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液晶ディスプレイを取り巻くトレンドに注目！

低価格液晶ディスプレイを一斉テスト 1/4

低価格液晶ディスプレイを一斉テスト 2/4

低価格液晶ディスプレイを一斉テスト 3/4

低価格液晶ディスプレイを一斉テスト 4/4

その他の特集（2011年）

高級 vs. 低価格！液晶ディスプレイ群雄割拠

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低価格液晶ディスプレイを一斉テスト

TEXT：宇野貴教、編集部　松本俊哉、岩崎宰守

検証4	Blu-ray Discの再生をテストする

　次世代光ディスク規格がBlu-ray Discに絞られたことで、今後急速な普及が予想される。今回紹介している液晶ディスプレイはいずれもワイドモデルであり、Blu-ray Discの再生はホビー用途ならばぜひ押さえておきたいところだ。

　Blu-ray DiscをPCで再生するには、Blu-ray Discドライブと再生ソフトを用意する必要がある。再生にはマシンパワーも必要で、今回使用したCorelの「WinDVD 9 Plus」は、CPUにCore Duo T2500またはAthlon 64 FX-60以上、グラフィックス機能にGeForce 8400またはRadeon HD 2400以降を推奨している。

　これに加えて、PCの映像出力端子とディスプレイの入力端子の両方がHDCPに対応している必要がある。HDCPとはハイビジョンコンテンツの保護技術で、伝送信号から映像をコピーできないよう暗号化を施している。最近発売された液晶なら、ほぼ間違いなくHDCP対応となっており、今回紹介した製品はすべてHDCP対応である。そのため、出力側がHDCP対応ならBlu-ray Discを再生できるはずだが、今回は念のため再生条件を満たしたPCを接続して再生テストを行なった。

　その結果、いずれも問題なく再生することができた。今回取り上げた12製品なら、Blu-ray Disc鑑賞用のディスプレイとしてもまったく心配ないと言える。

高画質収録で評判の高いBlu-ray Discタイトルを再生

アイ・オー・データ機器

BRD-SM4

実売価格：35,000円前後

問い合わせ先：03-6859-0389/076-260-1024
URL：http://www.iodata.jp/

今回のテストでは、Blu-ray Discドライブとしてアイ・オー・データ機器の「BRD-SM4」を搭載したPCを利用した

12製品すべてで正常にBlu-ray Discを再生できた

製品名	Blu-ray Disc再生の可否
Acer　X223Wbd	○
Acer　P243WAida	○
BenQ　X2200W	○
BenQ　G2400W	○
Dell　E248WFP	○
HP　w2207h	○
HP　w2408h	○
iiyama　ProLite B2403WS-B	○
Samsung　SyncMaster 2253BW	○
Samsung　SyncMaster 245B	○
アイ・オー・データ機器　LCD-AD222XB	○
アイ・オー・データ機器　LCD-AD241XB	○

検証5	プレイステーション 3の接続をテストする

　最後の検証はHDMI出力を搭載するゲーム機「プレイステーション 3」の接続テストである。とくに24型ワイドは、フルHDコンテンツを表示できるディスプレイとしては家電製品よりもコンパクトなため、リビングではなく自室でPC以外の機器をつなげたいというニーズも高い。なお、入力端子としてHDMIを持たないものは、HDMI―DVI変換アダプタを利用して接続している。

　プレイステーション 3のHDMI出力で対応している解像度は、525p/750p/1125i/1125pの四つ。プレイステーション 3には、接続されたディスプレイに対して、出力可能な解像度を自動検出する機能が用意されている。その結果を別掲した。結論から言うと、12製品いずれもすべての解像度を表示することができた。

　細かく見ていくと、HPの2製品が1125iを認識しなかったり、22型ワイドのいくつかの製品で1125pを認識しなかったりしたが、手動選択で設定できた。2007年5月号で同様のテストを実施したときには、1125i/pなど高い解像度を手動選択すると画面がブラックアウトしてしまう製品があったが、今回はなかった。なお、1,680×1,050ドットの22型ワイドモデルでパネルの解像度を超える1125i/p（1,920×1,200ドット）の信号が入力されると、ディスプレイ内部でダウンスケーリングが行なわれる。

ハイビジョン画質でゲームができるか？

ソニー・コンピュータエンタテインメント

プレイステーション 3　CECH-B00

価格：生産完了

問い合わせ先：0570-000-929
URL：http://www.scei.co.jp/

24型ワイドなら、安価なフルHD対応ディスプレイとしてゲーム機やAV機器の接続にも利用できる

プレイステーション 3接続時に認識した解像度

製品名	接続端子	525p	750p	1125i	1125p
Acer　X223Wbd	DVIに変換	○	○	○	○
Acer　P243WAida	HDMI	○	○	○	○
BenQ　X2200W	HDMI	○	○	○	△（手動選択）
BenQ　G2400W	HDMI	○	○	○	○
Dell　E248WFP	DVIに変換	○	○	○	○
HP　w2207h	HDMI	○	○	△（手動選択）	○
HP　w2408h	HDMI	○	○	△（手動選択）	○
iiyama　ProLite B2403WS-B	HDMI	○	○	○	○
Samsung　SyncMaster 2253BW	DVIに変換	○	○	○	△（手動選択）
Samsung　SyncMaster 245B	DVIに変換	○	○	○	○
アイ・オー・データ機器　LCD-AD222XB	DVIに変換	○	○	○	△（手動選択）
アイ・オー・データ機器　LCD-AD241XB	DVIに変換	○	○	○	○

編集部オススメの
22型ワイド液晶ディスプレイ

22型ワイドは、ともに最安値が3万円台半ばを切る2製品を選んだ。どちらもHDCPに対応し、Windows Vistaのプレミアムロゴを取得。アスペクト比固定拡大機能を搭載するなど、低価格ながら最新のトレンドを押さえている。さらにBenQのX2200Wは、NTSC比92％の広色域パネルの採用や、オーバードライブ回路の搭載、HDMIとDVI-D、Dsub 15ピンの3系統入力など、3万円台の製品とは思えない高機能モデルで、頭一つ抜けている印象だ。一方、LCD-AD222XBは、豊富な画質調整項目とWindowsから画質調整できるユーティリティの存在、スピーカーの内蔵などを評価した。

BenQ

X2200W

アイ・オー・データ機器

LCD-AD222XB

編集部オススメの
24型ワイド液晶ディスプレイ

今回の24型ワイドモデルはどの製品もよい出来だが、結局シンプルなデザインの2製品を選んだ。アイ・オー・データ機器のLCD-AD241XBは2月に発売されたばかりの製品で、NTSC比92％の広色域パネル、アスペクト比固定拡大機能、HDCP対応のDVI-D、見やすく情報量の多いOSDメニューなどを装備しつつ、実売5万円台前半で購入できる点を評価した。唯一、OSDメニューのレスポンスの悪さは改善を期待したい。一方、ProLite B2403WS-Bは、130mmの昇降機構やスイベル機構、ピボット表示といった豊富なポジション調節機能に加えて、HDMI搭載などトレンドへの対応を評価した。

アイ・オー・データ機器

LCD-AD241XB