その他の特集(2011年) | |||
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TEXT:長畑利博 | ||||||||||||||
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今回取り上げたのはすべてATXケースということもあり、比較的発熱の大きいパーツを選択して検証を行なった。CPUクーラーはIntel Core 2 Quad Q9450付属のリテールクーラーを使用。熱の変化による動作音の差が出やすいようPWM制御はONに設定しているため、冷却能力の高いケースほどCPUクーラーの回転速度と騒音は低下することになる。 検証内容はOS起動後10分の、ほぼ無負荷状態のアイドル時と、3Dベンチマーク「3DMark06」に加え、CPU安定性テストツール「CPU Burn-in」を三つ同時に30分間実行することで負荷をかけた状態での、CPU、システム、HDDの温度と動作音を測定した。温度についてはSpeedfanで測定した30分後のものを、騒音レベルについては、後半10分間のピーク時の値を記載している。実際の動作音については、本体を机上に置いたときに、人間の耳の位置が来るであろうケース前面から斜め上10cmの距離で計測している。なおシャドーベイ付近にファンがある場合は、ファンにもっとも近い位置にHDDを取り付けている。 参考のためにケースに組み入れないバラック状態の騒音(CPUファンから約10cm)と温度を計測した。動作音はアイドル時は40.2dB、高負荷時は49.2dBで、CPU、システム、HDD温度についてはそれぞれアイドル時が39/32/31℃、高負荷時が75/40/40℃となっている。空調機器による影響を避けるため、エアコンなどは使用しておらず、温度は比較的高めに出ている。 |
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まず騒音の結果から見てみよう。アイドル時の騒音が低いのは殿堂入りのSOLO、P180B V1.1、GZ-X1 WPD100、balance B640。今回は動作音が大きめのリテールクーラーを使っているため、アイドル時でも差が出やすい。また、騒音計の位置の関係で、ケース天板にファンのある製品やサイドダクトのある製品はアイドル時でも音漏れが目立っている。一方で、やはり密閉性が高いケースは成績がよい。P180Bも天板部にファンがあるが、遮音性の高さなどによりかなり音漏れを抑えていることが分かる。高負荷時の結果もほぼ同じ傾向だが、動作音が大きくなった場合もP180Bやbalanceの静音対策の効果が確実に出ている。構造的にはしっかりしているのだが、GS1000は天板部からの音漏れが目立つ。下から上に熱を流すという特性と、ファン速度の関係からこのような結果になったと思われる。 騒音が目立つのがM5 VJ2000BNS。各所に冷却ファンを備えており、回転数が高めであること、鋼材自体が比較的薄いことなどから外に漏れる音が大きい。 同様に冷却性重視のTEMPESTやCM 690も同じような結果となっている。 |
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続いて、ケース内の冷却性能について見てみよう。こちらは静音性とは反対の傾向になっている。CPUに対する冷却能力が高いのが、M5とPC-A07、続いてCM 690、GS1000という結果だ。M5については、マザーボード裏の7cm角ファンの効果が高い。また、これと同等の結果を出しているPC-A07はCPUまわりの冷却レイアウトが優れているのが理由だろう。CM 690は標準ではマザーボード裏にファンが取り付けられていないが、取り付けた状態であればM5と同等以上の結果が出たと思われる。GS1000もエアフロー設計のよさがこの結果につながっているのだろう。 | ||||||||||||||
システム温度とHDD温度はほぼ同じ傾向で、TEMPEST、M5、GS1000、CM 690の冷却性能重視のケースがよい結果を出している。CPU、HDD、システムの3項目でバランスがよいのが、M5、CM 690、GS1000の3製品だ。 全体的にケース内部の温度が比較的高かったのがbalance。ファンの数が少ないこと、ほかの製品よりも密閉性が高いことからこの結果になった。同じくファンが一つしか搭載されていないOWL-PC617も同じ理由だろう。こちらも静音性重視のため、ファンの回転速度が非常に低いことが原因と思われる。 このように、静音性、冷却性両方の視点で書いてきたが、上のどの項目でも特徴があまり出てこない製品がある。それはThree Hundredだ。いずれの項目も可もなく不可もなく、ある意味でバランスが取れた製品と言える。ただ、結論としては総合的に突出した性能を示す製品はなく、どの製品も静音性と冷却性能がトレードオフとなった、ある意味妥当な結果になっていると言えるだろう。 |
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