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マザーボードBIOS設定を極める
TEXT:鈴木雅暢
BIOSの基本とトレンド
BIOSとは?
PCのハードウェアに対する命令やデータなどの入出力手段を提供するもっとも基本的なプログラム。PCの起動時に最初にロードされ、ハードウェアの初期化とOSの起動を行なう。
BIOS設定の重要ポイント
・CPU、メモリ、ビデオカードなどのクロック、電圧などの動作設定
・起動デバイスの優先順位指定やオンボードデバイスの利用設定
・CPUの省電力機能、ファンコントロール、オーバークロックなど 付加機能の設定
BIOSとBIOS設定
 BIOSとは、Basic Input/Output Systemの略でバイオスと読む。その名のとおり、PCのごく基本的な入出力手段を提供するプログラムで、マザーボード上のフラッシュメモリに書き込まれている。そして、PCの電源が投入された直後にロードされて実行され、PCを構成しているハードウェアを初期化し、起動ドライブを検索し、起動ドライブからOSの起動を行なう。

 BIOSの内部には、専用の設定プログラムが用意されており、BIOSがハードウェアを初期化する際に参照する情報をユーザーが指定することができる。この作業がBIOS設定だ。完成品のメーカー製PCではPC構成に合わせて設定済みで、基本的にユーザーが設定を変える必要はない。しかし、自分でパーツ構成を決めて組み立てた自作PCの場合は、組み立て作業の最終段階で、自分でこの設定を行なう必要がある。
BIOS設定の基本
 BIOS設定で行なう主な内容は別掲したとおり。まず、CPUやメモリなど主要パーツのクロックや駆動電圧設定といった内容は、昔ながらの基本的な部分。対応しているパーツ同士を組み合わせていれば、BIOSと各種パーツ双方が自動設定に関する情報を持っているはずなので、定格で利用する場合はデフォルト設定をロードしてやればそれでOKだ。また、起動デバイスの優先順位指定、RAIDやIEEE1394、ギガビットLANなど追加オンボードデバイスの利用指定なども基本だろう。複数のHDDを搭載している場合にどのHDDから起動させるかなどの指定は昔に比べて分かりやすくなっている。なお、より基本的な項目としては日付や時間の指定などもある。これはOS上で変更してもBIOSにフィードバックされるのでどちらで変更しても構わないが、まれに日付が過去になっているとインストールできないOSやアプリケーションもあるので、BIOSで正しい値を指定しておいたほうが無難だ。
imagePC起動時の見慣れた画面もBIOSによって表示されている。このあと、BIOSによってOSが起動され、システムの制御はそちらに移される
マザーボードのBIOSの主流は?
imageAMI BIOS
ASUSTeKなどが採用しているAMI BIOSでよく使われているメニュー画面。上部のタブで各種メニュー画面を切り換える
imageAward BIOS
GIGABYTEなどが採用しているAward(Phoenix)BIOSによく見られるメニュー画面。それぞれの項目からサブメニュー画面に移行する
※インターフェース(メニュー画面)は、それぞれこの2種類がよく使われているが、Awardだからこれ、AMIだからこれというように完全に決まっているわけではない
BIOS設定のトレンド
 最近追加されたBIOS機能には、CPUの省電力設定、オーバークロック、ファンコントロール設定、Serial ATAのモード設定などがある。とくにIntelのCPUは機能が多く、負荷に応じてクロックと電圧を上下させる「EIST(Enhanced Intel SpeedStep Technology)」のほかにも、アイドル時にクロックと電圧を下げる「C1E」、高温時にクロックと電圧を自動的に下げる「TM2(Thermal Monitor 2)」などがあり、デフォルトではこれらは有効になっていたり無効になっていたりと、製品によって差がある。

 オーバークロック機能と言えば、かつてはCPU/メモリなどに関する細かい設定を多く用意するものを指していたが、近年ではそれだけでなく、各マザーボードメーカー独自のオーバークロック機能として、自動オーバークロック機能も搭載されるようになっている。また、最近ではXMP(eXtend Memory Profile)、EPP(Enhaced Performance Profile)といったオーバークロックメモリ規格が登場してきているが、これらの設定を有効にする場合もまた、BIOSでの設定が必要である。

 このように、多機能化した各種パーツの特徴的な部分を活かすためには、BIOSで正しい設定を行なうことが不可欠になっている。省電力や静音、あるいは高性能といった各種パーツの特徴を活かすも埋もれさせるのもBIOS設定しだい、それだけ重要な作業だと言える。しかし、BIOSには多彩な項目があり、メニューもほとんどは英語だ(日本語バージョンがあっても日本語訳に難があり、分かりにくいことも多い)。また、システムの重要な部分をになっているという性質上、誤ったBIOS設定をしてしまうとシステムが起動しなくなってしまうなどのリスクも伴う。どう設定してよいか分からない、設定を変更するのが怖いという方もいるだろう。

 そんな方のために企画したのが本特集である。BIOS設定の初歩の初歩から、設定の仕方、設定例を具体例を使ってていねいに解説してゆく。よほどムチャなことをしない限り失敗しても復旧方法が用意されているし、ポイントさえ押さえておけば全項目の内容を理解する必要もなく、そう難しくない作業だ。これまでBIOS設定をあまりしたことがないという方も、ぜひ参考にしてみてほしい。
BIOSによって実現される付加機能
imageCPUの拡張命令の有効化
多機能化が進んでいるCPU。EIST、C1E、TM2といった省電力機能、ウイルス実行防止機能のON/OFFなどはBIOSで指定する必要がある
imageオーバークロック
オーバークロック向けにCPUやメモリの設定項目を細かく用意する製品も多い。自動オーバークロック機能を持つマザーボードもある
imageファンコントロール
静音化の大きなポイントでもあるファンコントロール機能。ON/OFFだけでなく、細かく基準温度などを指定できるものもある
imageハードウェアモニタリング
ハードウェアモニタ画面では、マザーボード上の各部に配置されたセンサーから、電圧や温度などを読み取ることができる
BIOSアップデートでマザーボードの機能もアップデート
BIOSプログラムはフラッシュメモリに書き込まれているため書き換えが可能で、BIOSプログラムを新しく書き換えることを「BIOSアップデート」と言う。新しいBIOSプログラムには、相性問題など不具合の解消、性能の改善のほか、新しいハードウェアへの対応、新しい機能の追加などが行なわれる。BIOSアップデート中にトラブルが起こるとBIOSプログラムが消失してしまう可能性もあるため、むやみなアップデートは避けるべきだが、最近は各パーツの進化の速度が速く、現実問題として、BIOSアップデートを1回もしないですむということはほとんどない。BIOSアップデートのしやすさやBIOSプログラムの保護機能もマザーボード選びのポイントの一つと言える。
image登場したばかりの最新CPUを使う場合、従来のBIOSでは認識されず、自動でクロックなどが正しく設定できない、起動しないなどトラブルのもとになる
image規格策定から日が浅いDDR2-1066メモリも2007年以前に登場したマザーボードでは正しく認識されないことがあるが、BIOSアップデートで対応可能な場合も多い
imageASUSTeKやGIGABYTEのマザーボードではBIOSメニューから起動し、USBメモリ内の更新ファイルを使ってアップデートできて非常に便利だ
 
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