で消費電力も抑えられている
ハイエンド
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NVIDIA ATI
GeForce GTX 280   Radeon HD 4870
NVIDIA最速の、超重装備GPU。消費電力や発熱は強烈ながら、GeForce 9800 GTと比べても数段上の、ハイエンドと言うにふさわしい性能を持つ。登場直後からの価格改定が激しいことなどにより入手が難しいのが残念なところ   ハイエンドクラスではめずらしいほどのコストパフォーマンス重視モデル。ハイエンドクラスならではの十分な性能を持ちながら、実売価格が3万円前後と、手を出しやすい。リファレンスのクーラーが実は高性能な点も隠れた魅力だ
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