その他の特集(2011年) | |||
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TEXT:保坂陽一 | ||||||||||||||
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BIOSは専用のツールを使用することで書き換えることが可能となっている。ここではその作業を行なう際の心得と、実際の方法を解説しよう。 | ||||||||||||||
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最新CPUを使用したときに正しくBIOSで認識されなかったり、マザーボードとビデオカードなどの相性問題でPCの動作が不安定だったりということがある。こうした不具合はマザーボードのBIOSを、各メーカーのWebサイトで公開されている最新のデータに更新することで改善する可能性がある。こうしたBIOSの更新のことをBIOSアップデートと呼んでいる。逆に最新BIOSにすることで起こる不具合もないわけではなく、BIOSアップデートを失敗するとマザーボードが動かなくなってしまうリスクもあるので、明確な目的がないのにアップデートする必要はない。ただ、自分のマザーボードの最新BIOSによってどんな機能が追加されるのかは把握しておきたいところである。 BIOSアップデートの方法はいくつかあるが、基本的な考え方はどれも同じ。アップデートのための更新プログラムと更新したいBIOSデータを入手し、更新プログラムを実行して、そのBIOSデータを読み込めばよい。以前はMS-DOSの起動FDを使用してアップデートするのが基本であったが、最近ではWindows上からのほか、USBメモリやCD-Rなどを使ったアップデート方法も増えてきた。メーカーはもとより、製品ごとに利用可能なアップデート方法は違うので、どんな手順が使用できるのかもチェックしてみてもらいたい。 BIOSアップデートは基本的にユーザーの責任の上で行なうものとなっているので、失敗は怖いところだが、最近のマザーボードでは間違ったBIOSにはアップデートできないようになっていることがほとんど。アップデート実行時は一旦既存のBIOSを消去してから書き換えるが、この間にPCの電源ケーブルが抜けたり、OSがフリーズしたりでもしない限り、まず失敗することはないはずだ。 ただ、最新CPUと、BIOSアップデートをすれば対応できる型落ちマザーボードを組み合わせるような場合、アップデートをするためにマザーボードが起動できるCPUがなくては作業ができない点には注意が必要だ(正しく認識しないだけで一応使える、という状況ならよいが)。ショップやメーカーによっては、BIOSアップデートサービスを行なっていることもあるのでチェックしてみるとよいだろう。マザーボード購入時ならすぐに対応してくれるショップも多い。 |
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最新CPUの能力を引き出す BIOSアップデートで最新CPUを正しく認識、使用できるようになることは多いが、当然ハードウェア的に最初から対応可能でなくてはならない |
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最近はFDD不要 以前BIOSアップデートと言えばFDDが必須であったが、今ではより手軽な方法で可能に。USBメモリやCD-Rも利用できる |
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実践 「ASUSTeK P5K」を最新BIOSにアップデート | ||||||||||||||
ここではBIOSアップデートの例として、定番マザーボードでの作業を見ていこう。メーカーや製品によって使えるアップデート手順は異なるが、このマザーボードの場合は、FDDを使用した旧来の方法に加えて、Windows上からアップデート可能な「ASUSUpdate」や、BIOSセットアップメニュー内に用意されたアップデートツール「ASUS EZ Flash 2」を使用する方法がある。ここでは煩雑なFDDを使用した方法は割愛するが、どの方法を使えばよいか迷った場合は、もっとも簡単なWindows上からのアップデートをお勧めする。 いずれにせよ、アップデート中の電源切断や、ほかのアプリケーションの起動は危険なので、書き換えの瞬間だけは要注意。ウイルス対策ソフトなども終了させ、ネットワークも遮断して作業に臨みたいところだ。FDDやBIOSセットアップメニューからの作業は、手間はかかるがそれだけ安全でもある。 |
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アップデートツールの「ASUSUpdate」は、Webサイトでも入手可能だが、マザーボードの付属CD-ROMにも入っている | ||||||||||||||
ASUSUpdateがインストールできたら、起動してみよう。プルダウンメニューで行ないたい作業を選択し、「進む」をクリックする | ||||||||||||||
アップデートする前に「現行のBIOSをファイルに保存」を選び、万が一に備えて現状のBIOSデータを保存しておく(ファイル名は任意) | ||||||||||||||
いよいよ本番。「ファイルからBIOSをアップデート」を選んで、BIOSデータ(上で展開しておいたROMファイル)を選択する。ちなみに、BIOSデータを自動的にインターネットから取得する機能もあるが、サーバーに接続できずに終わることが多い | ||||||||||||||
表示されるアップデート前後のBIOS情報を確認したら、「更新」をクリック。アップデート終了まで、ほかの作業はしないように | ||||||||||||||
無事完了したら、再起動が求められる。再起動後にもう一度ASUSUpdateを起動して、更新されたBIOS情報を確認しておこう | ||||||||||||||
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