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マザーボードBIOS設定を極める
主要メーカー製マザーボードの独自BIOS機能を探る
TEXT:橋本新義
MSI
P35 Platinum
 MSIのマザーボードは、制御チップである「CoreCell」や、ユニークな外観の冷却機構「CIRCU-PIPE」など、他社に比べ一風変わった独自機能やオンボードチップを搭載する傾向が強い。

 そのため、BIOSもオリジナリティが強く、多機能指向かと思いきや、最近の製品では設定項目をある程度絞り込んでおり、他社と比べてもかなりシンプルな仕様となってきている。とはいえ、同社が以前から得意とするオーバークロック設定などでは、他社製品では見られない項目も搭載されている。

 代表的な例は、自動オーバークロック機能「D.O.T.」だろう。他社製マザーボードの同等の機能がCPUクロックの上昇だけに対応しているのに対して、D.O.T.はPCI Expressクロックの上昇にも対応する。さらに実際の上昇率も3ステップで変更可能と、非常に手軽な点が魅力的。また、メモリクロック比率の柔軟性が非常に高いなど、オーバークロック設定でも、独特のこだわりを見せる。さらに、ファンコントロールに関する設定は、実用性を重視した項目が用意されているといったように、使い込んでいくと便利さが実感できる設定が散見されるのだ。

 また、BIOSのアップデートによる機能追加などを積極的に実施するのも特徴だ。実際に本製品でも、ユーザー設定のセーブ/ロード機能(Save Settings/Load Settings)は、BIOSアップデートにより追加された機能である(初期BIOSでは搭載されていなかった)。

 ヘビーユーザーが求める機能をうまくまとめ上げ、使いやすさと設定のバランスを追求していくメーカーの姿勢にはとても好感が持てる。
D.O.T. Control
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CPUとPCI Expressの自動オーバークロック機能の設定。項目はオーバークロックさせたい箇所(CPU/PCI Express/両方)と、3段階(下の項目ほど高負荷時)のクロック上昇率を選択するという2段階の仕様
Adjust CPU FSB Frequency
imageFSBクロック設定。下の「Adjust ed CPU Frequency」欄に実際のコアクロックが表示されるため、分かりやすく設定が可能となっている
CPU Smart Fan Target
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CPUファンの自動回転数調整機能の設定。設定はファンが回転を開始する温度と、回転状態での最小速度のパーセンテージの2段階で構成される。下の画面の設定がお勧めだ
FSB/Memory Ratio
imageFSBとメモリクロックの比率を設定する。FSB設定と同じく、直下の「Adjusted~」欄が実クロック表示になるため、設定が分かりやすい
Save Settings/Load Settings
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2種類までのユーザー設定データをセーブ/ロード可能な機能。パーツ交換時などで、デフォルト設定に戻した後に、保存した設定をすぐに復元できる。オーバークロックテスト時などにも活用したい
BIOSTAR
TP35D3-A7 Deluxe
 BIOSTAR製品のBIOSの独自機能は、オーバークロック関連の機能が中心となっている。とくに今回使用した製品を含むオーバークロック向けモデル「T-Series」では、メモリテストツール「Memtest86」をBIOS ROMに収録するなど、ユニークなだけでなく実用性もあわせ持った機能を搭載している。

 また、BIOSセットアップでのユーザー設定のセーブとロードが可能なCMOS Reload機能にも注目。同種の機能自体は他社製品でも搭載されているが、BIOSTAR製品では、他社よりも多い10個の設定がセーブ可能で、さらに注釈なども記録できるなど、使いやすい機能に仕上がっている。
Auto Overclock System
image自動オーバークロック機能は、V6/V8/V12の3段階を選択するのみのシンプルなもの。それぞれ定格の約5~10%、10~15%、20~30%のオーバークロックとなる
CMOS Reload Program
imageCMOS Reload機能で保存した設定を読み込める。保存数が10個までと多く、保存日時や注釈などが記録できるなど、非常に使い勝手がよい
CMOS Reload Program
imageMemtest86を実行中。CD-ROMやUSBメモリなどを接続せずともメモリエラーがチェックできるため、オーバークロック時などにはとても便利だ
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imageMemtest86を実行中。CD-ROMやUSBメモリなどを接続せずともメモリエラーがチェックできるため、オーバークロック時などにはとても便利だ
壊れたBIOSを修復するには?
 BIOSアップデートはいまだにいくつかのリスクを伴う作業である。なかでもとくに深刻なのが、アップデート時の事故によるBIOSの破壊だが、メーカーによってはそうした事故を防ぐための保護機能や、破損したBIOSを復旧する機能を用意していることもある。

 とくに最近の大手メーカー製品では、Award BIOSやAMI BIOSが標準で搭載する機能(FDからの復旧をサポート)に加え、さまざまなメディアからの復旧を可能にする機能を開発している。代表的なものとしては、GIGABYTEのBIOS用フラッシュメモリチップを2個搭載する「Dual BIOS Plus」や、HDDの隠し領域にBIOSデータを保存する「Virtual Dual BIOS」、そして付属のドライバCDやUSBフラッシュメモリから復旧が可能なASUSTeKの「Crash Free BIOS 3」などがある。また、一部のIntel製マザーボードではWebサイトに用意されたリカバリー用のBIOSファイルをCDーR/RWやFDに保存して復旧することが可能だ。

 なお、こうした機能で破損したBIOSが復旧できると言っても、BIOSのブート領域が破損していないことが前提である。ブート領域が破損している(復旧機能自体が起動できない)場合はメーカーでの修理が必要となる。
imageGIGABYTE製マザーボードの「Dual BIOS」。片方のBIOSが壊れても、もう片方から復旧できる
BIOSのダウングレードができない?
 BIOSもプログラムの1種なので、アップデートした結果、新たな問題が発生することも残念ながらまれに存在する。そうした不具合に遭遇した際には、BIOSのバージョンを戻す(バージョンダウンやダウングレードなどと呼ばれる)ことになる。

 しかし、一部のマザーボードでは、こうしたBIOSのバージョンを戻す書き換えが不可能になっている製品が存在する。これはBIOSをダウングレードして起動できなくなるといった事故を防ぐためのメーカー側の配慮と思われるが、ユーザーとしては困ることになってしまう。

 そうした場合は、裏技として、特定のバージョンのBIOS書き換えツールを使うとダウングレードが可能になることがヘビーユーザーの間で知られている。たとえば、最近のASUSTeK製品では、「ASUSUpdate 5.28.01」や「AFUDOS 2.07」が使われることが多い(バージョンは製品によって異なる)。

 ただ、これはBIOSのバージョンによっても有効なツールが変動するのでやっかいだ。組み合わせを自分で試すか、インターネット上の掲示板などで情報を収集する必要があるだろう。
imageASUSTeK P5Kの「EZ Flash 2」で古いバージョンのBIOSにダウングレードを試みたところ。エラーメッセージが表示されて、読み込むことができない
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