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22~24型ワイド液晶ディスプレイ購入の決め手をカンペキ伝授
TEXT:多和田新也
自作PCで地デジ録画を楽しむ
Dpaが2008年4月に策定したPC向け地上デジタルチューナーのガイドラインをもとに、各社がPC向け地デジチューナーの単体発売を表明している。ここではアイ・オー・データ機器のGV-MVP/HSを用い、その使い勝手をチェックしてみよう。
地デジチューナーを複数メーカーが単体発売
 “テレパソ”という言葉がメジャーだった時代もあるほど、PCでのテレビ視聴は一般化している。自作PCでも地上アナログチューナーを用いたキャプチャ、動画編集、DVD化などは当たり前のように行なわれている。しかし、PCによるコンテンツ悪用に危惧を抱いた放送業界の意向により、PC向けの地上デジタルチューナーの発売は厳しく制限され、地上デジタル放送においては、こうした用途が制限されていた。これまでは、PC上で地デジチューナーを利用する場合、PCとチューナーユニットがセットになっていることが求められ、メーカー製PCやDellなどのBTO製品の“専用付属品”としての発売しか認められなかったわけだ。

 こうした動きにようやく変化が訪れた。2008年4月8日にDpaより発行された「PC用デジタル放送チューナーのガイドライン」では、地上デジタル放送に流れるあらゆるコンテンツが保護対象となることや、チューナーとPC間の相互認証義務、ローカル暗号化の厳守、画面キャプチャを禁止する機能の実装など、厳しい制限の下ではあるものの、PC向けの地デジチューナーが解禁されたのである。ガイドラインはDpaのWebサイトでPDFが提供されているので、興味のある方は一読をお勧めしたい。

 ともかく、こうした動きにメーカーは敏感に反応した。アイ・オー・データ機器、バッファロー、ピクセラが矢継ぎ早に、PCI、PCI Express、USB接続の地デジチューナー単体製品の市場投入を表明。B-CASカードが発行されしだい、製品が発売される。いよいよ自作PCによる地デジ視聴が実現するわけだ。
アイ・オー・データ機器
GV-MVP/HS
予想実売価格:20,000円前後
問い合わせ先:03-6859-0389/076-260-1024
URL:http://www.iodata.jp/
image
バッファロー
DT-H50/PCI
予想実売価格:20,000円前後
問い合わせ先:03-5781-7260/052-619-1188
URL:http://buffalo.jp/
image地上デジタル放送対応のチューナーカード。Xcodeを搭載し、四つのモードにトランスコードしながらの録画が可能
ピクセラ
PIX-DT012-PP0
予想実売価格:30,000円前後
問い合わせ先:0120-727-231
URL:http://www.pixela.co.jp/
image地デジに加え、BS/CSデジタル放送の受信に対応するチューナーカード。B-CASカード用と合わせ2スロットを占有するタイプだ
アイ・オー・データ機器
「GV-MVP/HS」を試す
 それでは、2008年夏にかけて登場予定のPC用地上デジタルチューナーの使い勝手を、アイ・オー・データ機器の「GV-MVP/HS」を使って試してみたい。メイン基板とB-CASカードスロット用基板の2枚で構成されるPCI Express x1接続の製品だ。基板は2枚ながら占有するのは1スロット分と、コンパクトなサイズなのもウリとなっている。

 基板には、中央にPCI Expressインターフェースを持つ映像処理LSIが腰を据える。その周辺には、東芝のチャンネルデコーダ、NXPのICカードコントローラなどのほか、DRAM、フラッシュメモリなどが搭載されている。片面実装の非常にシンプルな基板と言えるだろう。もちろん、外部からの電源供給などは必要ない。
imageアイ・オー・データ機器の「GV-MVP/HS」。PCI Express x1接続の地デジチューナーカード。B-CASカードスロットは専用基板を用意。2枚の基板から構成されるが1スロットに収まるサイズだ
image本製品の中核を成すのが、NXPの映像処理LSI「SAA7163FE」。PCI Expressインターフェース上で動作するLSIである
imageメイン基板には映像処理LSIのほか、チューナーが取得した信号を復号するチャンネルデコーダ、B-CASカードの信号を読み取るICカードコントローラ、DRAM、フラッシュメモリなどを搭載
 実際に本製品を利用するには、付属の専用視聴・録画ソフト「mAgicTV Digital」を利用する。このソフト以外では動作せず、B-CASカードを読み取るICカードのコントロールを含め、すべてをまかっているようだ。

 視聴・録画ソフトとしての使い勝手は良好だ。視聴画面では、画面右側に用意されたショートカットボタンにチャンネルを割り当てておけば、ワンタッチで切り換わる。EPGを利用した番組表も利用できる上、キーワードなどを利用したおまかせ録画機能も、パラメータの自由度が高く使いやすい。

 一方、録画データの扱いは地デジのガイドラインに沿ったもので、mAgicTV Digitalでのみ利用可能な専用形式となっており、自由度は低い。mAgic TV Digital自体が「GV-MVPHS」が装着されたPC以外では動作しないため、ほかのPCへmAgicTV Digitalをインストールしても意味がない。データのトランスコードや編集なども行なえず、現状で唯一行なえる作業は、CPRMに対応したDVDメディアへのムーブのみで、その場合はSD解像度へ変換されてしまう上、元データは残らない。

 地上デジタルのガイドラインは非常に厳しく、こうした仕様は仕方のないところだろう。ただ、今後はダビング10への対応やBDへHD解像度のままムーブできるよう改良が加えられていくとのことだ。PC用地デジチューナー製品は離陸したばかりで、今後、PCならではの魅力が加味されていくことを期待する。
imagemAgicTV Digitalのテレビ視聴画面。右側にはチャンネルやデータ放送操作用のボタンが用意されている
image番組表の参照や予約、録画したデータの管理はmAgicガイド Digitalから行なう。EPGを利用した録画予約などが可能
image保存された録画ファイルはEPGをもとにジャンルなども自動設定される。サイズは1時間番組で5~6GB程度
ダビング・ムーブは?
CPRM対応DVD-Rへのムーブのみが可能で、SD解像度へ変換して書き込むことになる。もちろんこの作業を行なうとHDD内のデータは消去される。画質はXP(720×480ドット/9.4Mbps)、SP(720×480ドット/4.8Mbps)、LP(352×480ドット/2.4Mbps)から選択可能。現状、BD-R/REへの書き出しはサポートしていないが、将来のソフトウェアアップデートで対応する見込みだ。
imageDVD書き出し時のSD解像度への変換は、3種類の画質設定を選択できる。もちろんCPRM対応のDVDメディアとDVDドライブが必須となる
imagemAgicガイド Digitalの録画ファイル一覧から、「指定のファイルを右クリック→エクスポート→DVDへのムーブ」によりDVDへの書き出しが可能
ほかのPCでの再生は?
mAgicTV Digitalでは、専用形式でファイルが保存され、このソフト上でしか視聴できない。このソフトでは録画ファイル再生時にもGV-MVP/HSとB-CASカードの装着を要求するので、現実的にはほかのPCへデータをコピーしても視聴することはできないようになっている。
imageファイルはmAgicTV Digitalでしか再生できないが、この場合も製品とB-CASカードが必要になる
image製品を別のPCへ移動する際は原則として初期化作業を行ない、PC上の録画ファイルを使用できないようにすることが定められている
ディスプレイ出力は?
地デジの視聴にあたっては、デジタル出力時は、ビデオカード側にCOPP(Certified Output Protection Protocol)対応ドライバとHDCPに対応するDVIもしくはHDMIのインターフェースを、ディスプレイ側にもHDCPに対応した端子を備えていることが要求される。一方、Dsub 15ピンを用いるアナログ出力に関しては、COPP対応ドライバを持つグラフィックス機能統合型チップセットのみで、映像の出力が可能となっている。その場合も解像度は52万画素(960×540または832×624ドット)以下に制限される。
imageDVI/HDMIでのデジタル出力にはCOPP対応ドライバ、HDCP対応ビデオカード+ディスプレイが必要
編集やエンコードは?
録画される動画ファイルは二つのファイルを利用した専用形式となっており、市販/フリーのエンコーダで読み出すことはできない。また、mAgicTV Digialには編集機能も備わっておらず、CMカット編集なども不可能。HDコンテンツを望むならHDDへ録りためていくスタイルになる。
image1回の録画で専用フォルダと二つのファイルが作られ、ほかのソフトでは読み出しできない
imageHDDへの録画設定は充実しており、保存ドライブや容量を任意に変更可能。HDDを増設することで容量を増やしていける
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