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TEXT:橋本新義 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||
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冒頭で紹介したように、ビデオカードの性能は、ほぼGPUとメモリの性能によって決まると考えてよい。そのためGPUのおおまかな性能と価格帯を把握しておけばビデオカードは購入しやすくなる。そこで、現在代表的なGPU(搭載ビデオカード)の価格とおおまかな性能を図にまとめたので参考にしてほしい。 注目すべきは、お買い得度の高い製品、同じ価格帯のうち上側に位置する製品だ。ここにはAMD(ATI)製品が多く位置しているが、これは同社の新製品の性能が、従来品に比べて大きく向上しているためだ。 ただしこの表を見る上では、少々注意が必要な点がある。それは、縦軸(性能)が3Dグラフィックスの速度を基本としていること。高価かつ高速なGPUが持つ3Dグラフィックス性能が要求されるのは、現状では最新のゲームタイトルぐらいなのが実情だ。 そのため、ゲームをしない自作PCユーザーなら、高級なカードを購入しても、その実力を発揮できない事態になる。それだけでなく、性能の高いビデオカードは消費電力や発熱も大きいため、組み込んだPCが使いにくくなってしまう事態をも招いてしまうのだ。 現在ビデオエンコードの分野では、GPUの処理性能をグラフィックス以外で使う試みが進みつつある。この「GPGPU(General Purpose GPU)」に対応したアプリケーションが普及した際には、ゲームをプレイしないユーザーでも高性能なビデオカードを使うメリットが生まれるが、少なくとも現状では、高性能なビデオカードは万人向けとは言えないところがあることに留意してほしい。 |
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GPGPU対応ソフトでは、高性能GPUのパワーをゲーム以外でも利用できるようになる。将来はビデオカード選びを左右しそうなポイントだ | |||||||||||||||||||||||||||||||||||
高性能ビデオカードと低価格なカードでは、本体の大きさもこれだけ異なる。高性能GPUは大型ビデオカードクーラーが必要なものが多い | |||||||||||||||||||||||||||||||||||
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次に、ビデオカードを購入する際、GPUの種類以外の重要な仕様について、代表的なものを紹介しよう。以降のページでは、今回テストに用いたビデオカードを紹介しているが、それらのスペックを検討する際に役立つはずだ。 まずは、「コアクロック」と「メモリクロック」。前者がGPU、後者がビデオメモリの動作するクロックを指す。基本的に高ければ高いほど高速に動作する。 次に「メモリバス幅」。これはGPUとビデオメモリの間で、1クロックで送ることのできるデータ量(bit数)を示す。数値が大きければ、ビデオメモリのクロックが同じでも高速になる(両者をかけた値が理論上のデータ転送速度となる)。ビデオメモリの種類も重要だ。メモリクロックには使用メモリの種別によって上限がある。代表的なものを表にまとめたが、現状ではDDR3以上であれば高速なメモリであると考えてよい。 接続インターフェースも重要。購入時に注意したいのはPCI Expressのバージョンの違いで、2.0のほうが高速だ。 スペックに表われないが重要なポイントもいくつか存在する。代表的なものは高性能GPUを搭載したカードが備える(補助)電源コネクタと、マルチGPUコネクタの有無などが挙げられる。また、2スロット占有タイプのカードでは、隣接するスロットが使えなってしまうので、可能であれば、購入前にこうした点も店頭でチェックしておこう。 |
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ビデオカードのメモリ | |||||||||||||||||||||||||||||||||||
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各メモリチップの代表的なスペック | |||||||||||||||||||||||||||||||||||
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ビデオカードのインターフェース | |||||||||||||||||||||||||||||||||||
PCI Expressはバージョンが異なってもスロットとカード側の形状は同じ。そのためチップセットとGPUの種類で直接確認する必要があるが、互換性は保たれているのであまり神経質になる必要はない | |||||||||||||||||||||||||||||||||||
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電源コネクタ | |||||||||||||||||||||||||||||||||||
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マルチGPUコネクタ | |||||||||||||||||||||||||||||||||||
複数のビデオカードを連係させて高性能化を図る「マルチGPU」対応カードには、専用のコネクタが用意される。NVIDIA製GPU搭載カードにおいては、高性能モデルでは3枚接続にまで対応した「3-way SLIコネクタ」(左)と、中級機などでは2枚接続に対応した「SLIコネクタ」(右)の2種類がある | |||||||||||||||||||||||||||||||||||
ATI(AMD)製GPU搭載カードのCrossFireXコネクタ。GPUとマザーボードが対応していれば最大4枚を接続できるがコネクタの形状は同一 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||
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