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その他の特集（2011年）

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メンテナンス編

TEXT：宇野貴教

大量のファイルを一定法則で一括リネームできる「Metamorphose」

◆開発元：Ianare Sevi
◆URL：http://file-folder-ren.sourceforge.net/
◆対応OS：Windows XP/2000/Server 2003/2000Server
◆バージョン：1.1.0

　ファイルの整理整頓のためにも、ファイルネームは分かりやすいものにするのが望ましい。だが、リネーム作業はファイルが数個程度ならなんとかなるが、膨大な数になるとやる気も起こらなくなるほど大変なものとなる。そこで活躍するのが、一括してファイルのリネームが行なえる「Metamorphose」だ。連番や日時と時刻の挿入はもちろん、置換や挿入などの文字列操作などさまざまな方法を用いてリネームが行なえる。かなり高度で複雑な指定が可能なため、どういった効果があるか掴みにくいが、画面下でリネーム実行時のプレビューが表示されるので、安全に試行錯誤しながら作業を進められる。

対象ファイルの検索には正規表現も適用できる。かなりとっくきにくいソフトだが、画面下のプレビューで確認しながら設定できるので、失敗の不安はない

日付と時刻は作成、最終更新、最終アクセスなどから指定する。日時の並び順なども自由に変更が可能だ。カレンダーから直接日時を指定することもできる

Windows設定の変更を分かりやすくアシストしてくれる「いじくるつくーる」

◆開発元：矢吹拓也
◆URL：http://www.yoshibaworks.com/ayacy/inasoft/
◆対応OS：Windows Vista/XP/Me/98/2000
◆バージョン：7.63.05

　Windowsのさまざまな設定を手軽に変更するためのカスタマイズツール。コントロールパネルやエクスプローラから実行する設定のほかに、ショートカットアイコンの矢印を消すといったレジストリ編集の必要のある操作も簡単に行なえるのが特徴だ。ウィンドウには「アニメーション設定」や「右クリックメニューの拡張」など、数え切れないほどの項目が並んでおり、設定変更は各項目をクリックして出現する詳細設定ダイアログで行なう。レジストリを書き換えるため、場合によってはWindowsが不安定になる可能性があるが、各ダイアログで設定の保存が可能なので、あらかじめバックアップを取っておこう。

デスクトップの詳細設定画面。一つの項目にこれだけの要素があり、さらにこれが数十個用意されている。カスタマイズの豊富さは文句なしだ

ウィンドウ左のように、多くのカスタマイズ項目があるため、カテゴリー別に分類して表示が可能となっている。レジストリのバックアップや復元ツールも呼び出せる

TCP/IP関連設定をカスタマイズして
通信速度を向上させる「NetTune」

◆開発元：みー
◆URL：http://members.at.infoseek.co.jp/mimi1014/
◆対応OS：Windows Vista/XP/Me/98/2000
◆バージョン：1.6.0

　WindowsのTCP/IP関連設定専用カスタマイズツール。これらの設定は通常だとレジストリを書き換える必要のあるものが多いが、このツールを使えばレジストリエディタで手間暇かけることなく設定変更ができるようになる。一般的な環境における高速化の設定をする「推奨設定」ボタンが用意されているが、このボタンを押しても設定が挿入されない項目は多い。基本的にTCP/IP知識のある人が、通信速度を限界まで上げるための手間を軽減するためのツールと言える。NetTuneで設定できるすべての項目をWindows初期状態に戻すためのレジストリファイルが用意されているので、万が一の場合も復元させることが可能だ。

小さめのウィンドウにタブが並んだシンプルな画面構成だ

初心者向けの推奨設定ボタンも用意されるが、そのタブ内の項目しか自動設定してくれないのがやや不便だ

ディスプレイドライバやサウンドドライバを完全削除する「Driver Sweeper」

◆開発元：Guru3D.com（FnF）
◆URL：http://www.guru3d.com/index.php?page=driversweeper
◆対応OS：Windows Vista/Vista x64/XP/XP x64/2000
◆バージョン：1.0.0

　ビデオカードの定番トラブルの一つとして、古いドライバのレジストリ情報やファイルが削除されずに残ってしまうことがある。この状態になると、手動でレジストリを修正したりファイルを削除するのは非常に困難で、フリーズなどのトラブルの要因となってしまう。最悪の場合OSの再インストールをしなければならない。こういったトラブルを避けるため、ドライバ関連の情報やファイルをすべて消し去ってくれるのが「Driver Sweeper」だ。使い方は「NVIDIA-Display」、「Realtek-Sound」などあらかじめ用意されている項目から、消したいものを選んで削除ボタンを押すだけとシンプルだ。

インターフェースはきわめてシンプル。起動中のファイルは消去できないため、実行はWindowsをセーフモードで起動して行なうのがよいだろう

削除したファイルやレジストリ、削除できなかったファイルなどはログで記録される。ウィンドウが小さいのでコピーしてメモ帳などで見るとよいだろう

複数のドライバを一括インストールしてくれる「DriverMax」

◆開発元：Innovative Solutions
◆URL：http://www.innovative-sol.com/drivermax/
◆対応OS：Windows Vista/XP/Server 2003
◆バージョン：3.0

　OSの再インストール時に一番めんどうな作業としてドライバのインストールが挙げられる。再インストール前にあらかじめドライバサイトを回ってダウンロードしておかねばならず、とても労力のいる作業である。この手間を一気に軽減してくれるのが「DriverMax」だ。

　現在PCにインストールされているドライバを一つのフォルダにまとめてZIPファイルで保存する機能と、これをOSに一括インストールする機能を備えている。ドライバの準備だけでなく、インストールの作業もしてくれるので、まさに自作ユーザーには必須のソフトである。個別指定して保存することが可能なのもありがたい。

英語版のソフトであるが、グラフィカルで分かりやすい画面。「Export drivers」でドライバ保存、「Import drivers」で保存したドライバ導入を行なう

検出されたドライバは一覧表示される。ディスプレイドライバやネットワークドライバなどのカテゴリー表示や、個別保存も可能で使い勝手がよい

日本語対応のシステムお掃除ソフト「CCleaner」

◆開発元：Piriform Ltd.
◆URL：http://www.ccleaner.com/
◆対応OS：Windows Vista/XP/Me/98/2000/Server 2003
◆バージョン：2.02.527

　各種ソフトの一時ファイルや履歴、不要レジストリなどを一括して削除できるツール。海外産のソフトだが完全日本語対応しているのが特徴だ。削除できるのはごみ箱の中身や一時ファイルのほか、Windows修正パッチのアンインストーラなど多数。IEだけでなく「Firefox」、「Opera」のWebサイト訪問履歴・キャッシュ・クッキーも削除できる。アプリケーションの不要クリーナは、不要なログやテキストファイルを自動的にリストアップ、削除が行なえるため、簡単にHDDの節約が行なえる。レジストリの説明も分かりやすく使いやすいクリーナツールである。