|
|
||||||||||||||
TEXT:鈴木雅暢 | ||||||||||||||
|
||||||||||||||
各HDDとSSDの性能と消費電力を検証するためベンチマークテストを実施した。テスト環境はすべて統一し、横並びの比較が行なえるようにしている。ディスク単体の基本的な性能を測定するテストとしては、ひよひよ氏作の「CrystalDiskMark 2.1」を使用。テストサイズは「1,000MB」だ。より実践的なアプリケーションレベルのテストとして、Futuremarkの定番ベンチマークテスト「PCMark05 Build 120」から、HDD関連のテストセットである「HDD Test Suite」の結果を掲載している。 | ||||||||||||||
|
||||||||||||||
まずはCrystalDiskMark 2.1からHDDの結果を見ていこう。Sequential Read/Sequential Writeのスコアは、回転速度と記録密度を素直に反映している。もっとも成績がよいのは10,000rpmのWD VelociRaptorで、読み出しで126.5MB/s、書き込みで125.1MB/sと頭一つ抜けたスコアを出している。それに続くのは7,200rpmで375~320GBプラッタを採用するモデル。最大375GBプラッタをうたうDeskstar 7K1000.Bはこの中でトップクラスのスコアをマークしている。回転速度5,400rpmのWD Caviar GreenやEcoGreen F1 DTは低調なスコアだ。 ランダムアクセスについては、比較的サイズの大きな512KBと、Windowsの最小アクセス単位である4KBの2種類が計測できるようになっている。512KB、4KBともReadではおおむねSequential Readのスコアに準じた結果だが、Barracuda 7200.11は落ち込みが目立ち、とくに4KBでは5,400rpm勢にも見劣っている。Writeのほうでは全体的にWestern Digital製品が好スコアをマークしている傾向があり、キャッシュアルゴリズムやキャッシュ自体の速度が影響しているのかもしれない。なかでも10,000rpmのVelociRaptorの強さが1ランク抜けている結果で、それに続くのはCaviar Black、Caviar Blueだが、Spinpoint F1も差は小さい。 SSD製品は項目によって結果の差がかなり極端だ。Sequential ReadではX25-Mの260.3MB/sを筆頭に、Core V2、WARPが170MB/sとHDDを圧倒するスコアをマーク。そのほかの製品もほとんどがHDDの最速レベルに匹敵する。しかし、Sequential Writeになると100MB/sを超えるのはSLCのPRO MSP 7500のみで、MLC製品は大幅にスコアを落としている。CSSD-SM32NP、TS64GSSD25S-Mなどは落ち込みが極端である。 SSDならではと言えるのが、Random Read 512KBのスコア。Sequential Readとほぼ変わらず、ほとんどの製品が100MB/sを超え、最速のIntel X25-Mは173MB/sをマーク。HDD最速のWD VelociRaptorでも59.6MB/sだから3倍近くと、高速であり、ほかの製品も平均的なHDDの2倍以上のスコアだ。Writeになるとやはりどの製品も落ち込みが見られ、最高でもIntel X25-Mの78.3MB/sと、WD VelociRaptorにおよばず、全体的にもHDDより少し低い水準と言える。Random Read 4KBではMtronの2製品が非常によく、次いでMCBQE32G5MPP-0VA、X25-Mが続く。比較的遅いMasterDrive DXでもHDDの水準(0.8MB/s前後)の約10倍と圧倒的だ。Random Write 4KBではX25-Mが飛び抜けてよいが、それ以外のほとんどの製品もHDDと遜色なく、4.5MB/s前後のグループと、1.5MB/s前後のグループに分かれている。 |
||||||||||||||
【検証環境】 CPU:Intel Core 2 Extreme QX9650(3GHz) マザーボード:ASUSTeK P5Q-E(Intel P45+ICH10R) メモリ:CFD販売 W2U800CQ-2GL5J(PC2-6400 DDR2 SRDRAM 2GB)×2 ビデオカード:NVIDIA GeForce 8800 GTXリファレンスカード、システムHDD:Western Digital WD VelociRaptor WD3000GLFS(Serial ATA 2.5、10,000rpm、300GB) OS:Windows Vista Ultimate SP1 すべてSerial ATA 2.5、AHCI OFFで計測 騒音計測距離:HDD側面から約9cm、暗騒音:28.4dB |
||||||||||||||
|
||||||||||||||
CrystalDiskMarkの結果をまとめると、とくにSSDがHDDに比べて読み出し性能に優れており、ランダムアクセスの単位が小さくなればなるほどその差は広がり、最大で40倍前後にもなる。書き込み性能においても、ランダムアクセスの単位が小さくなるとSSDの優位性が際立ってくる。なかでもIntel X25-Mは突出した速さだ。また、SSD、とくにMLCのSSDでは製品によって項目別の得意不得意が激しく、項目ごとに順位が入れ換わる。この辺りがリードライトが混在する実践的な処理ででどう影響するのかが興味深いところだ。 そこでPCMark05 Build 120-HDD Test Suiteのスコアだ。ランダムアクセスの比重が高く、リードライトが混在する「XP Startup(リード90%、ライト10%)」、「Application Loading(リード83%、ライト17%)」、「General Usage(リード60%、ライト40%)」の3項目にとくに注目して見てみよう。 HDDは基本的にCrystalDiskMarkとあまり変わらない傾向。3項目をトータルすると、最速のWD VelociRaptorが頭一つ抜けて、WD Caviar Blackが続き、Spinpoint F1、WD Caviar Blue、Deskstar 7K1000.B、P7K500も小差で続くという結果だ。SSDのほうはかなりメリハリが強烈だ。どの項目もX25-MとMCBQE32G5MPP-0VAの二つが飛び抜けてよく、大きく離れてWARP、Core V2という序列。少し離れてほかの製品が似たような値で続くが、CSSD-SM32NPだけは3項目とも極端に悪く、HDDの水準をも大きく下回っている。ライトの比重が高くなるほど苦戦しており、やはりランダムライト性能の低さが響いている。 |
||||||||||||||
|
||||||||||||||
|
発売日:12月28日
特別定価:2,310円
発売日:2022/11/29
販売価格:1,800円+税
発売日:2019/05/29
販売価格:1,780円+税
発売日:2019/03/25
販売価格:1,380円+税
発売日:2018/02/28
販売価格:980円+税
発売日:2017/03/17
販売価格:1,680円+税
発売日:2016/09/23
販売価格:2,400円+税
発売日:2016/03/29
販売価格:1,480円+税
発売日:2015/12/10
販売価格:1,280円+税
発売日:2015/06/29
販売価格:2,500円+税
発売日:2015/06/29
販売価格:2,500円+税
発売日:2015/02/27
販売価格:980円+税
発売日:2014/12/05
販売価格:1,280円+税
発売日:2011/12/22
販売価格:980円+税
アンケートにお答え頂くには「CLUB IMPRESS」への登録が必要です。
*プレゼントの対象は「DOS/V POWER REPORT最新号購入者」のみとなります。
ユーザー登録から アンケートページへ進んでください